Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

タイ戦プレビュー

2008-06-13 21:04:31 | ワールドサッカー
暑さの中、アウェー2連戦を戦う日本代表は、明日タイと対戦します。タイは、日本と対戦した2月に、雪が降っても練習できる場所を提供してもらえなかったと怒り心頭だったため(それでも日本側は味スタの室内練習場を提供したのですが)、何らかの報復行為を受ける可能性はありました。

それは、日本に割り当てられた練習場の芝生の状態が良くなかったという事実で、ああ、やっぱりやってきたかと思いました。岡田監督が現地の商社に勤務している同級生のコネを使って、何とか練習場を確保しましたが、非公開練習ができないと不便です。

岡田監督はそれでも非公開練習にこだわり、グラウンドの周りに来ていたメディアやサポーターをグラウンドが見えない部屋に押し込んで非公開練習をしましたが、タイの関係者が望遠鏡とかヘリコプターとかを出せば一発でアウトです。日本のスタメンの情報はある程度タイも知っていると思っていた方が良いと思います。

練習の前後は取材も許可されているため、中村俊輔の足首の負傷は事実でしょう。ただ、日本は中村俊輔にすべてを託すチームではありません。仮に中村俊輔が欠場しても、遠藤を一列上げてボランチに今野を入れれば埋まりますから、決して慌てる必要はないでしょう。

タイは、個人技だけなら、結構高いレベルにあるチームで、ちょっとでも気を緩めるとやられる相手です。しかし、タイの伝統的弱点として、セットプレーの高さが足りないというものがあります。アジア杯にはいつも予選を突破して出ていますが、相手にパワープレーを仕掛けられると弱さを露呈します。

日本と埼スタで対戦したときも、セットプレーで2失点しています。ただ、日本のテレビ局の都合なのか、なぜか現地時間の午後5時という暑い時間にキックオフが組まれているため、日本は前からプレスを掛ける岡田監督の理想のサッカーは厳しいです。しかし、同じように暑いオマーンでも、ある程度中盤で持って回すサッカーはできました。

そのため、日本は中盤でボールをキープして、サイドに回してCKをたくさん取りたいです。中澤、闘莉王と並んだセットプレーは、高さでもパワーでも劣るタイのDFなら、無失点は厳しいでしょう。変な失点を防いで、1-0でもいいから勝って、最終戦のバーレーン戦を楽に戦えるようにしたいです。
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ポルトガル代表の近況

2008-06-12 21:28:39 | ワールドサッカー
TBSでは決勝まで行かないと中継されないので、欧州選手権でのポルトガルの話はできませんが、欧州選手権決勝トーナメント決定第1号なので、ポルトガルの話題をします。

ポルトガルといえば、1966年W杯で北朝鮮相手に3点差を逆転して、その大会で3位になったエウゼビオの活躍が今でも語りぐさになっていますが、それはポルトガルが伝統的に勝負弱く、1966年の後は2002年までW杯に出場できなかったことも理由です。

そんなポルトガルが変わったのは、2002年にブラジルを世界一に導いたフェリペ監督の就任からでした。このときのポルトガルは、地元開催の欧州選手権を2004年に控えていて、何が何でも強化をしなければならない頃でした。この欧州選手権は、1991年、1993年のワールドユースを連覇したときの黄金世代(フェルナンド・コート、フィーゴら)の最後の大会と言われていて、欧州のタイトルを狙うなら最後のチャンスと思われていました。

しかし、フェリペ監督一人で、W杯予選を通れないチームがそう簡単に変わるはずはないと冷ややかに見ていました。しかし、ポルトガルには欧州選手権の直前、思わぬ追い風が吹きます。2004年の欧州CLで、モウリーニョ監督に率いられたポルトガルのFCポルトが、並み居る欧州のビッグクラブを次々破って、なんと優勝を果たしました。

