Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

まさかのロスタイム(マンチェスターU対フルハム)

2014-02-12 21:33:57 | ワールドサッカー
プレミアリーグのマンチェスターU(以下マンU)対フルハムをNHK-BSの映像で見ました。マンU7位、フルハム20位という対戦なので、ホームのマンUは確実に勝ち点3が欲しい試合ですが、戦術的に徹底を見せたのはフルハムでした。2ラインを低い位置に引いて、バイタルエリアをがっちり固めてカウンター狙いに最初から絞っていました。

これに対し、マンUはサイドから崩すのが意図だったようで、サイドハーフのマタ(8番)、ヤング(18番)以外にもボランチのフレッチャー(24番)やSBのエブラ(3番)がサイドの深い位置に侵入して何度もクロスを上げました。しかし、真ん中を固めるフルハムの守備に、クロスは何本上げてもクリアされる、マンUにとってはイライラする展開でした。

Jリーグに例えるなら、フィンケ時代の浦和と小林監督の山形が対戦するとよくこういう試合になりました。守備をこじ開けて浦和が勝ったこともありますが、山形が少ないチャンスで得た点を守り切ることもありました。この試合はフルハムにとっては大きなチャンスでした。先制点を取れたからです。

カウンターのチャンスで、マンUはCBビディッチの戻りが遅れ、最終ラインにスペースを与えます。ここに飛び込んだ7番に絶妙の浮き球のパスが入り、ダイレクトのシュートでフルハムが先制します。この得点以降はマンUが一方的に押し、フルハムはFWまでが守備に参加してひたすらクリアと、逃げ切りを狙った作戦できました。

これでマンUのモイーズ監督は、ボランチのフレッチャーを下げて攻撃的MFのヤヌザイ(44番)を投入し、よほどのことがなければやらない手と思われたルーニー(10番)のボランチを2節連続で試します。しかし、今回はそれで正解でした。フルハムが攻めに出ないからで、ルーニーは攻撃参加してもいい約束事で攻勢を強めた結果、ファンペルシー(20番)、キャリック(16番)の連続ゴールで逆転します。

これで勝てばマンUにとっては成功でしたが、最後の最後、ロスタイムでビディッチとキャリックの連係が乱れ、7番にボールを奪われてから15番のシュートはGKデヘアがセーブしたものの、こぼれ球を39番に押し込まれてまさかのドローに終わりました。こういう、勝てる試合を引き分けるのは長いシーズンではじわじわと効いてくる誤算で、マンUらしくないなという物足りなさを感じた試合になりました。
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浪速の弾丸(西谷岳文)

2014-02-12 17:21:15 | 他スポーツ
今回、ショートトラックでの日本勢は苦戦しています。メダル有力候補と言われた女子3000mリレーも敗退し、諸外国のレベルの向上に日本は対応できていないようです。しかし、ショートトラックで日本勢が金メダルを取った経験はあります。それは長野五輪男子500mの西谷岳文選手です。

日本勢がメダルを取るときは、大抵時代が変化して動いているタイミングで変わったことをやって成功したときです。その代表格が西谷選手でした。ショートトラックという競技は通常のスピードスケートのような陸上トラック並みの曲率よりもっと小さく、大抵はフィギュアスケートのリンクと兼用します。

そのため、長野五輪のときは日程の前半にフィギュア、後半にショートトラックが組まれていて、この西谷選手の快挙も日程の終盤でした。ただ、当時のショートトラックは日本のカリスマ的存在の寺尾悟選手が君臨しており、メダルの期待は寺尾選手の方が大きかったです。

理由はショートトラックのルールがあります。ショートトラックは4人一組で滑り、タイムは関係なく順位で2位以内に入らないと次のラウンドに行けないルールなので、駆け引きが重要なスポーツといわれていました。そのため、17歳から五輪に出ていた経験のある寺尾選手の方が注目されていました。

しかし、西谷選手は当時としては画期的な戦法を採りました。それは高い身体能力を生かして最初からぶっちぎり、独走で逃げ切るという戦法でした。これならショートトラック特有の駆け引きは関係なく、スタートダッシュさえはまれば勝てます。あれよあれよで決勝まで進んだ西谷選手は、決勝でも競馬でいう「前残り」で見事逃げ切り、ショートトラック界唯一の金メダルに輝きました。

今はこの手は諸外国に知れ渡ったので、どこのチームもスタートダッシュは重視していて、その後のソルトレークでは西谷選手は勝てませんでした。しかし、こういう時代の変わり目をうまく捕らえることは、五輪金メダルという輝かしい結果を見れば大事だなと思います。
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後藤健生「サッカーは最初の5分を見よう」

2014-02-12 13:25:29 | 他チーム
標題のサッカー本を読んでいました。面白い本で、一気に読み終わりました。後藤健生氏は比較文化論を専攻して、博士号まで習得したインテリですが、サッカージャーナリストの草分けとして尊敬する人です。サッカーで旅した国が80カ国を超えるほどの行動力があり、世界のいろんな国のサッカー事情に精通しています。

最初のW杯生観戦が1974年西ドイツW杯で、当時旅費を調達するためにテレビ番組のクイズ番組に挑戦し、優勝賞金で旅をしたというエピソードも書いていました。そんな後藤氏のサッカーの見方は、一つの意見として参考になりました。

最大のポイントは、最初の30秒は特に集中すべしということです。この時間は選手の体力が消耗しておらず、監督のゲームプランが表に出るからというのが理由です。確かに、私はこの時間の集中が足りず、フォーメーションの確認をこの時間にやっていたことがあると、ちょっと見方を変えてみようかなとも思いました。

また、壁の枚数を確認する方法も参考になりました。私のサッカーノートにはFKの際に相手の壁の人数は書くようにしていますが、わからないときは概算していました。そういうときは壁に入っていないフィールドプレーヤーの人数を数えて、10から引けばいいというのは簡単な方法として参考になります。

それでも、サッカーノートも16年近く書き続け、戦術的な話もブログに書けるようになった現在の私は、正直に言えばこの本に書いてあるようなサッカー観戦ノウハウは既に身に付いています。世界の試合を見ている著者の具体例の引き出しの豊富さが面白い理由です。

私もそれも真似したいところですが、残念ながら病気という壁があり、世界をまたにかけて試合を見ることはできません。それでも、私の住む埼玉県という環境はサッカー観戦に適しています。地元に駒場スタジアム、埼玉スタジアム、NACK5スタジアムがあり、国立競技場、味の素スタジアム、横浜国際競技場にも行けます。

健康が戻ってきた最近の体調を考えれば、元気でいさえすれば試合の方から向こうからやってきてくれることも感じています。昨年は日本対豪州のW杯予選や、アーセナルのPSMも生で見ています。また、これから面白い試合を見ようという思いを強くしました。
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