goo blog サービス終了のお知らせ 

Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ベルギー対チュニジア

2018-06-23 23:18:15 | ワールドサッカー
W杯観戦記は、ベルギー対チュニジアです。これまで、堅守速攻のチームが幅を利かせているW杯ですが、この両チームは思い切って攻撃サッカーを展開するチームです。布陣はベルギーが3-4-3、チュニジアが4-3-3と、両者とも前に3人を置いてスピードを使うという意図を感じるチームです。

ベルギーは、FWの真ん中にポストプレーヤーながらスピードもあるルカクがいて、両サイドにもスピードのあるアザールとメルテンスがいます。この、強豪クラブに所属するお馴染みの3人に対してチュニジアがどう出るかは注目でしたが、あえて特別な対策を打たずにそれ以上に点を取るというのがチュニジアの意図だったようです。

しかし、今のベルギー相手に攻撃サッカーで打ち合いを演じるというのはかなり危険な賭けでした。いきなり、前半の早い時間でアザールがドリブルで仕掛けたところに、DFの2番が倒してPKになり、これをアザール自身が決めてベルギーに先制点が入ります。さらに、相手ミスからのカウンターから、メルテンスのパスからルカクがフリーになってこれを決めて2点差をつけます。

チュニジアが、FKからのヘディングで1点を返し、一旦はわからなくなりますが、それでもベルギーは攻める姿勢を貫き、苦しくなったチュニジアがDF陣に二人の負傷者を出します。これで、チュニジアは交代枠のうち2つを負傷で前半のうちに使ってしまうことになり、戦術的な交代はほぼ不可能になってしまう苦しい展開になりました。

一番この試合を動かしたのは、前半終了間際のルカクのゴールでした。これは15番が高い位置にドリブルで進出して、スルーパスを合わせたルカクが流し込んだゴールですが、がたいの良さでポストプレーもできるルカクが、オフサイドラインと駆け引きして抜け出すという、相手DFとしては対策の立てようがないものです。これで3-1となり、ほぼ試合の決着はつきました。

最終的には5-2でベルギーの勝利に終わったこの試合ですが、ベルギーには「優勝候補」という呼び方までされています。まだ、W杯のような長丁場をどう乗り切っていくかのノウハウがどこまで備わっているかという疑問もありますが、それでもこの攻撃力は素晴らしいです。こういうチームがあまりいないので、逆に異彩を放つ攻撃サッカーです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラグビー日本対ジョージア

2018-06-23 17:51:54 | 他スポーツ
ラグビー日本代表のジョージア戦の映像を見ていました。今回の国際親善試合ではイタリアと2試合、ジョージアと1試合を行うスケジュールで、両者とも世界ランキングが日本と同じくらい、W杯の成績も両者とも2勝2敗でグループリーグ敗退と、日本とほぼ同じ位置にいる相手です。

もっとも、ジョージアはかなり特殊なラグビーをします。ジョージアはNZが相手でもスクラムを押すことができる、世界レベルのFWを持っていますが、バックスでつなぐのは得意でないという相手です。そのため、ジョージアは日本ボールをタックルで潰すと、後ろに出して常にタッチキックを狙って陣地を稼ぐという戦い方を徹底していました。

これに対し、日本のスクラムは注目ポイントでしたが、この日の日本はスクラムでも大きく押されることはなく、しっかりと持ちこたえることができていました。FW戦でゴール前にくぎ付けにされる苦しい時間は終了間際だけで、ジョージアの強さを出させない展開に持ち込むことはできました。

しかし、前半はPG3つの9-0と苦しみました。その理由に、キッカーの田村優のPGが安定していなかったことがあります。ジョージアの敵陣での反則は抜け目なく狙いたかったですが、雨の影響もあってボールが滑り、2度外したプレーを見て、ジョセフ監督がキッカーを一時的とはいえ野口と入れ替えたほどでした。ここで15-0にしておきたかったでしょう。

それでも、その後の日本は田村優のミスをみんなでカバーしました。途中出場のFLファンデルバルトが突進からトライを得て、さらにSO田村優のロングパスからWTBレメキが5人を抜く個人技を見せて二つ目のトライを得て、勝利を確実にしました。日本らしい展開を中心にしたラグビーが、ジョージアの守備を崩すことに成功できたと満足です。

もちろん、世界トップレベルと当たったときはまた違った対策も必要でしょう。W杯で決勝トーナメントに行くには、そのトップレベルから勝利を得ないといけません。それでも、ジョセフ監督がパワーをつける強化方針で強くなってきた日本代表には、W杯本番ももちろん期待しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セネガル対ポーランド