これを見たフェリペ監督は、FCポルトの主力選手をそのままポルトガル代表の主力に据えました。この判断は大正解で、ポルトガルは地元開催の欧州選手権で準優勝と、開催国の面目を守りました。黄金世代の引退が懸念材料だったはずのポルトガルは、このFCポルト組で、黄金時代を作ることになります。

ドイツW杯でも、堂々4位の躍進で、すっかり欧州でも強豪の地位を手にしました。ポルトガルの特徴は普段1トップで戦うのですが、このFWは決して主役ではないことです。伝統的にMFに良い選手を輩出するポルトガルは、ドイツW杯では1トップのパウレタはおとりに使って、5人の中盤で組み立てからシュートまですべてこなしていました。

そんなMF王国のポルトガルですが、今回は特別な存在、C・ロナウドがいます。C・ロナウドは、MFでありながら、イングランドで得点王に輝く大活躍で、今が旬の選手です。ポルトガルにとっては、C・ロナウドが全盛期の今回は本気で優勝を狙っているでしょう。文字でしか見ていませんが、C・ロナウドは大活躍のようで、これがどこまで続くか見物です。
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スペースへの反応(高橋峻希)

2008-06-11 21:04:48 | 浦和レッズ
先日の名古屋戦は、ユース所属の高橋峻希選手を、初めて90分間通して見ることができました。17歳でトップの公式戦に出るくらいですから、何か光るものはあるはずで、一つでもいいからそれを見つけられればと思って、高橋峻希を中心に見ていました。

ちょうど、高橋峻希の出場した右アウトサイドは、岡野が守備の不安を露呈して、相手に狙われていたポジションでした。立ち上がりの高橋峻希の動きは十分合格点でした。前がかりになりがちな岡野と違って、高橋峻希は空いているスペースを埋めるセンスが高いです。マギヌンが相手の守備では、スペースを与えず、決定的な突破はされませんでした。

また、高橋峻希は、攻撃センスも決して悪くありません。どうしても、相手左SBの阿部翔平に比べるとフィジカルではかないませんから、せっかく良い攻撃参加をしても体でつぶされる場面はありました。しかし、高橋峻希の良さは別のプレーにありました。それは、瞬間的なドリブルの切れです。

名古屋DFを置き去りにした場面には、スタンドから万雷の拍手でした。ただ、試合が進んでくると短所の方も見えてきました。以前書いたような小川への対応の遅れは、まだ経験の浅い高橋峻希では自分では相手のサイドハーフが同じサイドにいたのには気付かないかもしれません。この場面に関しては周辺の先輩たちが指示を出してあげないとかわいそうに思えます。

しかし、高橋峻希の弱点は別のところにありました。それは、相手ボールのゴールキックの場面です。右アウトサイドの高橋峻希は、素早く帰陣して相手左MFのマギヌンに相対しないといけません。しかし、高橋峻希は一応GKの動きは見ていましたが、帰陣は遅くのんびり戻っていました。

相手GKが楢崎ではなかったから、早くリスタートする奇襲は打たれませんでしたが、トップのレベルならゴールキックをいつリスタートされてもおかしくありません。3バックの布陣を引く浦和では、高橋峻希が帰らないと相手の左MFに対処する選手はいません。後ろの強さを誇る先輩の平川から学んで欲しいです。

また、高橋峻希はトップの公式戦に90分間出るのは初めてですから、終盤は動きが落ちました。本人にとっては苦い経験だったと思いますが、売り物はわかりました。それがこのゲームを見た唯一の収穫です。
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All for one(6/7スイス対チェコ)

2008-06-10 20:25:45 | ワールドサッカー
今は、毎晩欧州から流れてくる、欧州選手権の映像に夢中になっているサッカーファンはいらっしゃるでしょう。私も欧州選手権は好きですが、朝早い仕事の関係で夜中の生中継には手を出せず、ビデオで週末にまとめて見ることにしています。今日はちょっと古いネタですが、開幕戦のスイス対チェコの感想です。

ドイツW杯には両チームとも出場していましたが、ビデオを見る時間がなくて見逃した両チームなので、まずはどういうチームかをチェックしました。まず、チェコですが、伝統のウルチカ(小道)をつなぐパスが売り物のチームと思っていました。

