Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

埼スタを変えた2分間(5/21浦和対鹿島)

2011-05-21 23:09:04 | 浦和レッズ
私の席からは、ゴール裏の人文字は近すぎて、「浦和」だとは読めず、オーロラビジョンを確認してわかりました。試合の内容は明日書くのでしばらくお待ちください。

以下翌日追記

鹿島というチームはポジションチェンジが売り物の一つです。こういう相手に人につくタイプの鈴木啓太やスピラノビッチが出ると、展開によっては組織をずたずたにされる可能性もあると思っていました。事実、鹿島の攻めは浦和の最終ラインのスピード不足を狙ったスルーパスの攻撃が目立ち、浦和にとっては後ろから追いかける苦しい展開になってしまいました。

また、ボランチ増田の攻撃参加も浦和がスカウティングし切れていなかったようで、増田に最終ラインの裏へ走られる展開には、埼スタに詰め掛けた多くのサポーターが敗戦を覚悟したことでしょう。浦和の前半は攻撃の組織もまったくできておらず、ボールを受けてもフォローがなく、孤立するばかりでした。

ペトロもそれは気づいていたようで、エスクデロと鈴木啓太を下げてマゾーラと山田暢久を入れてきました。アンカーとしての守備力なら鈴木啓太の方が上でも、単純なパスでさばくのがうまい山田暢久が後ろをフォローしてくれるようになって、攻撃が手詰まりになったときにもう一度組み立て直すことができるようになりました。

しかし、そんな矢先の2点目の失点は、「これは駄目だ」という雰囲気にさせるには十分すぎるものでした。ペトロは最後の交代枠で、柏木を下げて高崎を入れてきます。今までどれほど出来が悪くても替えられなかった柏木が、ついに外された事実には、何かが起こるかもというちょっとした期待が掛かりました。

どうやら、鹿島は高崎のことを、ターゲットとして以外には使えないと想像していたようです。事実、ペナルティエリアのちょっと外でボールを受けた高崎に、鹿島のDFは寄せてきませんでした。そこから、巻いて入れるミドルはサポーターの想像も超えたゴールで、高崎も大いにアピールしたと思います。

また、マゾーラの同点ゴールにはしびれました。爆発的なスピードはこれまでも評価されていましたが、技術がなかなか伴わず、カウンター攻撃の切り札以外では使えませんでした。しかし、昨日のゴールは鹿島の西に仕掛けて抜き去り、角度のないところからの豪快なシュートで、かつてのエースストライカーのエメルソンを彷彿させるゴールでした。

この二つのゴールは、わずか2分の間に決まっているのですが、この2分間で埼スタの雰囲気ががらりと変わりました。浦和もカウンターをつなげるようになりましたし、サポーターも勝ち点3を期待して大声援を送るようになりました。結果的には引き分けに終わったものの、得るものは大きかった試合だったと思います。
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プロ野球交流戦

2011-05-20 18:54:07 | 他スポーツ
5月のGWの季節を過ぎると、プロ野球は交流戦の時期になります。例年なら開幕から1ヶ月過ぎていて、チームの勝ちパターンなどは整理されている頃なのですが、今年は震災で開幕が遅れたので、開幕直後のどたばた状態を抜け出せないまま交流戦に入ったチームもあります。

この交流戦はプロ野球界がオリックスと近鉄の合併問題で揺れた時期に、おそらく巨人戦や阪神戦をつけて新球団の楽天を救済する意図があったと推測しています。メジャーリーグが先に交流戦をやっていたのでノウハウはあり、セリーグの本拠地はDHなし、パリーグの本拠地はDHありというルールにはもめることはありませんでした。

しかし、この交流戦はプロ野球の戦力の整備のやり方を変えてしまうほどの大きな影響を両リーグのチームに与えました。パリーグのチームにとっては、チームで一番打つ選手を決してDHに置かないことが必要になりました。

