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両ウイングの突破(1/8十文字対大商学園)

2017-01-08 21:16:37 | レディース
今日は、高校女子サッカー選手権の決勝戦、十文字(東京)対大商学園(大阪)をテレビ観戦していました。女子サッカーはどうしても男子と比べて筋力が足りないので、スピードなどはかなわないですが、高校生の女子サッカーの場合男子サッカーでよく見られるプロフェッショナルファウルがほとんどなく、クリーンな試合を見られるという良さがあります。

この両校は、最高成績が3位(ベスト4)なので決勝進出は初めてのチーム同士です。これまで、高校女子サッカーは常盤木学園(宮城)、日ノ本学園(兵庫)、藤枝順心(静岡)、神村学園(鹿児島)など、名の通った学校が上位を独占していた印象ですが、ついに新興勢力が現れたのもこの試合が楽しみな理由でした。

試合は、元なでしこジャパン佐々木監督が評価していたように、十文字の両ウイングが表に出るサッカーが展開されました。右ウイングの松本茉奈加さん(11番)、左ウイングの蔵田あかりさん(8番)が個人技を見せ、大商学園は後ろ2ラインをコンパクトにしてブロックを作って守る展開が続きました。

この日は、蔵田が準決勝での負傷の影響で本調子ではありませんでした。前日練習は「見学」だった蔵田ですが、驚異的な回復力でこの決勝戦に間に合わせました。しかし、チームとしてはあまり蔵田の突破には依存しないと配慮を見せており、この日の十文字の攻撃は松本を使った攻撃がほとんどでした。その分、蔵田は守備をして、突破ができない分を埋め合わせしていました。

アバウトに縦に蹴っても追いついてくれる、松本のスピードは驚異的でしたが、それでも大商学園DFは必死で戻り、なでしこリーグ日テレ内定のGK西村の堅守もあって無得点の展開が続きます。ブロックを作る大商学園の守備は堅かったですが、セカンドボールがなかなか回収できず、十文字の攻撃の時間が圧倒的に長い試合展開でした。

試合は、十文字のトップ下に入っていた、キャプテン村上真帆さん(10番)が決めました。ボランチの鈴木紗理さん(7番)などがミドルシュートを放っていましたが、なかなか枠に飛ばず、女子サッカーではミドルシュートは難しいのかなと想像していました。しかし、村上のシュートは、うまく縦回転がかかって、GK西村が届かないわずかな位置に正確に蹴り込めました。

女子サッカーで90分はきついのではと思いますが、それでも疲労から間延びする印象は受けず、全員がハードワークしていたいい試合だったと感じます。
コメント
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