Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

技術対根性(1997年日韓戦)

2017-01-13 23:52:11 | ワールドサッカー
今日はどうしてもネタが思いつかなかったので、困ったときの昔話で、1997年国立競技場でのW杯最終予選、日本対韓国の思い出です。当時、私は代表の4試合セット券を、徹夜で行列して手に入れ、この試合はスタンドに座っていました。通路まで人があふれ、トイレにすら行けない、そんな日本サッカー史上最も熱く燃えた試合だったと感じます。

そんな試合は、韓国のがちがちのマンツーマンが印象的でした。日本の2トップ、カズに崔英一が、呂比須に李敏成が付き、攻撃的MFの中田英寿と名波にもマンツーマンで付く、それまで精神力や根性を前面に出すことの多かった、これが韓国スタイルと言えるサッカーでした。

3-5-2の韓国は、崔龍洙と高正云の2トップでした。ターゲットマンの崔龍洙とアタッカータイプの高正云だったような記憶です。もう20年も前のことなので、試合展開などは忘れましたが、韓国が日本のいいところを消しに行くというスタイルで来たのは、サッカーを見始めてわずか4年だった私の脳裏に残っています。

先制点は日本に入りました。マークされていない、ボランチの山口素弘の攻撃参加からでした。ペナルティーエリアぎりぎりくらいから放ったループシュートが、韓国GK金の頭上を抜いてゴールになりました。今でも、このループシュートは軌道を思い出せるほどです。

当時、日本サッカーは韓国サッカーに勝てないという時代でした。韓国でサッカーが人気がある理由が、日本に勝てるスポーツだからという理由も聞いたことがあります。スタンドの私も「この1点を守れば勝てる」気持ちでした。しかし、それがベンチの加茂監督も同じだったようなのはいただけません。

加茂監督の采配ミスは、FWの呂比須に代えて、DFの秋田を入れた交代でした。高正云をマークしろという指示だったようですが、直前にその高正云が交代していたという、不可解なミスでした。残りはまだ17分もありました。まだ、守りの交代を打つには早すぎる、そんな不安が出てきました。

その通り、徐正源が同点ゴールを決めると、呂比須が交代してマークする相手がいなくなった李敏成が、豪快にミドルシュートを突き刺して逆転され、日本はホーム戦を1-2で落とす苦しい展開になりました。W杯に出ることは、これほどまでに苦しいものなのか、そんな思いで揺れていたことを思い出します。
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栃ノ心、対白鵬24連敗

2017-01-13 00:07:54 | 他スポーツ
昨日、小結栃ノ心が、対白鵬戦24連敗という残念な記録を作ってしまいました。同一カード最多連敗記録は、元関脇金城の、対北の湖29連敗がありますが、この勢いだと更新の恐れがあります。こういう記録ができるにはいくつかの条件があります。

まず、栃ノ心が白鵬と右の相四つということです。白鵬としては、相手がどういう手で来ようと、必ず右四つで来るはずという安心感を持って取れる相手でしょう。昨日の相撲を見る限りでは、栃ノ心が時折上手まわしを引いても、白鵬は持ち味の相撲のうまさを見せて、楽々栃ノ心の上手を切っています。

もう一つは、勝者側が大横綱ということです。優勝回数37回の白鵬は、この条件もクリアしています。もちろん、栃ノ心側も頑張って上位と当たる位置をキープしていることもありますが、天下の大横綱の時代には、こういう記録も生まれうるということです。

それだけではネタにならないので、栃ノ心の記憶を綴ります。栃ノ心はジョージアの出身で、ジョージア時代には歯科医師の免許も取得している文武両道の力士です。当時、幕内を張っていた元小結黒海に憧れており、「ジョージアでは黒海関を知らない人はいない」と後を追うように角界入りしました。

ジョージアでは相撲経験はなく、日本で相撲のノウハウを覚えたので、取り口も本格的右四つで上手からの攻めという、日本人のような相撲振りです。190cmを超える上背と力の強さで勝負する力士で、若い頃は当時幕内にいたロシア人力士阿蘭(あらん)と、熱の入った力比べを見せることもありました。

もっとも、栃ノ心には変化が少なく、普通に立てば右四つに組めるので、上位にとってはやりやすい相手と思われているでしょう。こういうタイプが強くなるには、地力をつけて四つ相撲で優位に立つしかないので、その道は険しいかもしれません。

