W杯観戦記はセルビア対コスタリカです。セルビアはかつては「欧州のブラジル」と呼ばれたこともある個人技を誇るチームで、事実右MFのタディッチが持っている個人技から相手を抜きに行く動きは、それだけ見ていても楽しめるほどでした。右SBのイバノビッチ(元チェルシー)、左SBのコラロフ(ローマ)と守備陣にビッグネームがいるチームです。
この4-2-3-1のセルビアに対し、コスタリカの取ってきた手は5-4-1で守備的に戦うものでした。これは前回大会でベスト8と躍進したときと同じ戦術です。監督はコスタリカ人に変わっていますが、半分くらいは当時のメンバーが残るコスタリカは、当時と同じ考え方でセルビア相手にカウンターを機能させようとしてきました。
前回大会のコスタリカは、攻撃の際に上げられる人数は3人程度で、少ないチャンスを決めた勝利でしたが、今回は攻撃面では進歩しており、MFの4枚を丸ごとスライドさせながら上げてくるようなオプションも見せていました。5バックは、守ることも大事ですが、それ以上に大事なのは攻撃に出られるかどうかです。今回のコスタリカも、攻撃には行ける展開に持ち込んでいました。
そんな試合を分けたのは、セルビアのFKでした。右サイドの近めの位置で、コラロフが蹴ったFKは、曲がって落ちる弾道を描いてゴール隅に決まりセルビアが1点を先制します。コスタリカGKナバスは、Rマドリードの正GKという名手ですが、それでも取れないような隅をピンポイントで狙ったゴールでした。
そのまま1-0で終わった試合でしたが、決してセットプレーの1点で終わった試合とは思えないほど、見どころはありました。それは攻めに出たコスタリカの攻撃が、明確に形になっていたからです。5枚人数をかけて攻めるコスタリカの攻撃は、ゴールにこそならなかったものの明確にFWに合わせることができていました。
サイドの攻撃を売り物にしていたセルビアが、その両MFを替えざるを得なかったところに苦しさが現れており、何とか逃げ切ったものの会心の内容ではなかった印象です。
この4-2-3-1のセルビアに対し、コスタリカの取ってきた手は5-4-1で守備的に戦うものでした。これは前回大会でベスト8と躍進したときと同じ戦術です。監督はコスタリカ人に変わっていますが、半分くらいは当時のメンバーが残るコスタリカは、当時と同じ考え方でセルビア相手にカウンターを機能させようとしてきました。
前回大会のコスタリカは、攻撃の際に上げられる人数は3人程度で、少ないチャンスを決めた勝利でしたが、今回は攻撃面では進歩しており、MFの4枚を丸ごとスライドさせながら上げてくるようなオプションも見せていました。5バックは、守ることも大事ですが、それ以上に大事なのは攻撃に出られるかどうかです。今回のコスタリカも、攻撃には行ける展開に持ち込んでいました。
そんな試合を分けたのは、セルビアのFKでした。右サイドの近めの位置で、コラロフが蹴ったFKは、曲がって落ちる弾道を描いてゴール隅に決まりセルビアが1点を先制します。コスタリカGKナバスは、Rマドリードの正GKという名手ですが、それでも取れないような隅をピンポイントで狙ったゴールでした。
そのまま1-0で終わった試合でしたが、決してセットプレーの1点で終わった試合とは思えないほど、見どころはありました。それは攻めに出たコスタリカの攻撃が、明確に形になっていたからです。5枚人数をかけて攻めるコスタリカの攻撃は、ゴールにこそならなかったものの明確にFWに合わせることができていました。
サイドの攻撃を売り物にしていたセルビアが、その両MFを替えざるを得なかったところに苦しさが現れており、何とか逃げ切ったものの会心の内容ではなかった印象です。