2018-06-23 17:34:03 | ワールドサッカー
昨日、ビデオで確認したセネガル対ポーランドです。日本と当たる前に、どういう相手だか知っておきたいというのがこの試合を見た動機ですが、戦い方が両者対照的だったので印象に残っています。試合は2-1でセネガルが勝利しましたが、ポーランドが攻め、セネガルは低い位置にブロックを引いて守る戦い方でした。

スタメンは4-4-2で入ったポーランドは、右MFのブワスチコフスキ(16番)を主に使って、サイドからエースストライカーのレバンドフスキを生かそうとしてきました。しかし、この日のポーランドは中盤のパスがミスになることが目立ち、レバンドフスキまでボールが入らないという苦しい展開を強いられました。

これに対し、こちらも4-4-2だったセネガルは、2トップがスピード型という理由で縦に速いサッカーをやりたい意図が現れていました。ACミランで途中出場の切り札だった快足FWのニアンを、長いスルーパスで走らせて何度かチャンスを作りました。先制点こそ、ポーランドDFのオウンゴールでしたが、プラン通り戦っているのはセネガルというのは試合に現れていました。

これを見たポーランドベンチは、ブワスチコフスキを下げてDFの5番を入れて3バックに布陣を変更し、3-4-3のシステムでレバンドフスキへのパスコースを増やす作戦に出ます。こういう戦術的なオプションの多さは欧州のチームの強みですが、ポーランドのバックパスのミスにニアンが独走して決めたゴールで2点差にされたことで、この試合は難しくなってしまいました。

レバンドフスキは本来の出来ではなかった印象です。いいときのレバンドフスキは、いろんな位置を移動しながらボールに絡み、スピードと高さの両方を見せられる能力があるのですが、この日はたまにポストプレーを見せる程度で、世界レベルのストライカーという印象ではなかったです。それでも、セットプレーからクリホビアクの得点で1点差に追い上げて意地を見せましたが、試合は2-1で終了します。

もっとも、セネガルが堅守速攻なのは日本にとって主導権を握れる可能性もあるという意味です。ミスをすると怖い相手ですが、前からプレッシャーに来ないのでDFは比較的楽にボールをさばけるはずで、しっかりとつないで香川真司を生かす日本らしさも見せて欲しいと、明日の夜の試合に期待しています。

ポーランド代表右SB、ピスチェクの写真があったので載せます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セネガル戦プレビュー

2018-06-23 00:00:01 | ワールドサッカー
日曜日の深夜、日本代表はセネガル代表と対戦します。初戦のコロンビア戦で勝ち点3を得た日本代表にとって、ここは一気に勝って決勝トーナメントを大きく近づけたいところです。セネガルはFIFAランクは27位と、グループリーグの4チーム中3番目ですが、FIFAランクはあまり当てにならないことはこれまでの結果が証明しています。

セネガルの映像を、ようやくビデオで確認しました。有名なリバプール所属のFW、サディオ・マネは左のMFです。マネはリバプールではスピード型のFWですが、下がってきてからさばくMFの仕事ができるので、セネガルの布陣変更にオプションを与える存在です。事実、マネのパスから俊足FWニアンが走る場面もありました。

セネガルの布陣は4-4-2が基本ですが、4-3-3というオプションもあります。3トップになった場合は、マネが得意な左FWに入ります。戦い方は堅守速攻で、2トップが両方とも走れるタイプなので、縦に出してから速攻を狙う攻めに特化した起用を見せています。マネは有名ですが、ニアンについては調べてみました。

ニアンはかつてACミラン(イタリア)でスーパーサブとして、途中からそのスピードで敵陣に攻め込んでいた、当時のU-21フランス代表だった選手です。今は、U-21代表歴があっても国籍を変えられる時代なのはびっくりですが、この選手は確かに速いですが、セリエAでの得点数は5点が最高と、決して得点を量産するFWではありません。

この相手を封じるには、槙野が向いていると感じます。日本のDF陣で最もスピードのある槙野が、ニアンのスピードをうまく消すことができれば、日本の勝利は近づくのではと思います。また、この試合の勝利には、GKのファインセーブは一つは要ると思います。相手に決定機を一度も与えないのは難しいので、川島がビッグプレーを出すことが勝利条件です。

初戦で勝ったことで、最終戦まで希望が残ることは確定しています。この試合は、硬くならず自分たちの力を出して、それが勝利につながればいいくらいの気持ちで戦って欲しいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラジル対コスタリカ