しかし、小結に上がってから膝の靭帯断裂で幕下55枚目まで落ちてから、その後42勝2敗という驚異的な成績で再入幕を果たすなど、さすがの強さは見せています。実力者であることは間違いない、そう感じています。
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大相撲初場所序盤戦

2017-01-10 23:06:15 | 他スポーツ
大相撲初場所の2日目は、前頭筆頭の御嶽海が横綱日馬富士を破った金星が印象的でした。日馬富士が先に右の上手を引き、十分な体勢を作りますが、上手から強引に投げに行ったところを御嶽海が体を密着させて寄り、日馬富士を向正面土俵に寄り切った勝利でした。御嶽海は初日も大関豪栄道を破っており、幸先のいい連勝スタートです。

御嶽海の本名は大道久司で、東洋大学4年生の当時に学生横綱、アマチュア横綱の2冠を達成して幕下付け出しデビューの資格を得ました。本人はプロは考えておらず、相撲部のある和歌山市役所への就職を考えていましたが、名門出羽海部屋を継承した元前頭小城ノ花の出羽海親方から、名門復活のために力を貸してほしいとスカウトされて角界入りした経緯があります。

御嶽海は旧中山道の宿場町、長野県上松町の出身です。長野県はかつての名力士、雷電為右衛門を生んだ地ですが、長野県出身の幕内力士は久しぶりです。大相撲では、土俵に上がるときに場内アナウンスで出身地を読み上げられるので、地元は大いに沸いていると思います。そういう、地域とのつながりも大相撲の良さだと思います。

ここ2日間の内容では、横綱白鵬が盤石の滑り出しを見せています。初日は新関脇の正代に、まったく相撲を取らせず土俵中央に引き落とし、2日目も宝富士を寄り切りました。年末にグアムに行っていたことで調整を不安視する向きもありましたが、さすが大横綱、ちゃんと場所には合わせてきました。

気になるのは大関照ノ富士の連敗スタートです。痛めている膝はなかなか良くならないようで、今日の負け方も小結高安に土俵中央にはたき込まれる、大関らしくない負け方でした。高安はこれで照ノ富士戦3連勝と、すっかり上位の威厳はなくなっており、大関を守るだけで手一杯の印象を受けます。

横綱鶴竜は、平幕松鳳山に土俵際で投げを打たれ、行司差し違えで辛くも白星を拾いました。鶴竜は場所前の調整では順調に仕上がっており、優勝候補筆頭の扱いです。もちろん、上位と直接当たるまでは予想できませんが、何はともあれ連勝スタートには成功しました。下位相手に落とすと、下位に強い白鵬に先行されてしまうので、中日まで全勝が優勝の条件でしょう。
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サッカーW杯、48チームへ

2017-01-10 21:12:21 | ワールドサッカー
インターネットのニュースから、来る2026年W杯(開催地未定)からサッカーW杯の出場チームが、現行の32から48に増えるという記事がありました。3チームずつ16組で1次リーグを行うと、その記事にはありましたが、1位のみ通過か、2位になっても復活の可能性があるかはわかりませんでした。

議案は満場一致で可決されたとのことなので、W杯出場経験のない小さな国にチャンスが増えることが好意的に受け止められたのでしょう。アジアからの出場枠も、6から7に広がる可能性が高いです。ウズベキスタン、カタール、中国といったあたりにはチャンスだと思います。

出場国の増加で、どういう影響が出るかは、やってみないとわからないでしょう。何位までが通過かに大いに依存することになるでしょう。もし1位のみ通過なら、W杯の成績がかなりくじ運に依存することになるでしょう。おそらく2位にも、なにかしらチャンスが与えられるのではと予想しています。

出場国の増加を、実際に試した例はあります。昨年フランスで行われた、欧州選手権です。16から24に出場枠が広がった最初の大会でしたが、アルバニア、北アイルランド、ウェールズ、ハンガリー、アイスランドなど、W杯ではなかなかお目にかかれないチームが出場してきました。

しかも、アイスランドが8強、ウェールズに至ってはなんと4強と、ただ出場しただけでなく結果も残しました。こういうことが、48チーム出場のW杯では起こりうると思います。意外な国の旋風、起こす国が日本という可能性は、もちろんあると思います。

レギュレーションがわかったら、あとで記事を追加するつもりです。
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両ウイングの突破(1/8十文字対大商学園)

