Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

川内優輝の快走

2016-12-04 21:52:56 | 他スポーツ
今日は、世界選手権の選考レース、福岡国際マラソンが行われました。今回の福岡には、海外招待選手として2時間3分台の元世界記録保持者マカウ、世界選手権の銀メダリストのツェガエという超大物が招待されていました。おそらく、彼ら外国人選手には、誰も歯が立たずに終わるのではと、あまり期待しないで見たテレビ観戦が、昨日のレッズ敗戦のショックを癒してくれました。

その理由は、1位ツェガエ、2位マカウに次ぐ3位で完走した、公務員ランナー川内優輝選手の激走です。彼は3週間前にふくらはぎを痛めており、母親も含めた関係者は福岡を回避して東京かびわ湖での出場を勧めた模様ですが、本人が「招待選手として呼ばれた以上戦う気持ちで走る」と出場を決意しました。

もちろん、マスコミの予想は川内の状態は不安視しており、本命にはJR東日本所属のベテラン、高田選手の名前を挙げていました。私も正直、川内に関してはどこまで先頭集団についていけるかという気持ちで見ていました。しかし、その体つきを見た瀬古敏彦氏が、「体は仕上がっている」と唯一太鼓判を押していました。

川内は、日本代表として世界に挑戦するのは今回の世界選手権が最後と公言しています。そのため、今回のレースでは調整法を見直しており、トレランで5,6時間山を走ったり、群馬県渋川市から自宅のある埼玉県久喜市までの100kmを走る調整も行っています。400戦錬磨の川内と自称する、レースをたくさん走る独自の調整法を見直して、自分のやり方で強くなる道を進みました。

その通り、川内は先頭集団の前の方を常にキープする強気の走りを見せました。ついていくのがやっとの印象を受けた、高田選手や前田選手とは違って、ペースメーカーが外れた25km過ぎには自ら仕掛ける勇気も見せました。これで先頭集団はばらけて、川内以外は皆アフリカ系選手という、世界相手に戦う川内の姿が見られました。

最後は、ツェガエやマカウには敗れたものの、堂々の3位です。誰もが無理だろうと思った日本人トップを実現しただけでなく、内容も良く、世界選手権の代表は間違いないと思います。彼が世界相手に、どういうトレーニングをして、どういう風に戦うか、楽しみが新たに増えました。
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何かがおかしかった90分間(12/3浦和対鹿島)

2016-12-04 21:21:06 | 浦和レッズ
ようやく、昨日の浦和の敗戦を落ち着いて振り返れるようになりました。アウェイの初戦を1-0で勝利した浦和は、勝利もしくは引き分けで年間優勝が決まります。鹿島が逆転優勝するには、2点以上取っての勝利が不可欠という条件です。この条件を考えると、浦和としては2点取っておけば、鹿島の逆転には3点以上必要という状況にできます。1点取っても、鹿島逆転は2点でOKなので、変わらないのです。

そういう条件を考えると、やはり2点目を押し気味だった前半に入れておけなかったことが非常に痛かったです。先制点の興梠のゴールが前半7分で決まったので、2点目は時間の問題だったように感じましたが、この日は武藤が何度か決定機を決められなかったのが響きました。

もちろん、守備面もこの日は良くありませんでした。特に指摘したいのは、前半終了間際の金崎の失点の場面で、宇賀神が相手MF遠藤康についていながら、体を入れ替えられて独走されています。遠藤康も、決めた金崎もフリーなら、鹿島レベルの相手なら決めるのは間違いありません。決勝点のPKも痛かったですが、この場面をより指摘したいです。

ミシャの交代もこの日はおかしかった印象です。この試合は、前半からセリエAを思い出させるような、高いプレッシャーとスピード感で行われていました。その戦いでは90分もたないと踏んで、早めに交代カードを切ったのでしょう。しかし、1-1の同点で、そのまま守り切ることを選ぶか、それとも2点目を取りに行くか、メッセージ性が中途半端でした。

先制点こそアシストしましたが、最初に代えるのは高木俊幸という判断は、ミシャサッカーではシャドーがきついポジションなので理解できます。しかし、そこでボランチの青木を入れたのは、少し守備的な交代というイメージを選手に与えたと思います。ここは李を入れて、相手に点を取られたときは李をFWに上げるというメッセージ性が欲しかったです。

結果的に、李を出さなかったことが、最後に槙野を急造FWに上げるという苦肉の策を強いられる結果になりました。槙野は、ロングボールを落とすことは何度かしていましたが、オフサイドラインと駆け引きするというFWの動きは苦手です。槙野がオフサイドに引っかかってチャンスを潰した場面も見られました。

失点前から、何か浦和の動きがおかしいという印象は持っていました。森脇と阿部のパス交換を相手に取られたり、宇賀神がクリアを中に返したりといった、細かいミスが蓄積していました。それが、最後に鈴木優磨に抜け出されるという、最悪の結果を招いたと言えるでしょう。