2018-06-22 23:29:42 | ワールドサッカー
W杯観戦記は、ブラジル対コスタリカです。初戦のスイス戦でまさかの引き分けに終わっているブラジルはどうしても勝ちたい試合で、初戦のセルビア戦を落としているコスタリカは最低でも引き分けて最終戦に希望をつなぎたい試合です。この試合は予想通り、ブラジルが持ち味のテクニックで高いボール支配率を見せ、コスタリカは自陣に5バックで守る展開になりました。

もちろん、コスタリカの立場では、相手がブラジルなのでただ守るだけで引き分けられる相手ではないことは十分理解している様子でした。コスタリカはブラジルの1.3倍の距離を走り、縦パスを1トップのウレーニャ(21番)に合わせて攻撃をシュートで終わらせようとしてきました。普段守っている、MFの4枚が必死で走ってチャンスに顔を出しました。

また、コスタリカはブラジルに技術では負けることは理解して、どうやってブラジルが得意でない領域で勝負するか考えていました。それは運動量と高さです。ブラジルも今回のチームはハードワークすると言われていますが、コスタリカのハードワークはブラジル以上で、前半は4本のシュートを放ち0-0で折り返す健闘を見せます。

それでも、さすがブラジルと言えるのは、つなぎながら相手の消耗を待てることです。つなぐ技術なら世界一のブラジルは、コスタリカの帰陣が遅れるタイミングをうまく狙っていました。VARでPKの判定が取り消されたり、ネイマールが苛立ってボールを叩きつけてイエローカードをもらう場面などに、ブラジルとしてはうまく行っていないことは現れていましたが、それでも最後にコスタリカの選手が疲れて、軽微な接触で倒れて時間を使い始めたあたりにこの試合の伏線はありました。

この試合はコスタリカの時間稼ぎの影響で、6分という長いロスタイムがありました。そこでブラジルは攻めに出ます。最後はゴール前のジェズズが止めたボールに、後ろから走り込んだコウチーニョが間に合い、ついにこれまで好守を見せていたGKナバスの守るゴールをこじ開けてブラジルが先制します。

これでブラジルには十分でした。あとはボールを取りに来るコスタリカのプレスをうまくかわして時間を使い、ロスタイムの7分にはネイマールにゴールまで出て、この好ゲームは2-0でブラジルの勝利に終わります。コスタリカの5バックは頑張りましたが、そのあとちょっとを守り切れるかどうかも差なのでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デンマーク対豪州

2018-06-21 23:23:05 | ワールドサッカー
W杯観戦記は、デンマーク対豪州です。デンマークは初戦のペルー戦で勝ち、ここで一気に突破を決めたい試合です。これに対し、豪州は初戦のフランス戦を敗れ、何が何でも勝ち点を取らないとほぼ敗退が決まってしまいます。豪州は、予選を率いていたポステゴグル監督が横浜FMの監督に転出し、後任に元オランダ代表監督の実績があるファンマルバイク氏が就任しています。

豪州は比較的弱点のはっきりしたチームです。それはCBセインズベリーのスピード不足で、高い最終ラインを引いてコンパクトなサッカーを狙うのは危険です。そのため、ポステゴグル監督は3バックでカバーしてきましたが、ファンマルバイク監督はカバーリングのできるミリガンをCBに置いて、高いラインを引かないことで対策してきました。

これに対し、デンマークは非常にまじめなチームという印象を受けます。堅守速攻のチームを作ってくることが多いデンマークですが、FWのヨルゲンセン(9番)やシスト(23番)が豪州のDFに確実にチェックに行っていました。そのため、豪州はなかなかボールをつなぐことができず、1トップのナバウト(11番)はどうしても孤立する場面が目立ちました。

試合はかなり早く動きました。縦パスを受けたヨルゲンセンがヒールキックで落としたボールに、エリクセンがうまく反応して抑えたシュートを放ち、ゴール左に刺さり前半7分で先制します。これで攻めなければならなくなった豪州ですが、サイドのレッキー(7番)、クルーズ(10番)までは回せるものの中の選手が足りない悪循環でした。

そんな試合を動かしたのは、今大会から採用のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でした。豪州のセットプレーからのヘディングが、デンマークFWポウルセン(20番)の手に触れたというビデオ判定が出てPKになり、これをジェディナック(15番)がGKを逆を突いて決めて1-1の同点に追いつきます。

後半は両チームともに攻めに出て、GKがファインセーブでしのぐという互角の展開になり、試合はそのまま1-1で引き分けました。今大会、VARの影響でPKが多くなっており、できるだけゴール前のセットプレーは与えたくないです。おそらく、厳密にファウルを取れば多くの場面がPKなのだろうと、今さらながら気付いた思いです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポルトガル対モロッコ

