Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ミラノダービー雑感2

2016-02-07 20:58:18 | ワールドサッカー
昨日見た、ミラノダービーでは、インテルのボランチ、チリ代表ガリー・メデル(17番)に注目しました。インテル以前には、プレミアリーグのカーディフに在籍した、小柄ながらCBとボランチをこなす選手で、日本の選手に例えると阿部勇樹です。カーディフが2部に降格するときは、浦和に来てほしいと思ったほどですが、相手がインテルではかないませんね。

プレースタイルは闘争心を前面に出すものです。肉弾戦をいとわない、体の強さで五分五分のボールを奪って攻撃につなげる、アンカータイプのボランチです。ある程度のパスを出せる攻撃センスはありますが、それよりは強さの方が売り物の選手と気付きました。

もちろん、運動量は多いです。サイドに流れて行ってもボールをキープできますし、DFラインに入ってもプレーできます。この試合が0-3とインテルの完敗になってしまったので目立たなくなりましたが、競った展開ならその守備力がクローズアップされる試合もあるものと想像できます。

対戦相手のミランのボランチ、スロバキア代表クツカにも注目しました。ボランチに強さが求められる、イタリア的サッカーに適応できる強さは持っていますが、クツカの場合は高さで競り勝つプレーが得意です。頭でフリーの味方に落として、SBのアバーテ(20番)やアントネッリ(31番)にボールを供給できます。

この試合は激しい当たりを審判が採らないことが多く、日本ではかなり汚い反則に当たるプレーが何度もノーファウルで流されました。そういうサッカーだからこそ、選手は怪我をしない体作りが要求される、セリエA特有の厳しさを感じた、ミラノダービーの印象でした。
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レスターの快進撃

2016-02-07 20:33:18 | ワールドサッカー
今日はイングランド・プレミアリーグのレスター対リバプールを見ていました。前回のストーク戦でもある程度見えましたが、レスターが昇格2年目というチームながら、現在首位とマンU、マンC、チェルシー、アーセナルといった世界有数の強豪を向こうに回しての戦いは見事です。その秘密の一端を見ようと、この試合はレスター中心に見てみました。

レスターを率いるのは、イタリア人の64歳のベテラン監督、クラウディオ・ラニエリ氏です。今回、ラニエリの経歴を調べてみると、バレンシア、チェルシー、ユベントス、ローマ、インテルなど錚々たるビッククラブで指揮を執った経験があります。その経歴を見る限りでは、低迷したチームを短期間で立て直すタイプの名監督という傾向です。

今回のレスターでも、同様のアプローチと感じます。それは、レスターが堅守速攻に徹し、攻撃のときはバーディー、岡崎慎司、マレズの3枚で可能な限り攻撃を完結するという、守備を軸にしたチームを作っているところに感じられます。ダブルボランチのカンテ、ドリンクウォーターの2枚はほとんどの仕事が守備で、相手にカウンターを許さないようにバイタルエリアをカバーしています。

イングランドのボランチは攻撃重視の傾向が強く、守備的MFとは言わずに「セントラルMF」と現地では言います。過去にも、このポジションの名選手と言われた、ジェラード(元リバプール)、ランパード(元チェルシー)などは攻撃力が評価された選手です。そのポジションを、あえて守備的にしたアプローチがうまく行った結果の首位だと思います。

このサッカーが可能になったのは、FWバーディーの類まれな決定力があるからこそです。現在プレミアリーグの得点ランキング首位の17ゴールを挙げているバーディーは、この試合では後ろからのボールをダイレクトボレーで叩き込む難しいシュートを決めると、岡崎慎司のシュートのこぼれ球に詰めて2点目も入れます。

課題は選手層でしょう。今のレスターはほぼメンバーを固定しているので、バーディーやマレズが故障すると代役が見つからない恐れは十分に考えられます。優勝を果たそうとするなら、ベストメンバーが揃うようにチームマネージメントをしっかりやって、終盤まで今のメンバーで戦う必要があるでしょう。
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