Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

パスカットからのカウンター(8/13磐田対浦和)

2022-08-13 23:02:25 | 浦和レッズ
今日の浦和のアウェイ磐田戦は、6-0と浦和の完勝に終わりました。磐田は浦和の1トップの松尾を消しに行こうと、3バックで中央を固めて守ってくる戦略でした。この守る相手に対して、浦和が思い切って前からボールを取りに行った戦略が当たりました。先制点は開始直後の5分、磐田の3バックの右に入っていた鈴木雄斗のパスを小泉がカットして長い距離を上がり、サイドチェンジからモーベルグがフリーになって決めたものです。

この日の浦和はその後も前から追い続けました。DFラインで回してくることが多い磐田に対し、特にバックパスは狙っていました。2点目は13分、相手DF伊藤から松尾がボールを奪い、サイドをドリブルして上げたクロスを小泉が合わせたものです。この場面だけにとどまらず、浦和がカウンターで人数をかけて上がると、磐田の帰陣が間に合わず浦和にチャンスが来る展開が続きました。

こうなれば3点目は必然とも言えました。モーベルグと相手左アウトサイドの松原のマッチアップがことごとくモーベルグの完勝で終わっていたところから動きました。モーベルグが上げたクロスが、左ポストに当たってそのままゴールとなり、浦和は前半で安全圏とも言える3点リードを奪っておくことができました。この試合はルヴァン杯から中2日の強行日程なので、浦和はモーベルグや松尾を下げて、ルヴァン杯から連戦となる選手を休ませに行きました。

これで動くしかなくなった磐田は、右アウトサイドの吉長を下げてFWの大津を入れ、DFを1枚減らしてボールを支配しに行きました。その選択自体は間違っていないと思います。実際、後半の頭10分ほどは磐田がボールを持ち、CKを何本か取るなど浦和相手に仕掛けていました。そこで1点でも返していれば違ったのでしょうが、浦和の帰陣は早く、素早く自陣に2ラインを引いて確実に守ることができました。

しかし、この磐田の攻めは浦和のカウンターに対して守る枚数が足りないという意味でもあります。後半頭から出場していた明本が、吉長がいなくなって空いていた左サイドを崩し、そのクロスに伊藤敦樹が合わせて、4点目が決まったことでこのゲームは決着を見ました。あとは、浦和はコンディション的に不安がある選手をベンチに下げる安全策で、ショルツも下げて伊藤敦樹の急造CBという、なかなか見られない形にしてきました。

最後はその伊藤敦樹が足をつって、浦和は交代枠を使い果たしているので一人少ない人数で守ることになりましたが、GK西川が安定して相手シュートを止めて、浦和は6-0でこのゲームを勝利しました。最後の数的不利は誤算だったでしょうが、それでも思い切ってベストメンバーを並べたロドリゲス監督の決断が当たりました。次はACLのジョホール戦、ここでも速い攻めを見たいものです。
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中村剛也、プロ通算450本塁打

2022-08-13 14:17:52 | 他スポーツ
昨日の西武ライオンズは、ビジターの楽天戦でした。写真の中村剛也選手の先制ソロ本塁打で口火を切って、5-1で勝利しました。この本塁打で、プロ通算450本塁打と1000得点を達成した、中村剛也選手を取り上げます。中村は2001年、当時は現在ほど全国レベルの強豪ではなかった大阪桐蔭高校を卒業して、ドラフト2位でライオンズに入団してきました。同期入団の栗山巧とは、当時同じ新幹線で上京したほどの仲です。

中村本人に、「自分が他の選手に負けないものは何か」とインタビューしていた記者がいました。ヒーローインタビューではいつもそっけない受け答えの中村ですが、このときは饒舌に「体重」とジョークで切り返していました。その後に付け加えた言葉が中村の本質を言い表しており「あまり力を使わないで本塁打が打てること」と言っていました。

今のライオンズには、山川や森などスイングスピードの速さが武器の選手が現れていますが、中村の場合はそういう傍からわかるようなノウハウは見当たらず、傍目には軽く打っているように見えます。本人によれば「7割の力でスタンドに運べる」ということなので、全身をバランス良く使ってボールに力を伝える技術で本塁打を打っているのでしょう。

中村といえば若い頃からあのメタボ体型ですが、その体型の割には動けることが、この長い現役生活の要因の一つです。2005年の交流戦で、当時三塁手を守っていたフェルナンデスから三塁手のポジションを奪って、交流戦期間だけで12本塁打の活躍でスターダムにのし上がりました。三塁手が守れるのが一つの強みで、のちに指揮した渡辺久信監督は可能な限り指名打者にしないようにしていました。

渡辺久信氏は、指名打者だと打てなくなったらすぐに外国人を補強されてしまうので選手寿命が短くなるから、可能な限り三塁手を守って欲しいと中村に要望していました。今はさすがに38歳となり、守備力は落ちた印象もありますが、それでも指名打者以外でも出番を得ることができています。現役最多の6回の本塁打王の実績を誇る、本塁打を打つことに対しては天才的と呼ばれています。

今季は打率1割台、本塁打も8本と不振ですが、西武にとっては功労者なので、本人に続ける気があれば1年くらいの不振では戦力外にはしないでしょう。おかわり君の愛称もすっかり定着し、漫画のネタにもなっている彼には、やり切ったと思えるところまでできればいいなと思っています。
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