セリーグの本拠地の試合は12試合もありますから、この試合で四番バッターを欠いて戦うのは、非常に痛いということになります。一口に12試合と言っても、8勝4敗と4勝8敗では4ゲームの差がつきます。僅差で決まることの多い、クライマックスシリーズの3位争いでは致命的な差になります。

確かに、今のパリーグを見ると、西武の中村も三塁を守っていますし、ソフトバンクのカブレラも一塁を守っています。名手でなくてもいいから守れる選手を四番に置くのは、デストラーデというDH専門の選手がクリーンナップを打っていたかつての西武とは時代が違うと感じます。

セリーグの方も、かつては日本シリーズでDH制を得るとうまく使いこなせず、DHが八番や九番を打っていたチームもありました。しかし、巨人のラミレスのように守備に不安のある選手をDHに置いて代わりに守備の良い選手を出すこともできますし、普段なら代打要員という選手を六番DHに置いて打線の破壊力を増すこともできます。

全チームと対戦することになって、野手のキーマンの捕手が移籍するとサインを全部変えるというような変化も、以前は同一リーグ間の移籍だけでしたが、今は年中行事になっているでしょう。

また、2連戦が主体なのでローテーションの谷間が少なく、いい投手が見られる確率も高いです。きっといい方向の変化だったと、すっかり定着した今では思います。
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鹿島戦プレビュー

2011-05-19 19:06:12 | 浦和レッズ
今週末、浦和はホーム埼玉スタジアムで鹿島と対戦します。本来ならばアウェイ戦だった日程ですが、カシマスタジアムが震災で被害を受けたので、ホームとアウェイの対戦を入れ替えました。紙の年間チケットを持っている方は、本来ない予定だった試合のチケットなので、間違ったチケットを持ってこないように気を付けてください。

言い訳になってしまいますが、今年は震災の影響で試合の開始時間が揃っているので、例年ならできる土曜日の午後のスカパーの「ハシゴ」ができません。そのため、今季の鹿島の試合は1試合も見ていません。

ただ、消化試合が2試合少ないとはいえ、鹿島らしくない順位にいるので、ACLこそ1次リーグを突破しましたが本来の鹿島の強さは今のところ出せていないようです。

去年、埼玉スタジアムで対戦したときの鹿島は、フィンケ監督のゾーンプレスを逆用して、鹿島の方がゾーンプレスでボール支配率を上げて勝つぞという強気のサッカーを仕掛けてきました。劣勢になった浦和がカウンターからポンテのゴールで先制するも、最後のロスタイムのセットプレーで引き分けに持ち込まれました。

しかし、前節川崎Fに2-3で敗れている鹿島は、今節はどうしても勝ち点3が欲しいと、慎重に入ってくる可能性もあります。慎重に入ったときの鹿島の強さは、これまでのオリベイラ体制で十分理解しているので、浦和としては不用意なFKを与えない、変なパスミスでカウンターを食わないといった基本を徹底する必要があります。

今節、期待したいのは、そろそろマルシオのFKが決まる頃なのではということです。これまでいい位置でもらったFK自体が少なく、マルシオ自身も壁に当てるなどらしくないプレーが続いていました。しかし、昨年16点も取っているセットプレーのスペシャリストだけに、そろそろ本調子になって欲しいと期待しています。

また、鹿島が慎重に入る場合、柏木の扱いも難しいところです。前節のようにトップ下に置いて1ボランチにしたら鹿島のカウンターの餌食ですし、かといってボランチではあまりいいプレーが出ていません。スカウティング次第ですが、思い切って外しても、私は驚かないと思います。
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イングランドの思い出

2011-05-18 18:48:44 | 雑記
私は10年ほど前に、ワールドサッカーを巡るマニアックなツアーでイングランドの土を踏んでいます。しかし、このツアーが試合のチケットさえ押さえていればあとは野となれ山となれというツアーだっただけに、試合は楽しかったけどあとは今一つという旅になってしまいました。

その試合のチケットも、アウェイ側ゴール裏最前列という、ファンとしては必ずしもいいとは言えないチケットで、しかも試合前に調達したホームチームのリバプールのレプリカが着られない席だったので、ちょっとストレスを感じながらの観戦でした。

それでもイングランドを見られたことで少しは発見もありました。私はバスで東京から名古屋間くらいの距離のロンドンからリバプールまで移動したのですが、間に山がないのは一つの発見でした。

ツアー客はW杯を生で見に行くようなマニアックな人たちなので、バスの中から見えたアストンビラの本拠地のビラ・パークに歓声を上げていましたが、私はロンドンからリバプールへ行くなら山脈を貫く長いトンネルの一つくらいはあるだろうと思っていたのに、一向に緩い傾斜は変わらず、山がないまま下り坂になってしまったのには驚きました。

ツアー側が食事のことを全く考えていなかったので、ホテル以外の食事はサービスエリアのジャンクフードでした。マクドナルドのMサイズのポテトの3倍くらいはありそうな、味付けも何もされていないポテトで、海外慣れしているはずのツアー客でも完食した人はいませんでした。こんなものを少年時代に食べていて、よくジェラードやランパードのような選手が育つなと呆れるほどでした。

リバプールのアンフィールドでも日本人の英語は通じにくく、飲み物を買うこともできなかったので、苦しい旅になりましたが、いい思い出もちょっとはあります。一番は改修前のウェンブリースタジアムの塔を飛行機の中から見たことです。今年の欧州CL決勝の会場なので、今どうなっているかは興味があります。

また、ウィリアム王子の結婚式の会場になったウエストミンスター寺院もバスの中から見ています。古い建物の多いロンドンでも、派手な装飾で目立っていたこの建物ですが、まさか王室の結婚式に出てくる建物とは、当時は予想もしていませんでした。
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神が宿った日(貴乃花対武蔵丸)

2011-05-17 21:28:03 | 他スポーツ
過去の技量審査場所を振り返ることは、技量審査場所自体が不祥事に揺れた相撲界がやむを得ず開催した前代未聞の出来事なのでできません。そのため、夏場所の思い出をたどると、貴乃花最後の優勝になった2001年夏場所の武蔵丸との優勝決定戦を思い出します。

当時、千秋楽を前にして、貴乃花は星一つリードしていましたが、膝の半月板を損傷していて、本来ならば歩くのも辛いほど痛い状況でした。彼の相撲人生のためには休場した方が良かったと思いますが、父の先代貴ノ花が骨折していても強行出場していた姿を子供の頃に見ていて影響を受けていた貴乃花は千秋楽の土俵に上がります。

本割りの相撲は、貴乃花は一方的に押し出され、とても相撲を取るのは無理だとテレビで見ていた人は皆思ったでしょう。この結果、もつれ込んだ優勝決定戦の相手は武蔵丸で、たぶんふた突きくらいで土俵下だろうなと、私も予想していました。武蔵丸の方が、相手の負傷を悪化させたくないと変に気を使って、立ち合いから組みに来るかもしれないという可能性も考えてはいましたが。

優勝決定戦の実際の土俵は、後者でした。貴乃花が勝つとしたらこれしかない四つ相撲です。しかし、負傷したひざのどこにそんな力があったのか、立ち合いで武蔵丸を押し込んで、十分の上手まわしを引きます。長い相撲になったら貴乃花の不利は明らかなので、貴乃花はこの上手を命綱と信じて、素早く投げを打ちます。

これが決まって、貴乃花は22回目の優勝を手にしますが、一番印象に残っているのは武蔵丸を投げ捨てた直後の貴乃花の「鬼の形相」です。普段は優しい人と言われている貴乃花が、あんな表情をしたのは一度も見たことがありません。ひょっとしたら、奇跡を起こすために神が降臨したのかと思うような表情でした。

もっとも、この奇跡の代償は大きく、痛めていた半月板が破裂してひざの関節のいろいろな部分に入り込んで、それを一つ一つ取り除かない限り痛みがなくなることはないという、大重傷になってしまいました。1年近い場所を休場して治療に専念した貴乃花ですが、ついにこの負傷から復活することはなく、優勝はできぬまま引退ということになりました。

当時の小泉首相の「痛みに耐えてよく頑張った。感動した。」という総理大臣杯を渡すときのコメントで有名なこのシーンですが、夏場所だったのはネットで調べてようやくわかりました。東京場所でなければ小泉さんが来られないので、たぶん間違いないだろうとは思っていましたが、確証を得たので書きます。
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C大阪戦マニアック分析

2011-05-16 18:37:52 | 浦和レッズ
C大阪戦のポイントは、柏木を完全にトップ下に専念させ、バイタルエリアをアンカーの鈴木啓太一人に任せたことでした。確かに、ボランチで出たときの柏木にはらしくないパスミスも見られ、ロングパス一発で打開できるタイプでもないことから、それなら点を取って来いとペトロが送り出したのかもしれません。

柏木は動ける選手で、バイタルエリアが空いていて危ないと思ったときは自ら下がって来られる危険察知能力も売り物の一つではありますが、それを封印してまで前のポジションに専念させたのは、柏木の力を攻撃で使いたいという意図だと思います。

確かに、最初の15分はその狙いがうまくいきました。ペトロサッカーのいいときの、前でボールが回るサッカーができていて、柏木がサイドをフォローしてくれるならと中央に入っていけた原口がゴールを決めたのは、浦和のプラン通りだったでしょう。

ただ、このゲームプランは打ち合いに近いもので、アンカーの鈴木啓太がどこまで持つかという不安もありました。アンカーを山田暢久から鈴木啓太に替えたのは、相手のC大阪がトップ下にいい選手を揃えているため、MF陣に対人守備に強い選手を置きたかった意図でしょう。

しかし、C大阪もさすが名将クルピ監督が率いるチームだけに、鈴木啓太を引っ張り出せばバイタルエリアが空くということには気づいていました。

山田暢久の場合は比較的バランス感覚のいい選手なので、永田がサイドに引き出されていない限りは無難にバイタルエリアを埋められますが、鈴木啓太は人に付くタイプなので、相手の動き次第でバイタルエリアを空けることがあります。

また、山田暢久は前節の柏戦こそあまりにもボールが回らないのに苛立って、アンカーはやってはいけないドリブル突破を狙おうとして、ペトロに外されましたが、平常の精神状態なら簡単にパスを回す能力はあります。

押し気味の時間に山田暢久がバックパスをさばいてキープ率を上げたらどんなサッカーができたかと考えると残念です。ただ、C大阪が強気の打ち合いできたから、昨日の布陣があったので、次節の鹿島はチーム状態が良くないこともあってカウンター狙いも考えられます。そのときはきっと違うサッカーをするでしょうが、ペトロの正解を是非鹿島戦で見たいです。
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少しずつ前進と思いたい(5/15浦和対C大阪)

2011-05-15 20:57:10 | 浦和レッズ
今日の試合は、BS-TBSやテレ玉で中継があったので、結果は皆さんご存知と思いますが、1-1の引き分けです。ただ、シビアに内容を見てしまうと、この内容では勝てる要素はあまりなく、むしろ負けないで済んで良かったという試合です。

浦和はC大阪がボランチにキム・ボギョン、マルチネスという攻撃的な選手を並べるという布陣で来たので、逆に攻める好機とみて、柏木の位置を一列前に出してきました。C大阪は4-2-3-1のチームで、中盤の強いチームですが、このメンバーなら戻りはきっと遅れるだろうというペトロの読みだったと思います。

事実、最初の15分はペトロの狙い通りの戦い方ができました。思い切っていろいろな選手がC大阪守備陣に対して果敢に仕掛け、原口やエスクデロがサイドを突っ込む、浦和のやりたいサッカーができました。その結果、前半8分という早い時間で先制点を得ることができたのは浦和の一つの成果でした。

先ほど、レッズのオフィシャルHPを見たら、柏木がマルチネスを、マルシオがキムを、鈴木啓太が清武を見るというマンツーマンに近い中盤だったそうです。これにC大阪サイドは気づいたらしく、清武の位置をサイドに寄らせてアンカーの鈴木啓太をサイドに引っ張り出そうとしてきました。