2017-01-08 21:16:37 | レディース
今日は、高校女子サッカー選手権の決勝戦、十文字(東京)対大商学園(大阪)をテレビ観戦していました。女子サッカーはどうしても男子と比べて筋力が足りないので、スピードなどはかなわないですが、高校生の女子サッカーの場合男子サッカーでよく見られるプロフェッショナルファウルがほとんどなく、クリーンな試合を見られるという良さがあります。

この両校は、最高成績が3位(ベスト4)なので決勝進出は初めてのチーム同士です。これまで、高校女子サッカーは常盤木学園(宮城)、日ノ本学園(兵庫)、藤枝順心(静岡)、神村学園(鹿児島)など、名の通った学校が上位を独占していた印象ですが、ついに新興勢力が現れたのもこの試合が楽しみな理由でした。

試合は、元なでしこジャパン佐々木監督が評価していたように、十文字の両ウイングが表に出るサッカーが展開されました。右ウイングの松本茉奈加さん(11番)、左ウイングの蔵田あかりさん(8番)が個人技を見せ、大商学園は後ろ2ラインをコンパクトにしてブロックを作って守る展開が続きました。

この日は、蔵田が準決勝での負傷の影響で本調子ではありませんでした。前日練習は「見学」だった蔵田ですが、驚異的な回復力でこの決勝戦に間に合わせました。しかし、チームとしてはあまり蔵田の突破には依存しないと配慮を見せており、この日の十文字の攻撃は松本を使った攻撃がほとんどでした。その分、蔵田は守備をして、突破ができない分を埋め合わせしていました。

アバウトに縦に蹴っても追いついてくれる、松本のスピードは驚異的でしたが、それでも大商学園DFは必死で戻り、なでしこリーグ日テレ内定のGK西村の堅守もあって無得点の展開が続きます。ブロックを作る大商学園の守備は堅かったですが、セカンドボールがなかなか回収できず、十文字の攻撃の時間が圧倒的に長い試合展開でした。

試合は、十文字のトップ下に入っていた、キャプテン村上真帆さん(10番)が決めました。ボランチの鈴木紗理さん(7番)などがミドルシュートを放っていましたが、なかなか枠に飛ばず、女子サッカーではミドルシュートは難しいのかなと想像していました。しかし、村上のシュートは、うまく縦回転がかかって、GK西村が届かないわずかな位置に正確に蹴り込めました。

女子サッカーで90分はきついのではと思いますが、それでも疲労から間延びする印象は受けず、全員がハードワークしていたいい試合だったと感じます。
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ストーブリーグ情報

2017-01-07 11:20:33 | 他チーム
移籍市場では、新潟ボランチ、レオシルバの鹿島移籍もインパクトがありました。鹿島としては、ボランチの小笠原が37歳なので、一気に世代交代をしようとする補強でしょう。小笠原や永木にとっては衝撃が走っているでしょう。

レオシルバは、アンカーのイメージですが、攻撃力も十分持っています。ブラジルでは名の通ったクラブでキャプテンを務めていた人間性も含め、鹿島としては最高の補強です。

レオシルバのプレーは、新潟時代に何度か見ました。パスで散らすよりは、ダイナミックにドリブルで駆け上がる攻撃を得意にしています。運動量の多さで中盤に君臨する「将軍」です。浦和と対戦した試合で、FKを早くリスタートするトリックプレーでゴールに結びつけたこともあります。

大久保をFC東京に引き抜かれた川崎は、大宮から家長を獲得しました。最近は大久保が引いた位置でボールをもらい、ゲームメーカー的な役割もしていたので、1.5列目タイプの家長ならそれに近い役割ができるでしょう。家長は11得点と大宮ではチーム得点王でしたが、大久保ほどのストライカーではないので、穴を埋めるには小林のさらなる活躍が望まれます。

大宮の左MF泉沢は、ガンバ大阪への完全移籍が決まりました。ガンバとしては、ドイツに移籍した宇佐美貴史に似た動きができるタイプが欲しかったのでしょう。泉沢は阪南大学の出身で、大阪には土地勘があり、左MFの有力候補になれるでしょう。

今年はFC東京の動きが活発で、GK林(鳥栖)、DF太田(フィテッセ[オランダ])、FW永井(名古屋)、FW大久保(川崎)とチームを一新するほどの補強をしています。太田は復帰ですが、彼ら新戦力次第では、FC東京は強いチームになりそうだ、そんな警戒感は浦和のスタッフにはあるでしょう。
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盛田剛平、J2群馬移籍

