Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

マージーサイドダービー(リバプール対エバートン)

2014-02-07 20:12:27 | ワールドサッカー
今はプレミアリーグの好カード、リバプール対エバートンのマージーサイドダービーを映像で見られるありがたい時代になりました。この両チームの本拠地は直線距離でわずか700mしか離れておらず、日本に例えると駒場スタジアムと埼玉スタジアムを違うチームが本拠地にするイメージです。

このダービー戦は120年の歴史を誇り、リバプール87勝、エバートン66勝に68引き分けです。最近はリバプール優位で、リバプールのホーム、アンフィールドでは1999年以来エバートンの勝利はありません。ただ、今回の試合は面白いと思っていました。

理由はリバプールにウルグアイ代表FWスアレス(7番)、エバートンにベルギー代表FWルカク(17番)というスピード型の強力なストライカーがいるからです。今季の成績ならリーグ得点王を独走するスアレスが上ですが、ルカクのスピードも素晴らしく、点の取り合いを期待していました。

しかし、この試合は4-0という大差でリバプールの勝利に終わりました。その理由はルカクの負傷交代という残念なものでした。セットプレーの守備で味方と接触したルカクの試合続行は不可能で、ストライカー対決という面白みは消えました。

そのため、リバプールに着目してマニアックな戦術分析をしてみました。リバプールは前節のアストンビラ戦でボランチにヘンダーソン(14番)を起用したところ、中盤のバランスが悪くなりアストンビラに2点を先行されました。守備的なルーカスを途中出場させて落ち着かせましたが、今回はそのルーカスが負傷欠場でした。

その対策は4-3-3へのシステム変更でした。攻撃力のある選手(ジェラード)をアンカーに置く布陣は、ユベントスのピルロをアンカーに置く布陣に似ていました。ジェラード(8番)の両脇をヘンダーソンとコウチーニョ(10番)でカバーして、ジェラードの守備力の不足を補う布陣でした。

ただ、ヘンダーソンもコウチーニョものべつまくなしに守備をしている訳ではなく、相手が押し上げてこないときはコウチーニョがわざとバイタルエリアに残ってカウンターを狙う高等戦術も行っていました。前の3人にスアレス、スターリッジ(15番)、スターリング(31番)とスピード型を揃えるリバプールは、カウンターを狙うのは機能して、面白いように攻められました。

また、リバプールではCBのKトゥーレ(4番)にも注目してみました。コートジボワール代表で日本と対戦するのが理由ですが、アストンビラ戦を見る限りポジショニングが中途半端で狙えると思っていました。しかし、この試合では、後方からのロングキックでスターリッジのゴールをアシストしました。なるほど、この能力があるから使われるのかと、発見した思いでした。
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驚異的な筋肉体質(ポポ)

2014-02-07 18:18:12 | 浦和レッズ
まだまだ、しばらくオフネタの思い出話になりますが、2012年に浦和でプレーしたFWポポの思い出です。ポポは柏、神戸、浦和と日本に長く在籍する選手で、現在は磐田に所属しています。彼の長所は並外れた走力で、35歳になった今でも磐田のキャンプで走り回っています。

柏時代は、うまいけれども全然走らないFWフランサの穴を埋めるべく、懸命に走っていた汗かき役でした。当時の石崎監督のサッカーはダブルボランチに二人とも守備的な選手を使って、前の4人の創造性に任せるサッカーだったので、ポポは創造性にも寄与しながら守備もする、難しい役割をこなしていました。

浦和でチームメイトになったマルシオはブラジルで同郷の出身で、子供の頃から仲が良かったと聞きます。遠い日本で再会できたのは彼にとっては素晴らしい偶然でした。ただ、ミシャサッカーでポポに最適なポジションはトップ下で、マルシオと同じポジションなのは不運でした。

ポポは1トップに回り、原口とポジション争いをすることになりました。それでも、瞬間的なスピードでは原口を上回り、カウンターのピンチでは素早く戻って守備をする、真面目な選手でした。ただ、1トップとして見ると、3点という結果は物足りないと思われても仕方ありません。

スピードで抜け出す動きと、ボールを受けやすい体の向きは彼の高いサッカーセンスを感じましたが、シュートが打てそうな場面でパスを選択することに、少し物足りなさも感じていました。ただ、地味なところで働く運動量は日本向きの選手で、浦和を契約満了で退団してからすぐに神戸からオファーが来たところは彼の実力を感じました。

また、ポポはロスタイムに点を取ってチームを2度(柏戦、天皇杯讃岐戦)勝利に導いたメンタルの強さも評価しています。たとえスタメンを外されて、大原の日曜日の練習試合に回されても、そこでちゃんと点を取っていたことは決して忘れません。

こういう姿勢は是非原口に見習って欲しいところです。原口が9番を背負う以上、人間的にも中心選手の自覚を持てるように期待しています。
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二年間の課題(U-22日本対イラク)

2014-02-07 17:30:41 | ワールドサッカー
オマーンで開催された、U-22アジア選手権の準々決勝、日本対イラクの映像を見ました。最近は海外の試合でもハイビジョンで中継してくれるので、背番号が引きの映像でも見られて戦術分析がテレビでもできるようになりました。

今回の大会は、日本を率いる手倉森監督が直前までベガルタ仙台の指揮を執っていたので、代表メンバーを選考したのが日本協会の技術委員でした。手倉森監督は与えられた持ち駒で最善を尽くすのが精一杯で、手倉森監督の本当にやりたいサッカーは違う可能性があります。

しかし、この試合をシビアに見てしまえば、イラクと日本の完成度には差があります。イラクは最終的にはこのアジア選手権を優勝しており、このメンバーが中心のU-20W杯でも4強の実績があります。日本はそのU-20W杯の予選でイラクに敗れて本大会に進めませんでしたが、リベンジはならず1-0とはいえ内容で完敗で返り討ちされました。

手倉森監督は3番をアンカーに置いて、鈴木武蔵(9番)の1トップの4-1-4-1で試合に臨みました。この布陣はウイングに切り札を持っているチームに最適な布陣で、確かに右の矢島(13番)、左の中島(10番)のところではボールをキープできました。

しかし、この試合ではインサイドハーフの喜山(22番)、7番のところが機能しませんでした。イラクはA代表のチームを見る限りでは組織的にしっかりしているイメージでしたが、イラクは日本のインサイドハーフにプレスを掛けて縦パス主体の攻撃という形に徹したことが好結果につながりました。

イラクはFWの16番の懐の深いボールキープや、右MFの14番のスピードなど武器がはっきりしており、その得意な形を前面に押し出されると今の日本では厳しいイメージです。それに対抗するには日本が得意とするボールキープ率を上げる必要があります。

今回のU-21日本代表は、J1チームでレギュラーを確保している選手がGK櫛引(1番)、DF川口(2番)、西野(5番)くらいと、まだまだ駒不足の印象は否めません。その穴を埋めるのはこれからの二年間の課題で、若手がどんどん試合に出て底上げをすることがリオ五輪につながると思います。今回は過去5大会連続五輪出場の日本も、困難なタスクが待っている現実を知りました。
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