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失われた組織力(10/10日本対ハイチ)

2017-10-12 22:47:49 | ワールドサッカー
火曜日の日本代表対ハイチ代表戦、ようやく映像をチェックしました。まずはハイチの出方を見ましたが、ハイチは北中米カリブ海4次予選で敗退し、試合自体が3月以来という状況でした。ハイチは世界11か国から19人の選手を呼び、最初はまったく組織になっていませんでした。どうやら、4-2-3-1をやりたいように見えましたが、攻撃的MFが下がり過ぎて4-5-0-1のような布陣になっていました。

そんなハイチの出方の混乱に、立ち上がりの日本はうまく付け入りました。特に効果的だったのは長友のオーバーラップでした。中央でゆっくりボールを回しながら、突然長友がトップスピードで突っ込んでくるリズムの変化に、ハイチはついていけませんでした。ハイチのDFライン裏の守備も弱く、2-0にしたときは日本の楽勝を信じたほどでした。

しかし、試合は一変します。まずは負傷の影響で長友の動きが落ちました。突然、長友がオーバーラップができなくなった左サイドが使えなくなり、右サイドの酒井高徳の突破だけが頼りとなった日本は、突然パスの回しがぎこちなくなってきました。やはり、若手主体でNZ戦から9人を入れ替えた、日本の急造布陣は、どこを拠り所にするかの意思が不統一でした。

後半から長友を下げて車屋を左SBに入れますが、車屋もまだまだ代表のSBとなると荷が重く、確実にクロスを上げてくれる信頼感はまだつかみ取れていません。次第に、ハイチが持ち味のスピードを生かすやり方をつかみ始め、前半で1点を返すと、後半に入ってからはハイチの変化に日本がついていけなくなりました。

やはり、日本が勝つには組織力で勝負するしかありません。組織なしの個人技サッカーで対決してしまえば、ハイチの身体能力の高さが出てしまいます。ハリル監督の采配にも疑問はあり、左FWが最適な原口元気を右FWで起用してゲームの流れから消えてしまうという采配ミスもしています。

この試合は、バックアップメンバーの選考という意味合いもあったと思いますが、サブ組はアピールできず、やはり大迫や香川真司に頼らないと厳しいという結果になってしまいました。めったにない、勝敗を度外視していい試合ではありますが、それでも急造布陣のハイチ相手の3-3の引き分けは、課題の方が多く出た試合になりました。
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