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ピルロシステム(ユベントス対インテル)

2014-02-05 21:29:00 | ワールドサッカー
セリエAの好カードで、「イタリアダービー」と呼ばれるユベントス対インテルを見ました。今はトリノにユベントススタジアムというサッカー専用の新しいスタジアムができていますが、超満員の入りでした。ユベントスは欧州CLでは決勝トーナメントに行けませんでしたが、セリエAでは2位ローマに勝ち点6差で首位です。こんないいカードがNHK-BSで見られるのは長友佑都のおかげで、日本人の活躍に感謝です。

そんなユベントスの強さの秘密は堅守速攻です。ポゼッションもできますが、速攻を仕掛けたときの方が機能する印象です。3バックのDFライン(キエリーニ(3番)、ボヌッチ(19番)、バルザーリ(15番))がそのままイタリア代表の3バックという布陣を、時折イタリア代表のプランデッリ監督が試すことがあります。

ユベントスの3-5-2のどこがキーマンかといえば、アンカーのピルロ(21番)のところだと思います。ピルロはテクニシャンタイプのボランチなので、守備力は前に出るビダル(23番)やポグバ(6番)が帰陣してカバーする不安定さもありますが、長いボールでゲームメークする能力はイタリアNo.1だと思います。

先制点がまさにユベントスの強さで、ピルロの浮き球のロングキックがピンポイントで右アウトサイドのリヒトシュタイナー(26番)の頭に合って即1点という、わかっていても防げなかった失点です。ビダルが後ろに下がってマーカーの長友を釣って、空いたスペースにリヒトシュタイナーを走り込ませた理由で決まったゴールですが。

ユベントスはセットプレーの強さも持っています。今季、ビルバオから移籍した長身FWジョレンテ(14番)と、長身DFキエリーニをゴール前に置いて、名手のピルロが蹴るのですから決定率は高く、この試合でもキエリーニのゴールで2点目を入れて勝負を決めています。

ボール保持率は50%ずつでしたが、インテルがボールを回しているときはユベントスは自陣にしっかりラインを引いてカウンターの隙を狙っていますし、ユベントスのポゼッションのときはインテルがなかなかボールを奪えません。いつもは大抵なんらかの形で目立つ長友佑都が、この日はほとんど存在感がありませんでした。

それでも、ユベントスは世界最強チームではないのですから、まだまだサッカーの山は高く、それに登る存在の日本人が出てきて欲しいと思います。
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