Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

白鵬、41回目の優勝

2018-09-22 23:29:12 | 他スポーツ
大相撲秋場所は、写真の横綱白鵬が14戦全勝で41回目の優勝を決めました。最近は休場がちになっている白鵬ですが、相撲の上手さは今でも現役トップで、無理に強く当たりに行った相手が勝手にバランスを崩すような相撲も見られました。今日の豪栄道戦も、素早く左上手を引いての投げで、豪栄道にまったくチャンスを与えませんでした。

印象的な取組は御嶽海戦です。この取組は珍しく、白鵬が絶対不利な体勢になる相撲で、御嶽海が左上手を引いて頭をつける体勢を作られていました。1分近く、棒立ちで残していた白鵬ですが、相手の足を払う動きをして寄りを呼び込んで、すくい投げを打って相手の上手を切って寄り切る、相撲巧者ぶりを十二分に発揮した一番でした。

白鵬は逆転優勝は少なく、優勝するときは大抵先行逃げ切りです。今場所もそんな展開に持ち込みました。下位相手に圧倒的な優位を誇り、豪栄道や高安、栃ノ心に対戦成績で圧倒する強さは、まだまだ続きそうに見えた今場所です。白鵬は160kgを超える体ですが、その多くが筋肉だというデータも出ています。測定した大学教授が驚いたほどの自己管理です。

稀勢の里は今日の鶴竜戦の勝利で、辛くも合格点といえる10勝目を挙げました。こちらの横綱は、白鵬ほどの安定感はなく、ギリギリの相撲を拾ってきた印象は否めませんが、今場所は上位陣が好調だったので困難な場所でした。少なくとも、ケガさえなければ九州場所で相撲を取っていることは間違いないでしょう。

御嶽海の大関昇進は、今日の時点で8勝6敗となり達成できませんでした。やはり、先場所の優勝は上位陣の不在に救われた印象はあり、上位陣を自分で倒しての昇進が求められます。それでも、千秋楽を勝てば9勝6敗となり来場所に昇進の可能性が残るので、あと一番期待したいです。

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福浦和也、2000本安打達成

2018-09-22 23:26:04 | 他スポーツ
今日は野球から、一つニュースがありました。ロッテ所属の42歳、福浦和也選手がプロ通算2000本安打の大記録を達成しました。他チームファンの私にとっては、残り100本以上の段階でレギュラーポジションを失った格好の彼が2000本安打を打つのは難しそうに思えました。福浦本人も「2000本安打は無理だと思っていた。野球を続けさせてくれた球団に感謝します。」と正直に言っています。

福浦は1994年、習志野高校からドラフト7位でロッテ入りしています。この年、ドラフト7位を指名した球団はほかにはなく、ドラフトの「一番最後」で入団した選手です。高校時代は投手で、背番号も入団当初は「70」という大きな番号をつけていました。1年目で野手に転向し、4年目の1997年に一軍に上がってプロで成功するきっかけをつかみます。

彼が優れているのは、今でもマリンスタジアムに「安打製造機 福浦和也」の横断幕が出るように、アベレージを稼げたことです。2001年には首位打者のタイトルも取っています。安定して3割近い打率をマークできるので、定評のある一塁手としての守備も評価されて多くの試合に出場していました。引退した里崎智也氏も「福浦さんが一塁に入ると(上手いので)皆安心してプレーできる」とコメントしていました。

もっとも、足が遅いので、走者一塁で内野ゴロを放つと大抵併殺が取れます。そのため、今毎試合DHでスタメン出場しているのは、井口監督が福浦に2000本安打を打たせてあげたいという親心もあったと思います。それでも、固め打ちこそないものの毎日少しずつ安打を放ち、見事この快挙まで持って行くことができました。

この記録ができたのは、間違いなく彼がロッテ一筋の現役生活だったからでしょう。チームとしての功労者であり、しかも毎年20-40本はヒットを打っているので、何とか記録を達成させてあげたいと球団側も思っていたのでしょう。来季ですが、本人が現役続行を明言しています。井口監督を胴上げするのが次の目標と言っています。

こういう選手が出てくるのも、日本の野球の良さです。長く同じチームでプレーし、そのチームに何かを残す、彼のような選手がもっと出てきて欲しいと願っています。
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シオカラトンボ2

2018-09-21 23:02:37 | 埼玉
今日はブログを更新する元気が出ないので、桜環境センターのビオトープで撮った「シオカラトンボ」の写真を載せます。都市化されたさいたま市ですが、こういう環境保全空間があればいろんな生物がやってきます。子供の頃、農村地帯だったこの辺りの風景を、思い出します。
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神が宿った日(2001年貴乃花対武蔵丸)