しかし、今のチェコは、強力な中盤を支えたネドベドが代表引退、ロシツキーが負傷で離脱と、駒が足りません。特にトップ下に置きたいロシツキーの離脱は痛く、ブリュックナー監督もロシツキーの代わりはいないと明言するほどです。

そのため、チェコはボランチを3枚置いて守りを固め、サイドのシオンコ、ヤロリムと、1トップのコラーで戦う戦略でした。コラーといえば、チェコ代表最多ゴールを誇る英雄で、202cmの高さを誇ります。そのためか、前半のチェコはコラーに頼りすぎました。チェコらしくないロングボールのパワープレーはスイスのセンデロスに跳ね返され、頼りのシオンコ、ヤロリムはサイドに開きすぎてコラーをフォローできませんでした。

逆にスイスの方が、引き気味に戦ってカウンターを繰り出す意図が現れていました。チェコも堅守なので、そう簡単には点は入らないと思っていましたが、それでも遠めから打つスイスのシュートに可能性を感じていました。

そんな劣勢のチェコのブリュックナー監督の打った采配には、誰もが驚きました。1トップのコラーを下げて、無名の10番の選手(スベルコス)を入れる采配でした。この10番はコラーのような高さはなく、1トップには不向きの選手に思えたからです。

しかし、コラーがいなくなったことで、チェコの中盤は俺たちが点を取らないといけないと思うようになったと思います。スベルコスにはしっかりフォローがつき、ゴールシーンはスベルコスがオフサイドラインをうまくくぐったところに、中盤からうまく浮き球のパスが出てきました。

このゴールでリードされたスイスは、次々と攻撃的な交代のカードを切り、フォンランテンはクロスバーに当たるシュートを打っていますが、猛攻は実らず、チェコが1-0で勝ちました。誰もが頼っているはずの選手をあえてベンチに下げる采配は、経験の浅いスベルコスをみんなでフォローしなければという意志の統一を実現しました。さすが、名将ブリュックナー監督だと、試合後は感心していました。
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最悪の結果ではない(6/7オマーン対日本)

2008-06-09 21:01:18 | ワールドサッカー
ちょっと古いネタですが、アウェーのオマーン戦の感想です。オマーンは横浜での試合で0-3の惨敗を喫したことで、リバス監督を解任してきました。監督が違えばやりたいサッカーも選ぶメンバーも違いますから、不気味ではありました。ただ、準備期間がわずか5日ですから、オマーンが戦術的に成熟したサッカーをすることは不可能です。

当然ロングボールを蹴ってくるサッカーだろうと思っていましたが、1トップの選手が横浜のときのアルホスニではありませんでした。代わりに使った9番の選手は、上背はさほどなく、スピードを武器にするタイプでした。確かに、中澤と闘莉王に高さで勝つのは難しいということが十分わかったでしょうから、真ん中で競らず、日本のSBが上がった裏のスペースを狙ってきました。

この狙いは成功しました。日本が早い時間で点を取ろうとして、前で回すサッカーをやっていましたから、取ってからすぐ縦へという狙いははまりました。その結果、ミドルシュートでオマーンが先制し、オマーンにとっては残り時間を守備的に戦うというゲームプランで全員の意識が一致したと思います。

それでも、中村俊輔のキックの精度があれば、十分チャンスは作れるのですが、オマーンには中東のNo.1GK、アルハブシがいました。並のGKなら点になりそうな、大久保のヘディングシュートを、至近距離で止めています。この結果、0-1で前半を折り返し、これは引き分けでもやむを得ないと思いました。

しかし、日本はあくまで勝利を狙って、前から仕掛けました。そんな姿勢が、玉田のPK奪取につながったと思います。アルハブシは、4年前のW杯予選で、中村俊輔のPKを止めた因縁の相手でしたが、今回は遠藤が蹴り、見事に相手GKが一歩も動けないシュートを決めました。