2018-06-20 23:22:16 | ワールドサッカー
W杯観戦記は、ポルトガル対モロッコです。ポルトガルは初戦引き分けで確実に勝ち点3が欲しい、これに対しモロッコは初戦を敗れており負けると1次リーグ敗退が決まるという一戦です。そんな試合は、いきなり動きました。ショートコーナーからのCロナウドのヘディングシュートが決まって、前半4分でポルトガルに先制点が入ります。

これで、攻めるしかなくなったモロッコの動きが変わってきました。モロッコは4-2-3-1の布陣で、サイドのアタッカーのアムラバト(16番)とジイエフ(7番)がストロングポイントですが、特にアムラバトのスピードは驚異的で、ポルトガルの左SBのゲレーロ(5番)が何度も置いて行かれるほどでした。

モロッコの攻撃の強さは、ドリブルからゴールライン付近まで切れ込んでマイナスのパスを出せるところに現れていました。しかし、惜しむらくはこの日のモロッコは真ん中の枚数が足りない場面が目立ちました。1トップの13番の1枚しか前に残っていないことが多く、あと一人前に行けていればと残念になる場面が目立ちました。

これに対し、ポルトガルはCロナウドが動かない分を21歳の若手FWゲデス(17番)がカバーすることになっており、ロナウドのパスにゲデスが抜け出す場面もありましたが、やはり決定力ではロナウドにはかなわず、そのシュートはGKにセーブされます。モロッコやや優勢ながら、ポルトガルも時折速攻を繰り出すという展開で進みましたが、後半途中からポルトガルの動きが落ちます。

後半の最後20分ほどは圧倒的なモロッコペースでした。セカンドボールはほとんどモロッコが拾い、アムラバトや途中出場の23番などいろんな選手が絡み、セットプレーではDFのベナティア(5番)も絡んで次々とシュートを放ちます。しかし、これらシュートの嵐は決まらず、試合は内容と結果が一致しない、1-0でポルトガルの勝利に終わりました。

この試合の印象はモロッコの強さでした。ボールを持てる技術やセカンドボールの回収など、強いチームと呼べるだけの条件は持っていますが、それでも点を取らないと勝てないのがサッカーです。あと一歩のように見えて、実は遠い道なのかもしれないと感じた結果でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セルビア対コスタリカ

2018-06-19 23:32:20 | ワールドサッカー
W杯観戦記はセルビア対コスタリカです。セルビアはかつては「欧州のブラジル」と呼ばれたこともある個人技を誇るチームで、事実右MFのタディッチが持っている個人技から相手を抜きに行く動きは、それだけ見ていても楽しめるほどでした。右SBのイバノビッチ(元チェルシー)、左SBのコラロフ(ローマ)と守備陣にビッグネームがいるチームです。

この4-2-3-1のセルビアに対し、コスタリカの取ってきた手は5-4-1で守備的に戦うものでした。これは前回大会でベスト8と躍進したときと同じ戦術です。監督はコスタリカ人に変わっていますが、半分くらいは当時のメンバーが残るコスタリカは、当時と同じ考え方でセルビア相手にカウンターを機能させようとしてきました。

前回大会のコスタリカは、攻撃の際に上げられる人数は3人程度で、少ないチャンスを決めた勝利でしたが、今回は攻撃面では進歩しており、MFの4枚を丸ごとスライドさせながら上げてくるようなオプションも見せていました。5バックは、守ることも大事ですが、それ以上に大事なのは攻撃に出られるかどうかです。今回のコスタリカも、攻撃には行ける展開に持ち込んでいました。

そんな試合を分けたのは、セルビアのFKでした。右サイドの近めの位置で、コラロフが蹴ったFKは、曲がって落ちる弾道を描いてゴール隅に決まりセルビアが1点を先制します。コスタリカGKナバスは、Rマドリードの正GKという名手ですが、それでも取れないような隅をピンポイントで狙ったゴールでした。

そのまま1-0で終わった試合でしたが、決してセットプレーの1点で終わった試合とは思えないほど、見どころはありました。それは攻めに出たコスタリカの攻撃が、明確に形になっていたからです。5枚人数をかけて攻めるコスタリカの攻撃は、ゴールにこそならなかったものの明確にFWに合わせることができていました。

サイドの攻撃を売り物にしていたセルビアが、その両MFを替えざるを得なかったところに苦しさが現れており、何とか逃げ切ったものの会心の内容ではなかった印象です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相手の交代策(6/19日本対コロンビア)