2018-09-20 22:11:08 | 他スポーツ
今日はネタがないので、こういうときは昔の力士から引っ張ってきます。秋場所の土俵下にいた、貴乃花親方の写真が撮れたので、それに関連して2001年夏場所の千秋楽、貴乃花対武蔵丸を取り上げます。

当時、貴乃花は14日目の時点で星一つリードしていました。しかし、その時点で膝の半月板損傷の重傷を負っており、出場は絶望視されていました。父で師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)も休場を勧めましたが、本人が「これで出なければ髷をつけている意味がない」と休場勧告を振り切って千秋楽の土俵に上がります。

1差で追う、横綱武蔵丸とは千秋楽の本割で直接対決が組まれていました。もちろん、これで勝てば貴乃花の優勝ですが、この本割は武蔵丸が一方的に貴乃花を寄り切りで破ります。まだ決定戦が残っているとは言っても、貴乃花はおそらく相撲が取れる状態ではないと思うのが自然です。

しかし、その優勝決定戦で、史上最大のドラマが待っていました。貴乃花が勝つとすれば、立ち合いで組んで上手を引いて投げるしかないと予想できました。当時は四つ相撲も取れるようになっていた武蔵丸なので、組むまでは行きそうと思えます。その通り、四つになった相撲で、貴乃花の渾身の上手投げが土俵中央で決まり、貴乃花の奇跡的な優勝で幕を閉じることになります。

この投げが決まった時に、貴乃花が見せた「鬼の形相」は今でも忘れられません。どちらかと言えば紳士的な相撲を取るタイプの貴乃花が、こんなに感情をむき出しにして相撲を取るのは驚きで、まさに神が宿ったような瞬間でした。

当時、内閣総理大臣杯を渡すために国技館に来ていた、当時の小泉総理が「痛みに耐えてよく頑張った。感動した。」と表彰式で貴乃花を称えるなど、日本中に感動を呼びましたが、この強行出場の代償は大きく、痛めていた半月板が膝をいろんな部分に割れて入り込むという重傷となり、復帰には1年以上の時間を要することになりました。

それでも、未だに貴乃花に対して尊敬する気持ちが残るのはこの相撲が大きいです。相撲は神事と言われますが、本当に神が宿ることもあると、これで感じた一番でした。
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忍者のごとく(武藤雄樹)

2018-09-19 22:23:09 | 浦和レッズ
先日の横浜FM戦、内容は良くないものの勝利ということで、レッズの選手を一人取り上げます。横浜FM戦で決勝点を決めたMF、武藤雄樹選手のネタです。武藤は2015年にベガルタ仙台から完全移籍で加入してきました。大卒なので当時26歳と、既に若手ではなかったですが、仙台でFWとして4ゴールを決め、トップチームの戦力になってからの加入です。

FWとしてはリザーブ要員という期待かな?と当初は思っていましたが、ミシャのシステムである3-6-1のシャドーに向いているという優れた特徴がありました。FWとして前に張っているより、後ろから出ていってマークされていないところからゴールを狙うのが彼に合っていました。加入1年目に13ゴールの活躍で、背番号も19から9にランクアップします。

また、武藤といえば緊急時はボランチでもこなせる守備力も武器です。この守備が浦和を救った場面は多く、その姿を見ていた高木俊幸が見習って守備力をつけてトップチームに定着したという例もあります。今でも、前からの守備が必要なサイドに武藤を置くことで、相手の後ろからのビルドアップを許さない戦略も立てられます。

ミシャの解任後の堀監督には、右ウイングとして起用されていましたが、これは彼の武器である得点力を失わせる要因になりました。ACLの優勝にも大きく貢献してくれましたが、正直に言えば主に守備面での貢献だった印象です。いざとなればアウトサイドでもこなせる守備力も持っていますが、武藤の役割といえば点を取ることではという思いもありました。

今季、オリベイラ監督になって戦術が3-6-1に戻りました。武藤は得意なシャドーに戻ることができましたが、得点力はなかなか戻りませんでした。ミシャ時代とは違って、アウトサイドが思い切って前に行けなくなったので、いいボールに反応するタイプの武藤には厳しい展開でした。それでも、その守備力はオリベイラ監督にも重宝され、それが効いて横浜FM戦にゴールという形で結果を出すことができました。

これで2得点というのは、いいときの彼から見れば物足りない数字ですが、それでも興梠がMFに下がっているときに代わりに前に行ける選手は重要です。是非とも、得点力も復活させて欲しいのがサポーターしての願いです。
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チェルシー対ニューカッスル後半