しかし、この試合は負ける可能性も高かった試合でした。疑問の残る判定ですが、闘莉王がPKを取られたからです。しかし、オマーンのキッカー、ドゥールビーンのシュートはコースも甘く、シュートスピードもあまりありませんでした。その結果、楢崎が止めて、この試合を引き分けに持ち込みました。

これで、オマーンとは残り2試合で勝ち点3差ですから、日本は勝ち点4を取れば自力で3次予選を突破できます。また、オマーンがバーレーンに敗れるようなことがあれば、次節のタイ戦に引き分けても決まる可能性があります。ただ、それはあまりにも楽観的すぎるシナリオなので、日本としては最終戦のバーレーン戦を引き分けても突破という条件にしておきたいです。タイ戦は当然勝ちを狙うことになるでしょうが、オマーンがバーレーンに勝っても焦らないようにしておきたいです。
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ポジションの概念(6/8浦和対名古屋)

2008-06-08 21:36:54 | 浦和レッズ
浦和は3-5-2、名古屋はトップ下を置かないボックス型の4-4-2ですから、普通に考えたら名古屋の巻、ヨンセンの2トップを浦和の3バックで消して、名古屋の両サイドハーフを高橋峻希、相馬の2枚がしっかりつけば消せる相手のはずと思っていました。高橋峻希はスペースに対する守備意識があり、スペースを埋める感覚なら十分トップでも通用するはずと、立ち上がりは思っていました。

しかし、名古屋は普通の4-4-2ではなく、しっかり浦和対策を練っていました。それはサイドハーフ2枚のポジショニングで、時折二人が同じサイドにいることで数的優位を作りました。マギヌン対策は十分言われていたであろう高橋峻希にとっては、予想外の敵、小川まで突っ込んでくることになってしまいました。

事実、前半15分の失点場面では、高橋峻希が小川をマークしていたのですが、予想外の敵だったこともあって一瞬マークが遅れています。もちろん、中村直志にバイタルエリアであそこまで自由に持たれたボランチ陣の責任も重いですが、名古屋の浦和対策が機能した瞬間でもあります。

浦和の攻撃に関しては、梅崎をトップ下1枚で起用するのはあまりバランスが良くないです。梅崎の持ち味はサイドを突破して上げるクロスですから、どうしても攻撃の場面では梅崎はサイドにいます。そのクロスがクリアされた瞬間、トップ下の位置には広いスペースが空いてしまい、名古屋に自由に使われてしまいます。

それを考えると、エジミウソンと高原の同時起用にはそろそろ手を打つべき時期に来たのではと思います。この二人がいる限り、トップ下は1枚しか使えず、梅崎はポジショニング、ポンテはコンディションの問題があります。そのため、エジミウソンか高原のどちらかを外して、1トップ2シャドーの形を定着させるのが良いのではと思います。(高原をシャドーで使うのは無理があります)

今日の試合は情けなくなるような大量失点での敗戦でしたが、ポンテ投入時に梅崎を左アウトサイドに回した采配からして、既にギャンブルでした。事実、名古屋ベンチはこの浦和の弱点に気付き、俊足FWの杉本を梅崎の裏に張らせてカウンターで攻撃を試みました。ですから、大量失点したことより、それに至った過程の方が問題と、私は思います。

オマーン戦については、明日書きます。
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名古屋戦プレビュー

2008-06-07 18:12:14 | 浦和レッズ
オマーン戦と中田引退試合に夢中になって、忘れかけていましたが、明日は浦和のナビスコ杯名古屋戦です。この試合は両チームにとって消化試合で、名古屋は決勝トーナメント進出が決まっていますし、浦和は敗退が決まっています。正直、こういう試合は予想しにくいのですが、自分なりに考えた試合のポイントを話します。

まず、浦和にとっては、消化試合というのは若手にチャンスを与える好機です。GKに加藤、DFに近藤、右アウトサイドに高橋峻希、ボランチに山田直輝などを起用しても許される試合です。そのため、明日の試合のポイントは若手がどこまでできるかです。