1ボランチに近い今日の浦和の布陣では、鈴木啓太をサイドに引っ張り出されてしまうと、4バックだけで相手の3枚の攻撃的MFに対応しなければいけなくなります。これを戦略にしてきたC大阪の前に、浦和は柏木にパスミスが出るなどイージーミスが続出して、相手にカウンターを食らう場面も目に付き始めました。

それでも、今日のC大阪のチーム状態はACLの疲れもあって決してベストではなかったようで、乾あたりは確実に決められそうなシュートをミスしています。清武の同点ゴールは永田のパスミスをさらわれたものですが、完全に空いていて数的不利の浦和になす術はありませんでした。

また、1トップのピンパォンについたスピラノビッチの出来もいいとはいえませんでした。空振りのような痛いミスもありましたし、ポストプレーはされてもサイドなら問題ないのですが、中央でポストプレーをされてシュートに持ち込まれる場面もありました。スピラノビッチはこういう1トップを消すためにいるので、もっと積極的に前で奪うとか工夫が欲しかったです。

この勝ち点1をどう捉えるかは難しいですが、個人的には半歩前進だったと思いたいです。柏戦のように監督が「恥ずかしい」と言ってしまうようなサッカーはもう見たくないですが、前半15分のサッカーをもっと多くの時間帯で出せれば、きっと勝ち点3は狙えると思います。
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コパ・アメリカ(南米選手権)

2011-05-15 11:40:53 | ワールドサッカー
今日は埼スタに行くので、即日更新できない可能性もあるので、今、日本代表が出るとか出ないとかで話題になっているコパ・アメリカ(南米選手権)の話題をします。日本代表の出場が微妙になっている理由は今回の大震災で、南米選手権のために空けていたリーグ戦の中断期間にJリーグが入れられたので、Jリーグからのエース級(遠藤[G大阪]、李忠成[広島]あたり)の出場が難しいからです。

日本協会は海外組中心のメンバーを画策していて、南米連盟に協力を要請して、本来は招待出場の日本は招集に強制力はないのですが、それを強制力があるように欧州のクラブを一緒に説得して欲しいと南米連盟に頼みました。これがうまくいかなければ、出場できない可能性もあるようです。

しかし、この南米選手権は、テレビで中継される欧州選手権に比べると日本国内での注目度は低いですが、熱い戦いが繰り広げられる、日本にとっては大事な強化の場になります。なぜブラジルとアルゼンチンの2強状態の南米選手権が熱い戦いになるかといえば、独立したばかりの南米諸国はお互いに戦争を繰り広げ、領土を奪い合った仲の悪い存在だったからです。

ウルグアイという国家ができた理由も、ブラジルとアルゼンチンが接しているとお互いが戦争を起こすから、緩衝地帯を設けて戦争をしないようにという理由だったそうなので、南米にアウェイの立場で乗り込むとホテルのエレベータが故障したり、周囲で敵のサポーターに騒がれたりと結構嫌がらせを受けたりするという話も聞いたことがあります。

そんな南米諸国の激しい戦いの中に日本が入ってどこまで戦えるかは注目で、荒っぽいプレーで負傷するリスクもありますが、開催国のアルゼンチンとアウェイで当たるのは、これ以上ないという厳しい経験になり、貴重な強化の場になるでしょう。

現実的には、アルゼンチン戦の黒星はやむを得ないとして、残るコロンビア、ボリビアから勝ち点4以上を取る戦いになるでしょうが、このノルマも決して簡単ではなく、トルシエ時代の南米選手権ではペルー、パラグアイに連敗してボリビアに引き分けて勝ち点1を取るのが精一杯でした。まずは1勝、決勝トーナメントに行ければ上出来くらいの大会だと思います。
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大相撲技量審査場所

2011-05-14 22:30:56 | 他スポーツ
テレビ中継がないので、本当にやっているのか実感がありませんが、今、両国国技館で夏場所の代わりの技量審査場所をやっています。やはり、八百長問題は大きな問題ではありましたが、力士が長期間実戦から離れることを懸念した相撲協会が、入場無料、懸賞および外部表彰なしというルールで行った15日間の場所です。

