Kobby loves 埼玉&レッズ

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戦術理解能力の高さ(内田篤人)

2014-02-23 21:00:30 | ワールドサッカー
いよいよ日本代表の親善試合、ニュージーランド戦が3/5に近づいてきました。代表の時期は代表選手を取り上げることにして、代表のイケメン選手、シャルケ所属の内田篤人選手のネタにします。近代サッカーはSBに攻撃力を求める傾向がありますが、内田もその例にもれず、上がったときは確実にクロスで終わってくれるプレーはできます。

ただ、SBがクロスを上げるのは今では当たり前なので、内田の長所は何だろうと改めて考えてみると、鹿島時代を思い出すと戦術理解能力の高さだろうと思いつきました。浦和戦では熱くなってしまい、なかなか相手チームのSBを冷静に見極めるのは難しいですが、中立観戦だった2008年の天皇杯決勝、対広島戦が内田の存在感をアピールした試合でした。

当時、オリベイラ監督が率いた鹿島はリーグ最強チームでしたが、この広島戦は鹿島らしい、相手の良さを徹底的に消しに行った試合でした。内田が角度のないところから放ったシュートで先制点を挙げた鹿島は、広島の3-5-2の攻撃の拠点をことごとく潰しに行くサッカーを見せました。

ストヤノフのオーバーラップはFWマルキーニョスが蓋をして、右アウトサイドの駒野は左SB新井場と左MF本山で挟み、左アウトサイドの服部はボランチの青木がスライドして防ぐといった、相手のストロングポイントを防ぎに行った鹿島の前に、広島はなかなか打つ手がなく、時間だけが過ぎていく展開に持ち込むことができました。

内田も、準決勝の川崎戦で、相手の左アウトサイドの村上へのマークが中途半端になった反省から、空いたスペースを確実に埋め、自身で得点を得ていたからこそのオリベイラサッカーを十分に発揮しました。同じ3-5-2の相手と2試合続けて当たったからこその鹿島の修正点で、こういうサッカーをできる選手なら欧州でもやりそうという予感がありました。

現在はドイツのシャルケでプレーしています。負傷が多く、なかなかフル稼働できないのが辛いですが、スピードのあるSBという日本人特有の性質が受け入れられたことは嬉しく思います。映像でチェックできればまたネタにしたいと思います。
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ゼロックス杯マニアック分析

2014-02-23 15:00:22 | 他チーム
写真は国立競技場に来ていた川崎マスコット、ふろん太です。全チームのマスコットが来ていましたが、私が見つけたのはふろん太とパルちゃん(清水)だけでした。昨日の試合の私の観戦ポイントは、横浜FMの最終ラインの攻略法でした。

横浜FMは4バックで、広島の4-1-5なら5対4の数的優位ができそうですが、横浜FMは富沢と中町が時に最終ラインに入るなど守備的な役割を一手に引き受けて、前の中村俊輔が攻撃に専念できる環境を作っているのが強さの理由と思っています。

この日の横浜FMは、先日ネタにした後藤健生氏の本に従って最初の30秒に注目してみると、前からプレッシャーを掛ける積極策でした。最終ラインも高い位置に引かれており、コンパクトなサッカーで広島を圧倒しようとする、プレシーズンだからこそ理想のサッカーをする意図のように見えました。

天皇杯決勝では、横浜FMのミキッチに対するマーキングがうまく行って勝てましたが、この試合では広島が繰り出した手に横浜FMが対応できなかった印象です。その手が野津田の起用です。シャドーがゲームメークより縦に走る考え方は、最終ラインがベテランの横浜FM相手には有効な手に見えました。浦和なら李忠成をトップ下に置いて縦に走らせれば面白いと思いました。

広島の守備も、確かに無失点に抑えましたが、ストッパー一人を個人技で振り切れば決定機を作れます。斎藤学がドリブルで独走した場面が横浜FMの最大のチャンスで、結果的には藤本淳吾が外して得点にはなりませんでしたが、かなり決定的な形でした。

敗色濃厚になった横浜FMが、斎藤学にボールを集め始めたあたりは、横浜FMベンチも個人技に賭けようとする意図が現れていました。中村俊輔、藤本淳吾のところはボールが収まるので、1トップのキープ力を上げる課題をクリアできれば攻撃力が上がるでしょう。

また、広島では新加入の柴崎も機能していました。確実にプレーするボランチで、最終ラインをカバーする役割をしていました。ミスをしない安定感はACLを控える広島には大きな戦力でしょう。
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