加藤や近藤はある程度試合経験もあるので大丈夫だと思いますが、高橋峻希や山田直輝は埼スタの大観衆は初めてですから、3万くらいは入りそうな埼スタで、地に足がついたプレーができるかは未知数です。しかし、これくらいでびびっているようでは、リーグ戦の出場は難しいと思って、観衆を味方につけるような好プレーを期待したいです。

私も、彼ら若手のプレーは楽しみにしていて、テレビではわからない、「どこが長所か」を分からせるプレーを期待しています。そうすれば、このブログでもネタにできますし、今後トップのベンチに入ってスーパーサブとして期待を集める選手になれるでしょう。

名古屋は決勝トーナメントは決めましたが、1位で通過するか2位で通過するかはまだ決まっていないと思います。そのため、まったくのやる気なしモードではないでしょう。マギヌンあたりも出してくる可能性があり、そうなれば高橋峻希がマギヌンに相対することになりますから、その守備力も問われます。

ヨンセンは親族の葬儀でノルウェーに帰国していて出ませんが、それでも小川、マギヌン、中村直志あたりがいれば名古屋の攻撃力は相当のレベルです。浦和は3トップの両脇のスペースが狙われているので、しつこいようですがやはり高橋峻希のプレーが鍵になります。

また、FWの活躍も期待したいです。勝ったからといって、何かがある試合ではないですが、実戦で点を取って得るものもあるはずです。今一つしっくり行っていない、エジミウソンの活躍を期待しています。
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オマーン戦プレビュー

2008-06-06 22:37:24 | ワールドサッカー
横浜で快勝してから、わずか5日ですが、明日日本代表はアウェーでオマーンと対戦します。確かに、オマーンの気候は相当暑く、日本の選手にとっては慣れないうちに試合をしなければなりません。そのため、横浜での試合のように前線から激しくプレスを掛けて相手のミスを誘うのは難しいでしょう。

しかし、それでも私は楽観的に考えています。オマーンには、横浜での試合では、左アウトサイドの17番のような、技術的に劣る選手がいたからです。こういう選手がいれば、日本は集中的に狙ってマイボールにすることができます。

また、オマーンの1トップのアルホスニと、日本のDFの力関係も楽観的になれる理由です。アルホスニは、中澤や闘莉王相手に、ヘディングでも勝てませんし、ポストプレーもカットされています。闘莉王の負傷という悪い情報もありますが、この相手なら寺田を出しても何の心配もありません。

怖いのは、点を取ろうと前にかかったときに、ドゥールビーンの個人技で一気に前に持っていかれることだけです。また、負傷以外の理由でも、メンバーは横浜での試合からは変えてくると予想します。理由は、当時のメンバーが、守備的に戦うオマーンを想定して、本職の守備的MFを置かずにゲームメーカータイプを4人並べたからです。

この試合では、日本は無理をする必要はまったくありませんから、守備的MFに本職の今野または鈴木啓太を置いて、まずは守備から試合に入っていいと思います。前回遠藤は良かったですが、戦術的理由で外される可能性はあると思います。それでも、やはり見る以上中村俊輔や松井の個人技には期待して見たいと思います。
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一瞬の閃光(呂比須ワグナー)

2008-06-05 20:32:32 | 他チーム
1997年のフランスW杯予選、最終予選中に帰化が認められ、即代表入りした呂比須(ロペス)ワグナー選手の思い出です。呂比須は、もともとはJリーグに入る前の柏レイソルに、カレカの控えのFWとして在籍していました。

しかし、Jリーグに昇格した柏は、元ブラジル代表FWのミューレルの獲得を決めていました。そのため、放出された呂比須は、当時JFL(当時はJ2がなかったので、Jリーグの下がJFLでした。)の本田技研に移籍します。本田技研はJFLでは名の知れた強豪でしたが、Jリーグには決して昇格しないことを承知で、呂比須は移ってきました。