2018-06-19 23:03:45 | ワールドサッカー
今、日本代表のコロンビア戦が終わりました。結果は2-1の勝利で、日本にとって大きな勝ち点3になりました。次のセネガル戦で2勝目ができれば、かなりの確率で決勝トーナメント進出です。正直、試合前は勝ち点1を狙うのもやむを得ない相手だろうと思っていましたが、思い切って攻めて勝ち越し点を入れて勝ち切りました。

もちろん、この試合を大きく動かした要因は、前半3分の相手6番の退場です。大迫のシュートを弾かれたセカンドボールに香川真司がシュートを放つと、6番が手で止めたという理由で「著しい不正」という理由でレッドカードが出されました。厳しい判定ですが、サッカーは手を使わないものという主審の主観もあった故の判定でしょう。

このPKを香川真司が決めて、日本に先制点が入りますが、その後の戦い方はぎこちない印象を受けました。一人多いのですから、落ち着いてボールを回しながら行けるときに行けばいいとは思いますが、もともと劣勢を覚悟したゲームプランを立てていた相手ですから、前線のパスはうまく回らず、パスミスからカウンターを受ける場面もありました。

そのカウンターから、FKを壁の下を抜く弾道でキンテロに直接決められて1-1の同点になって折り返すことになります。正直、嫌な空気も感じましたが、ベンチは落ち着いて数的優位を生かせばいいという考えだったようです。この試合を大きく動かしたのは、コロンビアの交代策でした。キンテロoutハメス・ロドリゲスinです。

ハメスはもちろん、ベストコンディションで出てくれば恐るべき相手です。しかし、この場面は10人のコロンビア‎ですから、動ける選手を入れて守りを固めるべきでした。ハメスの運動量が相当少なかったので、日本は落ち着いてボールを回し、思い切ってスルーパスを狙うようなチャレンジを始めました。このクリアボールも日本が拾えるので、ゴールは時間の問題でした。

決勝点はCKからの大迫のヘディングシュートでした。局地戦で厳しい日本でも、セットプレーは工夫次第で大きなチャンスにできる、それを実践した本田圭佑からのボールで大迫が少し空いた隙でした。もちろん、相手が一人少ないから勝てたのは否定できませんが、それでも次のセネガル戦に向けて勢いがつく勝ちです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クロアチア対ナイジェリア

2018-06-17 20:09:03 | ワールドサッカー
どうしてもクロアチアを見たかったので、ビデオで録画したクロアチア対ナイジェリアも見ました。クロアチアは1998年フランスW杯3位の実績を誇りますが、今回のメンバーはクロアチア国内それを上回るポテンシャルがあると評価されています。事実、ダブルボランチのラキティッチがバルサ、モドリッチがレアルと世界最強チームでプレーする選手です。

この両者をどう生かしているかが注目でしたが、ラキティッチが時には最終ラインに入る柔軟性で後ろからのボールを受け、少し前目にいるモドリッチに回すという関係性です。もちろん、ラキティッチ自身が長いボールを送って一気に前に通すこともできます。彼ら二人は、ほとんどボールを取られない信頼性を確立しており、クロアチアがパスサッカーを狙うのもうなずけます。

これに対し、ナイジェリアもかつてはFWの身体能力に頼る単調なサッカーでしたが、次第に欧州でプレーする選手が増えて組織サッカーにも慣れてきています。この日のナイジェリアはサイドのウイング、モーゼス(11番)とイウォビ(18番)に預けてからのクロスを狙ってきた印象です。レジェンドのミケル(10番)はトップ下に入りました。

試合はクロアチアのプレスが勝敗を分けたと思います。クロアチアは前述のラキティッチとモドリッチで華麗なサッカーというイメージを受けますが、前の4人は地味にハードワークしており、特に1トップのマンジュキッチ(17番)はほとんどの時間でナイジェリアDFに前から守備をして相手のフィードの精度を落とすことに成功します。

その結果、得たCKからマンジュキッチが倒れ込みながらのヘディングシュートでコースを変えると、ナイジェリアMFエテボ(8番)のオウンゴールでクロアチアが先制します。1点を追うことになったナイジェリアが、後半の頭15分ほど圧力をかけてきますが、そこを落ち着いて守り切ったクロアチアが、PKでさらに1点を追加して2-0で逃げ切ることに成功しました。

課題だった選手層も、ボランチの控えにブロゾビッチが台頭して途中から入り、モドリッチをトップ下に上げるオプションもあります。定評のあるウイングのペリシッチも機能しており、今回のクロアチアは強そうな予感がします。アルゼンチンとどこまで戦えるか次第ですが、上位進出の可能性も感じました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする