昨日のACL準決勝、浦和対全北(韓国)のゲームレポートです。結果を先に書くと、2-2と同点からのPK戦で浦和は辛くも全北を振り切りました。全北はさすがにここまで勝ち上がってきたチームなので、基本的な止めて蹴るなどの技術や、戦術的にバランスを保つなどの意識はしっかりしていたチームでした。また、プレビュー記事に書いた、注目選手のガンビア代表MFバローはベンチスタートでした。
全北は4-2-3-1の布陣で、1トップにブラジル人FWグスタボを置き、右MFの8番からクロスを上げてくる攻めが狙いの様子でした。ここが強みとなると、左SB大畑は守備の動きが多くなりますが、そういう戦術的な攻防が起こる前にゲームは動きました。右サイドを崩した浦和は、酒井宏樹の低いクロスを中央の松尾が合わせて、前半10分という早い時間で1点リードを奪います。
全北のゲームプランは徹底していました。浦和が最終ラインでボールを回すのは放置して、自陣に3ラインを引いてブロックを作り、カウンターで攻めるという狙いです。こういう相手は、ポゼッションサッカーを旗印とする浦和にとっては苦手で、同じようなサッカーをしてきた名古屋に0-3で敗れた試合もあります。浦和はCBのショルツや岩波が何度もボールを保持しますが、なかなか前線までボールを通せず、バックパスが多くなる展開です。
全北の金相植監督は前半32分に早くも動きます。トップ下の97番を下げて、スピード型MFバローを入れてきました。バローの神戸戦のゴールは長いスルーパスを追ってカウンターを機能させたもので、相手が前にかかったときのカウンター要員ではという印象を持っていました。しかし、ドリブルで相手と対面した状態でも速く、37分にはマイナスのクロスを21番に合わせてチャンスを演出しています。
これに対し、ゴール前がなかなか空かずに苦しんでいた浦和は、遠目からのシュートに活路を見出したい様子でした。30分に伊藤敦樹が中央から狙い、40分には小泉がサイドで持ってから松尾に合わせていますが、枠をわずかに捕らえられませんでした。それでも、この1点リードをうまく利用してゲームを運べるのは浦和なので、バローがカウンターで走るプレーに気をつけて戦って欲しいと思っていました。
全北にもチャンスの糸口はあり、それはCKやFKを多く取っていたことです。ショルツを中心とした浦和DFがはじき返してピンチにはさせなかったものの、そういうゴール前のプレーは一つミスが出れば即失点なので、まだまだゲームの流れはわからないと思われました。そんなゲームは、予想外の展開を見せることになるのですが、それは明日マニアック分析で補足します。
全北は4-2-3-1の布陣で、1トップにブラジル人FWグスタボを置き、右MFの8番からクロスを上げてくる攻めが狙いの様子でした。ここが強みとなると、左SB大畑は守備の動きが多くなりますが、そういう戦術的な攻防が起こる前にゲームは動きました。右サイドを崩した浦和は、酒井宏樹の低いクロスを中央の松尾が合わせて、前半10分という早い時間で1点リードを奪います。
全北のゲームプランは徹底していました。浦和が最終ラインでボールを回すのは放置して、自陣に3ラインを引いてブロックを作り、カウンターで攻めるという狙いです。こういう相手は、ポゼッションサッカーを旗印とする浦和にとっては苦手で、同じようなサッカーをしてきた名古屋に0-3で敗れた試合もあります。浦和はCBのショルツや岩波が何度もボールを保持しますが、なかなか前線までボールを通せず、バックパスが多くなる展開です。
全北の金相植監督は前半32分に早くも動きます。トップ下の97番を下げて、スピード型MFバローを入れてきました。バローの神戸戦のゴールは長いスルーパスを追ってカウンターを機能させたもので、相手が前にかかったときのカウンター要員ではという印象を持っていました。しかし、ドリブルで相手と対面した状態でも速く、37分にはマイナスのクロスを21番に合わせてチャンスを演出しています。
これに対し、ゴール前がなかなか空かずに苦しんでいた浦和は、遠目からのシュートに活路を見出したい様子でした。30分に伊藤敦樹が中央から狙い、40分には小泉がサイドで持ってから松尾に合わせていますが、枠をわずかに捕らえられませんでした。それでも、この1点リードをうまく利用してゲームを運べるのは浦和なので、バローがカウンターで走るプレーに気をつけて戦って欲しいと思っていました。
全北にもチャンスの糸口はあり、それはCKやFKを多く取っていたことです。ショルツを中心とした浦和DFがはじき返してピンチにはさせなかったものの、そういうゴール前のプレーは一つミスが出れば即失点なので、まだまだゲームの流れはわからないと思われました。そんなゲームは、予想外の展開を見せることになるのですが、それは明日マニアック分析で補足します。