今年の箱根駅伝は、青山学院大学の3連覇という結果に終わりました。今回の箱根駅伝は、非常に混戦だった印象で、特に往路ではほとんどの学校が見せ場を作れる位置につけられる展開でした。1区は東洋大服部がトップ、2区は神奈川大鈴木がトップと、序盤の展開は目まぐるしく変わりました。
青山学院が勝てる展開に持ち込んだのは、往路では3区の秋山の快走が大きいです。故障などで万全のシーズンを送れていなかった秋山の状態は、原監督も不安視していましたが、去年同じ区間で区間賞を取っている実力をしっかり見せ、往路はわずかな差とはいえトップでゴールすることができました。
しかし、往路を終えた時点で、2位早稲田との差はわずか33秒です。一回でもブレーキがあれば危ない差です。青山学院6区の小野田は前年も同じ6区を走っており、経験を生かして早稲田との差を2分ちょっとに広げますが、7区田村が区間11位と失速して、早稲田に追い上げられた場面が最も厳しい場面だったでしょう。
この駅伝の勝敗を分けたのは8区でした。8区という区間は最も古い区間記録(1997年山梨学院大:古田哲弘)が残っており、大抵9番手、10番手の選手が走ることの多い区間です。その区間に、青山学院が持っていた駒は、東京マラソンで日本人トップも叩き出した、準エース格の下田でした。
この下田は他校と圧倒的なレベルの差を見せました。この区間だけで、2位早稲田との差は5分以上に開き、あとは青山学院がブレーキだけに気を付けて慎重に走ればいい駅伝になりました。この8区で、今回の箱根駅伝は決まったと思った、ハイライトの区間だったと感じます。
優勝争い以外では、神奈川大の12年ぶりのシード権が快挙です。神奈川大は2区で首位に立ちましたが、それ以降の区間でも大きなブレーキを出すことなく、最後まで確実に走り切っての5位でした。駅伝が戦国時代なのは、この神奈川大がゴールしてから、2分程度の時間で10位までのシード権を得た学校がゴールしたことに現れています。
芦ノ湖一斉スタートや繰り上げスタートを食らっては、とてもシード権は狙えない、そんなハードでシビアな駅伝だったと感じます。予選会に回ると、今回中央大が予選落ちしたように何が起こるかわからない、そんな緊張感は感じられました。
青山学院が勝てる展開に持ち込んだのは、往路では3区の秋山の快走が大きいです。故障などで万全のシーズンを送れていなかった秋山の状態は、原監督も不安視していましたが、去年同じ区間で区間賞を取っている実力をしっかり見せ、往路はわずかな差とはいえトップでゴールすることができました。
しかし、往路を終えた時点で、2位早稲田との差はわずか33秒です。一回でもブレーキがあれば危ない差です。青山学院6区の小野田は前年も同じ6区を走っており、経験を生かして早稲田との差を2分ちょっとに広げますが、7区田村が区間11位と失速して、早稲田に追い上げられた場面が最も厳しい場面だったでしょう。
この駅伝の勝敗を分けたのは8区でした。8区という区間は最も古い区間記録(1997年山梨学院大:古田哲弘)が残っており、大抵9番手、10番手の選手が走ることの多い区間です。その区間に、青山学院が持っていた駒は、東京マラソンで日本人トップも叩き出した、準エース格の下田でした。
この下田は他校と圧倒的なレベルの差を見せました。この区間だけで、2位早稲田との差は5分以上に開き、あとは青山学院がブレーキだけに気を付けて慎重に走ればいい駅伝になりました。この8区で、今回の箱根駅伝は決まったと思った、ハイライトの区間だったと感じます。
優勝争い以外では、神奈川大の12年ぶりのシード権が快挙です。神奈川大は2区で首位に立ちましたが、それ以降の区間でも大きなブレーキを出すことなく、最後まで確実に走り切っての5位でした。駅伝が戦国時代なのは、この神奈川大がゴールしてから、2分程度の時間で10位までのシード権を得た学校がゴールしたことに現れています。
芦ノ湖一斉スタートや繰り上げスタートを食らっては、とてもシード権は狙えない、そんなハードでシビアな駅伝だったと感じます。予選会に回ると、今回中央大が予選落ちしたように何が起こるかわからない、そんな緊張感は感じられました。