鹿島側の分析は明日のマニアック分析で。





























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UAE対イラク

2016-12-03 18:40:21 | ワールドサッカー
これからチャンピオンシップですが、即日更新ができない可能性もあるので、穴埋めネタを用意します。今日、ビデオ観戦したW杯アジア最終予選のUAE対イラクです。

日本代表の次の試合は、3月のUAE戦(アウェイ)です。そのため、この試合はUAEを中心に見ていました。UAEは中盤でつなぐパスサッカーのチームです。その軸になっていたのは、右MFのオマル(21番)、左MFのモハメド(16番)のアブドゥルラフマン兄弟です。UAEの場合、ダブルボランチのタリク(5番)と13番は主にボールを奪うアンカーの仕事をしており、攻撃面はアブドゥルラフマン兄弟のアイデアに任されています。

アブドゥルラフマン兄弟は、クラブチームでも同じアルアインに所属しており、兄弟選手ですからなおさらお互いのことはよく理解しているようです。ウイング的にタッチライン際にいればさほど怖くないですが、この兄弟が近い位置でパス交換するとチャンスを何度か作れました。余談ですが、兄弟ですから顔も似ており、アフロヘアも同じですから、背番号以外に見分ける手段がない兄弟です。

FWは、日本にも来ていたマブフート(7番)、ハリル(11番)の2トップです。前回の日本戦では、UAEが守備的に戦ってきたので、ハリルはFKからのゴールで目立っただけですが、この2トップには明確な特徴があります。マブフートがスピードでオマルのパスを追いかけ、ハリルはいいポジションを取って強烈なシュートを叩き込むという関係です。

また、この日のイラク戦では、かつてのワールドユースMVP、33歳のイスマイル・マタルが代表に復帰しており、ハリルに代わって途中出場し、ロスタイムにはゴールも決めています。しかし、このマタルはそんなに恐れる必要はないです。理由は、運動量が全盛期と比べて相当落ちていたからです。マタルはトップ下気味の位置でぶらぶらしており、ほとんど動かないので、いいボールを入れさせなければ封じられます。

UAEの攻略法ですが、まずはオマルです。彼のパスセンスはUAE史上最強と言われていますが、右足ではほとんどボールを蹴れないという大きな弱点があります。特に、トップ下でなく右サイドハーフでオマルが出れば、サイドに押し出すような守備をすれば、右足からのクロスがないので安心して守れます。

また、UAEの中盤のつなぎも、イラクのプレスを受けると次第に間延びしてきました。少なくとも、日本相手にボールを支配するようなことは100%ないと断言できます。変なミスにだけ気をつけて、いつもの日本のパスサッカーを押し出せば、きっと勝てる相手だろうというのが、ビデオ観戦の印象です。

レッズについては、少し冷却期間を置いてから書きます。
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チャンピオンシップ鹿島戦プレビュー2

2016-12-01 22:53:45 | 浦和レッズ
チャンピオンシップ決勝第2戦、ホーム埼スタでの鹿島戦があさってに近づいてきました。アウェイの第1戦を1-0で勝利した浦和は有利な状況で、鹿島の逆転優勝には2点以上の得点による勝利が必要です。鹿島1-0勝利の場合は、トータルスコアでもアウェーゴールでも並びますが、この場合は年間順位が上の浦和の優勝と決まっています。

もっとも、6月に埼スタで対戦したときは0-2で敗れている相手です。まったく油断することはできません。その試合は、鹿島がボランチの柴崎、小笠原を、浦和の2シャドーの武藤、李にマンツーマン気味につけて、武藤、李が前に来ればDFラインに入り、引いて来ればそのまま付くという極端な手でした。

そこまで、武藤が引いて受ける動きが効いていた浦和は、この鹿島の手で2シャドーが空かずに苦しみました。その結果、カウンターからの2失点で敗れています。しかし、この敗戦のパターンが2度繰り返すことはないと確信しています。

その理由は、浦和がボールを失ったときに、無理に前に人数を掛けたことによるカウンターだったからです。サイドからクロスともシュートともつかない失い方をしてから、浦和の比較的手薄になる中央の守備を狙った鹿島の手でしたが、1点リードしている状況の浦和にとって、そういう無理はまったくする必要がないからです。

もちろん、鹿島勝利の目がないわけではありません。鹿島がもし出てきて、浦和が変に受け身になってしまうと、鹿島得意のセットプレーが効いてきます。そのため、浦和はバランスを考えながらも、ある程度は攻めに行き、この試合を勝つために戦う必要はあります。トータルスコアを考えるのは、残り15分からでいいはずです。

あと二日後、この日が楽しみで一年間試合を見ていました。そのサポーターの夢がかなうことを願っています。
コメント (2)
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