しかし、呂比須はこの境遇に腐ることなく、JFLで得点を量産していました。日本に帰化したいと思ったのはこの頃で、奥さんが日系人で子供の顔も日本人そっくりだったこともあって、日本へのあこがれを強めます。1996年には本田技研でJFL得点王に輝き、翌年平塚(現湘南)に移籍して念願のJリーグのピッチを踏みます。

この頃から、呂比須が帰化申請中というのが、サッカーマスコミの話題になり、日本代表の救世主になるような報道がなされました。帰化のタイミングも劇的なものでした。最終予選の3戦目の韓国戦の直前というタイミングでした。コンビネーションの不安は承知で、加茂監督はいきなりスタメンで起用してきました。

日本人にはないようなキープと、正確な足元の技術でこのゲームを優勢に運ぶキーマンになりましたが、加茂監督の不可解な采配でベンチに下げられ、この試合は逆転負けを食らうことになります。しかし、呂比須がフランスW杯への道を切り開いた貴重なゴールがあります。

岡田監督の初戦のウズベキスタン戦、アクシデントのようなミドルシュートで失点した日本は敗色濃厚でした。しかし、井原が自陣から入れたロングボールに、呂比須は頭で合わせると、これが相手GKのミスでそのままゴールに入り、日本は勝ち点1を得ました。この勝ち点1は、最後のぎりぎりの状況で、非常に効いてくる勝ち点でした。

また、3戦全敗に終わったフランスW杯も、呂比須はある程度通用していました。ジャマイカ戦でゴールを決めたのは中山ですが、フリーになってヘディングで折り返しているのは呂比須です。ただ、そんな劇的なサッカー人生を送った呂比須も、代表に選ばれていたのは2年弱でした。「全盛期は短かったけど」という言葉がどうしてもついて回るのは、ちょっと残念です。
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アジア5強の動向(W杯3次予選)

2008-06-04 20:45:02 | ワールドサッカー
日本がバーレーンのアウェー戦で敗れたとき、このままでは3次予選敗退もありうると、危機感をあおる論調が多かったです。確かにオマーン戦で勝って何とか一息つきましたが、引き分け以下ならたちまち危機的な状況に陥るところでした。

しかし、アジア3次予選の他の組を見ると、苦しんでいるのは日本だけではありません。オーストラリアだけ2勝1分けの勝ち点7と、予選突破は確実な状況ですが、それ以外のアジア5強は軒並み苦しんでいます。日本にとっては永遠のライバル、韓国もホームでヨルダンに痛恨の引き分けで勝ち点5にとどまっています。

北朝鮮とのホーム戦で勝ち、最悪でもアウェーのヨルダン戦で引き分けないと、予選敗退もありえます。サウジアラビアも、ライバルのウズベキスタンに敗れ2勝1敗と出遅れていますが、ここは2強2弱のグループなので、何とか最終予選には出ると思います。

一番苦しいのは、海外に大勢選手を送り出して、アジア最強の攻撃力を誇るはずのイランです。イランは、その攻撃陣が一向に爆発せず、ここまで3引き分けと勝ちがありません。UAE、シリアに出し抜かれて現在3位で、このままでは敗退してしまいます。イランはアウェーでも勝利がノルマとなる苦しい状況です。

こういうことが起こったのは、AFC(アジアサッカー連盟)が予選の試合数を減らそうと、1次予選で強豪チーム(UAE、ウズベキスタン、バーレーンなど)と弱小チームを当てて、弱小チームが3次予選で日本などのシード国と当たらないようにしたからです。そのため、前回の1次予選(リーグ戦)ではインドのように大量点が見込める相手がいましたが、今回はそういう弱小チームはいません。

そのため、前回の1次予選の感覚でいると、何を日本はつまずいているのかと思われるかもしれませんが、レベル自体が前回とは比較になりません。そのため、仮にこの3次予選を2位で通過したとしても、あまり悲観せず、最終予選で勝てばいいくらいの気持ちでいられればと思います。
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