2017-01-06 23:18:13 | 他チーム
今日、入ってきた移籍情報で、嬉しいものがありました。それは、元浦和で、昨年まで甲府でプレーしていたFW盛田剛平選手のJ2群馬加入というものです。盛田は来季41歳になる大ベテランで、甲府から戦力外になったときに現役続行にこだわりましたが、正直オファーがあるとは思っていませんでした。

盛田には、いろんな思い出があります。浦和では活躍できませんでした。当時の原監督が「フィジカルが弱い」ことに驚き、居残り練習をこなして克服に努めましたが、新人だった1999年はFWとして残念なノーゴールという結果に終わり、浦和のJ2降格の一つの要因となってしまいました。

浦和を失意のまま、2年で去った盛田は、C大阪、大宮と渡り歩きます。当時J2だった大宮時代に、CKを頭で合わせたゴールも見ていますが、J2でもあまり試合に出られていなかった盛田に、J1広島からオファーが届きます。本人も驚いたようで、「ありえないでしょう。J2でも試合に出ていないんですから。」とコメントしていたほどです。

当時はサテライトリーグがあり、そこでのプレーがきっかけだったと思われるオファーですが、この広島でCBに転向したことが、盛田の現役生活を延ばしてくれました。スピードこそありませんが、もともと足元のテクニックは持っており、長身を生かしたヘディングでのクリアとともに「うまいCB」として一時ポジションを得ます。

盛田の優れているところは、たとえベンチスタートになっても腐らず、一年中ベンチ入りできるコンディションを維持していることです。広島を戦力外になったときも、甲府からオファーが届き、甲府ではFW再コンバートという意外な道も待っていました。当時の監督、城福氏から「点を取ることはあまり期待していない」とポストプレー要員での起用でしたが、この年にはキャリア最高の5得点を挙げ、38歳にして「最も成長した選手」と言われたほどでした。

群馬でFWをやるかCBをやるかはわかりませんが、どちらでもやるつもりで入団するでしょう。甲府時代に、ファン感謝祭で臨時ラーメン店を出して用意した300食を完売したという特技もある盛田ですが、まだまだラーメン屋をやるのは先にして、現役を1年でも長く続けて欲しいです。
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湘南MF菊池大介、浦和加入

2017-01-05 10:09:58 | 浦和レッズ
ちょっと古いネタですが、浦和は来季の戦力として、湘南MF菊池大介選手の完全移籍による加入を発表しました。この移籍を聞いて、浦和対湘南の試合のサッカーノートを見返してみると、菊池のポジションは左のアウトサイドでした。湘南というチームは速攻主体の「湘南スタイル」なので、アウトサイドに攻撃的な選手を起用することはよくあります。

菊池と聞くと、スピード型のアタッカータイプという印象です。3-6-1の浦和でどこに入りそうか考えると、トップ下か左アウトサイドでしょう。浦和のチーム事情は、同じようにトップ下と左アウトサイドを主戦場とする梅崎が重傷を負っていて、おそらく開幕に間に合わないという事情があります。

菊池は、まさに梅崎と同じポジションでの起用が可能な即戦力です。また、この移籍は、左アウトサイドの宇賀神に危機感を与えるという意味もあるでしょう。今季、梅崎が離脱してからは、宇賀神のポジションはほぼ不動になっていました。宇賀神のバックアッププレーヤーは、橋本が神戸に移籍しているのでどうしても必要でした。

もちろん、菊池は本来前のポジションの選手なので、アウトサイドとして必要な守備力をどれだけ持っているかは未知数です。そういうタイプだった駒井が、右アウトサイドに定着した例もあるので、ミシャは育成に自信を持っているのでしょう。

この移籍で、懸案の左アウトサイドが埋まったので、あとは永田と加賀が抜けたDFと、大谷が抜けたGKです。GKは横浜FMの榎本哲也選手の加入が濃厚とネット上では言われています。DFは岡本の復帰を予想していましたが、岡本が湘南とのレンタル移籍を延長したので、あと一人必要でしょう。もし、噂通り、槙野が広州恒大(中国)に移籍するようなら、アジア枠での外国人選手が必要になってくるでしょう。
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大久保嘉人、FC東京移籍

2017-01-04 21:36:41 | 他チーム
以前から新聞紙上で書かれていた話ですが、今日川崎FW大久保嘉人選手のFC東京移籍が正式に発表になりました。大久保の34歳という年齢を考えると、FC東京が最後の活躍の場になる可能性があります。今日は大久保がらみのネタを書きます。

大久保は、サッカーの名門、長崎県の国見高校の出身です。国見高校時代の大久保のプレーを生で見たことがありますが、当時のポジションはトップ下でした。当時の大久保は膝に分厚いテーピングが巻かれていて本調子ではありませんでしたが、正確にフリーの味方に配球する能力はさすがでした。

プロ入りは2001年、セレッソ大阪です。このセレッソ大阪時代にFWにコンバートされます。偶然ですが、大久保のプロデビュー戦は駒場スタジアムの浦和戦だったので、私は見ていますが、途中出場の相手チームの選手が印象に残ることはまずないのでプレーの印象はありません。

FWにコンバートされてからの大久保は、スピードを武器にするようになりました。今、トップ下だった鹿島FW金崎夢生がブレイクして日本代表に選ばれるほどになっていますが、金崎の開花はスピードに乗せる体の動きなどのテクニックが要因です。おそらく、当時の大久保も、同じようにスピードに乗せる技術から開花したのでしょう。

セレッソ大阪時代、スペインリーグのマジョルカからオファーが届き、海外挑戦も実現させています。もっとも、大久保にとって欧州はあまり居心地が良くなかったようで、マジョルカものちに移籍したドイツのボルフスブルクも、海外挑戦は短い期間で終わります。

マジョルカから帰国して、ヴィッセル神戸に移籍して長く主力でプレーしましたが、大久保がJ1最多得点記録を残すほどのFWになれたのは、川崎フロンターレでの活躍が理由です。川崎での大久保は、敵として見ても生き生きしていた印象です。おそらく、大久保の持っている、動き出しの早さとフリーになる技術を、後ろから中村憲剛や大島が正確なパスで生かしたからでしょう。フリーになればパスが出てくる、川崎でのプレーは大久保にとって楽しかった日々だと想像しています。

FC東京でも、もちろんFWとしての期待でしょう。FC東京は中島や東など、サイドアタッカーが多いチームなので、川崎時代の縦パスより、横からのパスに反応することが多くなるでしょう。その役割をこなし、ワンタッチで決めることができれば、前人未踏の200ゴールもありうるかもしれません。
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箱根駅伝総括

2017-01-03 20:36:26 | 他スポーツ
今年の箱根駅伝は、青山学院大学の3連覇という結果に終わりました。今回の箱根駅伝は、非常に混戦だった印象で、特に往路ではほとんどの学校が見せ場を作れる位置につけられる展開でした。1区は東洋大服部がトップ、2区は神奈川大鈴木がトップと、序盤の展開は目まぐるしく変わりました。

青山学院が勝てる展開に持ち込んだのは、往路では3区の秋山の快走が大きいです。故障などで万全のシーズンを送れていなかった秋山の状態は、原監督も不安視していましたが、去年同じ区間で区間賞を取っている実力をしっかり見せ、往路はわずかな差とはいえトップでゴールすることができました。

しかし、往路を終えた時点で、2位早稲田との差はわずか33秒です。一回でもブレーキがあれば危ない差です。青山学院6区の小野田は前年も同じ6区を走っており、経験を生かして早稲田との差を2分ちょっとに広げますが、7区田村が区間11位と失速して、早稲田に追い上げられた場面が最も厳しい場面だったでしょう。

この駅伝の勝敗を分けたのは8区でした。8区という区間は最も古い区間記録(1997年山梨学院大:古田哲弘)が残っており、大抵9番手、10番手の選手が走ることの多い区間です。その区間に、青山学院が持っていた駒は、東京マラソンで日本人トップも叩き出した、準エース格の下田でした。

この下田は他校と圧倒的なレベルの差を見せました。この区間だけで、2位早稲田との差は5分以上に開き、あとは青山学院がブレーキだけに気を付けて慎重に走ればいい駅伝になりました。この8区で、今回の箱根駅伝は決まったと思った、ハイライトの区間だったと感じます。

優勝争い以外では、神奈川大の12年ぶりのシード権が快挙です。神奈川大は2区で首位に立ちましたが、それ以降の区間でも大きなブレーキを出すことなく、最後まで確実に走り切っての5位でした。駅伝が戦国時代なのは、この神奈川大がゴールしてから、2分程度の時間で10位までのシード権を得た学校がゴールしたことに現れています。

芦ノ湖一斉スタートや繰り上げスタートを食らっては、とてもシード権は狙えない、そんなハードでシビアな駅伝だったと感じます。予選会に回ると、今回中央大が予選落ちしたように何が起こるかわからない、そんな緊張感は感じられました。
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