優勝回数にはカウントされますし、勝ち越しや負け越しは翌場所の番付に反映されますので、力士にとっては実戦と同じです。今はNHKのニュースで流される結果だけを見て、辛うじて上位陣の成績をチェックしています。映像がないので推測ですが、今場所も白鵬と大関陣の差は開く一方のようです。

魁皇は5勝2敗と彼にしては無難に滑り出した方で、千代の富士が持つ通算最多勝利記録まであと5勝まできました。もっとも、魁皇自身は「通算白星が上回ってもあの大横綱を超えたことにはならない」とこの話題にはあまり乗ってこないようです。

しかし、この記録は千代の富士が達成したときは更新はまず不可能と言われた記録なので、塗り替えられる日が来るとは思っていませんでした。それだけ魁皇が長く大関を張り、驚異的な力士生命を誇ったことであり、これはこれで価値のある記録だと思います。

また、観客動員が連日満員に近いところも、大相撲の持つ力を感じます。私は国技館にふらりと行けばいつでも見られるのではと思っていましたが、事前の応募で14万通も入場希望があったらしく、いくら無料といっても相撲が見たくてたまらない人は私を含めたくさんいるんだなと改めて実感します。

これなら、名古屋場所以降、有料の興行にしても、きっとお客さんは戻ってきそうで、日本最古のプロスポーツである大相撲を潰してはいけないという力がいろいろな方面からあると思います。これだけ不祥事が続いても、相撲ファンの存在は根強く、長い日本の歴史で大相撲が果たした役割は大きかったと思います。
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もう一度やりたい相手(城南一和[韓国])

2011-05-13 18:49:38 | 浦和レッズ
こういう浦和が不振のときは、良かったときを振り返ろうと思い、2007年のACL準決勝で対戦した城南一和[韓国]のことを振り返ります。あの当時、韓国サッカーはアーリークロスに長身FWが競り、こぼれ球を拾ったMFがミドルシュートを狙う根性サッカーが主流だった頃です。

当時のACLは1次リーグが1位のみの通過で、決勝トーナメントは準々決勝からでした。準々決勝で当たった全北現代も2トップを両方とも長身の外国人選手にして、闘莉王も坪井も忙しく応対してこの根性サッカーに対抗しましたが、全北現代はカウンターの守備に致命的な欠点があり、そこを突くことで比較的楽に勝てました。

この全北現代と比べると、城南一和はこれが韓国サッカーの粋を集めたチームだと、Jリーグには決してない異質の強さを誇るチームでした。確かにアーリークロスは放り込んできますが、ボランチの金相植のキープ力とパスの華麗さはアクセントになっていて、どこからラストパスが入ってくるか分からない難しさがありました。

埼玉スタジアムの試合では中心選手のトップ下のモタが出場停止だったので、普段のサッカーとは違うサッカーをした可能性がありますが、第一戦のアウェイ戦ではモタにシュートを打たせる陰の存在だったFWのイタマルが実は華麗な個人技を持っていたのには驚かされました。

しかし、結果は勝ったのでいい思い出になっていますが、オジェック監督がほとんどターンオーバーをせず、全試合ベストメンバーを並べようとしたので、当時の選手たちは限界状態で、延長戦に入ったときに「PK戦しか勝てる望みはない」と思っていたそうです。

このときのPK戦は、今の若いサポーターがリーグ戦でPKのあった1998年以前の約束事をよく知っていたということに驚きました。全ての旗がゴール裏に集結して、城南一和のPKのときは全員で振り、浦和のPKのときは誰も声を発さない静寂が流れるという応援の力もあって浦和は決勝に進出します。

クラブW杯で対戦したACミランは別格として、浦和に強さを印象付けてくれたのは城南一和です。韓国は移籍が盛んなので、当時のメンバーは残っていないでしょうが、いつかもう一度対戦したい相手です。
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