Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

シンプルな狙い(清水対川崎F)

2014-02-21 21:40:07 | 他チーム
今日はプレシーズンマッチ、清水対川崎Fを見ていました。この試合は首都圏が大雪の影響にあった週に行われたので、川崎Fの練習道具が東名高速の立ち往生で届かないというアクシデントがあり、川崎Fサイドはベテランを出さないという対策を取らざるを得ませんでした。

そのため、中村憲剛や大久保を楽しみにしていたかもしれない日本平の観客には、残念な試合を見せてしまったことになります。結果もその通り5-1で清水の大勝に終わり、川崎Fに関してはこの試合は参考にならないと思っています。

しかし、清水のチーム作りはある程度垣間見ることができました。コンセプトが現れたのは2トップの人選で、長身の長沢(9番)、ノバコビッチ(18番)を置いてクロス主体の攻撃をする意図が見えました。実際、試合はその通り進みます。清水の先制点こそFKがポストに当たったこぼれ球を平岡が押し込んだものですが、それ以外は全てサイドからのボールを合わせた得点です。

長沢とノバコビッチが機能することはわかりましたが、クロスを上げる側が、昨年まで3トップの両ウイングだった大前(10番)と高木俊幸(11番)なので、サイドに固定されてどうかということはチェックポイントにして見ました。もっとも、清水のSBが攻撃的な吉田(28番)と河井(17番)なので、大前と高木俊幸が何が何でもクロスを上げなければいけないわけではなく、苦しくなったらSBに任せても構いません。

また、長沢とノバコビッチなら、アバウトなボールでも高さで合わせてくれるメリットもあります。特にノバコビッチの2点目のゴールは、多少クロスがずれて前に行きましたが、それをノバコビッチがとっさの判断で足で合わせてゴールになりました。シンプルだけど強力というのが、この試合で感じた清水の印象です。

逆に川崎Fの方は、収穫は森島(9番)のポストプレーくらいです。森島は体が大きく足元の技術があるので、縦パスを入れればキープしてくれることは感じましたが、川崎FのFWは昨年得点王の大久保が不動の地位です。この日の布陣を試すことはシーズン中ではおそらくなさそうと思います。
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新レジェンド候補(鈴木啓太)

2014-02-21 20:55:35 | 浦和レッズ
いよいよ開幕が近づいてきました。オフネタもそろそろ終わりにしますが、山田暢久引退後の新レジェンド候補の鈴木啓太選手を取り上げます。鈴木啓太は2000年入団で、今の浦和の最古参選手です。今や浦和のJ2時代を知っているのは彼一人になりました。

鈴木啓太はアンカータイプのボランチです。代表歴はほとんどオシム時代です。ボランチに安定感を求めるタイプの監督なら、彼の確実なプレーは頼りになります。岡田監督になって遠藤と長谷部のダブルボランチで固定されたので、残念ながら代表とは縁がなくなってしまいました。

オシム時代の鈴木啓太は、浦和でACL優勝、代表でアジアカップ出場と、2007年一年間で70試合近く出場して、日本一忙しい選手と言われました。本人はサッカーで忙しいのは本望と頑張っていましたが、やはり体は正直で、翌2008年は体調を崩して長期離脱を余儀なくされました。

ボランチにCB的な役割を要求する、現在のミシャサッカーに鈴木啓太は向いています。最終ラインに入っても、4-1-5の「1」に残っても安定したプレーができます。その存在がいかに大きいかは、ペトロ時代に鈴木啓太をベンチに下げて柏木とマルシオのダブルボランチにしたら守備が破綻した事実が示します。

地味な役割なので、中盤でちょっとチェックに行って相手の攻撃を遅らせるようなプレーの積み重ねで評価する必要がある選手です。こういう選手の大事さは、テレビの映像がハイビジョン化されて引きの映像で背番号がわかるようになった最近になってわかり始めました。

課題は攻撃力です。以前はミドルシュートがなかなか枠に飛ばないので、サポーターの間でチケットが全然取れないことを「啓太のミドル状態」とたとえたこともあります。しかし、最近は相手が浦和の前の選手にマンツーマンでマークすることが増えたので、アンカーの鈴木啓太を上げるとチャンスになるケースが増えました。

世界ではアンカーの攻撃力が大事な潮流になっており、鈴木啓太も前に出たときに何ができるかがこれからの選手寿命を延ばすためには必要でしょう。まだまだ頑張って欲しい選手です。
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