2018-09-18 22:40:08 | ワールドサッカー
前半だけ見て「このままではニューカッスルは逃げ切れない」と予想したこの対チェルシー戦、気になって後半のビデオを確認しました。5-4-1で守るニューカッスルは0-0で良しとみてそのままでしょうが、勝ちたいチェルシーがどう仕掛けてくるかがこのゲームのポイントでした。キープし続ければニューカッスルの動きはいずれ落ちてくるという読みなのか、後半20分ほどまで動きはありませんでした。

先に動いたのはニューカッスルで、1トップのFWをロンドンから17番のペレスに変えてきます。この意図は守りの強化で、ペレスにも守備に参加させて運動量を増やす意図に見えました。しかし、その直後、ニューカッスルDFシェアーのイエローカードから流れが変わってきます。それから、7分ほどの時間でフェルナンデスとリッチーにイエローが出て、ニューカッスルがそろそろきつくなっているのが見えてきました。

それがこのゲームの伏線になりました。チェルシーも1トップをモラタからフランス代表のジルーに交代させ、より動きを増してキープ力を上げると、ジルーのドリブルをシェアーが倒してPKとなり、このPKをアザールが決めてついに均衡が破れます。やはり、サッカーというスポーツはある程度は攻撃の時間を作って守備陣に休みを与えないと、おのずと崩れることはこの試合でも示されました。

しかし、そのまま試合は終わりませんでした。ニューカッスルの右ウイングの突破から、クロスがペレスの頭に合ってニューカッスルは不可能かに思えた同点ゴールを得ています。もちろん、1-1でもニューカッスルとしては悪くない結果ですが、やはり0点で抑えられなかったという心の動揺は隠しきれなかったようで、ウィリアンのミドルシュートをイェドリンがオウンゴールをして1-2となりビハインドを負います。

これで、点を取るしかなくなったニューカッスルはDFシェアーを下げてトップ下に武藤嘉紀を入れて4-2-3-1に変え、攻めに出ますが、チェルシーの時間稼ぎは熟練しており、前で時間を使ってファウルをもらってFKを得る技を前にニューカッスルは攻めきれず、試合はそのまま1-2でアウェイのチェルシーの勝利に終わりました。

この、一方的に見えて実は守る側のプラン通りという試合は、たまにそのまま終わることもあります。それでも、後半だけ見ても楽しめるだけのドラマがありました。ニューカッスルのベテラン監督、ベニテスの采配の妙もありました。こういう、強者対弱者の試合にも、そのまま実力通りに収まるものではないストーリー性はあるものです。
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荒川土手の彼岸花2018

2018-09-18 22:03:00 | 埼玉
昨日の秋晴れは、ちょっとお散歩に行きたくなります。近所の荒川土手に行って、1km近い彼岸花の列を見に行ってきました。いつ頃植えられたかはわかりませんが、彼岸花は球根で咲くので、毎年ほぼ同じ場所に花を咲かせます。この赤い色は遠目からでも鮮やかに見えます。私も、遠くから見て、「あの彼岸花を近くで見てみよう」と近づいた口です。









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神戸戦プレビュー

2018-09-17 20:51:10 | 浦和レッズ
浦和は、23日の日曜日にホーム埼玉スタジアムで、ヴィッセル神戸と対戦します。神戸といえば、もちろん元スペイン代表MFのイニエスタです。今回、埼玉スタジアムのチケットが完売したのは、もちろん彼の効果でしょう。私も、彼のプレーには興味があります。生で見ることで、イニエスタはこういう選手だというイメージが、より補強されることでしょう。

神戸の試合は、前節のガンバ大阪戦がNHK-BSで中継されていました。戦術は4-3-3で、イニエスタはMFのサイドです。藤田直之がアンカーに入り守備の役割を引き受け、バランスを取りながらイニエスタと三田の両サイドを上がらせるやり方です。FWにはヘディングに絶対の自信を持つウェリントンがいるので、サイドからいいボールが入れば大きなチャンスになります。

もっとも、イニエスタについては、パスの精度は「こんなレベル見たことがない」と驚くほどの選手ですが、運動量はバルセロナ時代よりは確実に落ちています。このガンバ大阪戦でも、スプリント回数がゼロというデータも出ています。そのため、神戸が追う展開になると、イニエスタを下げてFWを入れて2トップに変更するオプションもあります。

浦和については、前節の横浜FM戦は勝ったものの内容に課題が残る試合でした。特に、サイドが相手に狙われており、アウトサイドの橋岡と宇賀神のところを横浜FMのウイングに徹底的に崩されました。3バックを引く浦和なので、彼らが抜かれても真ん中に3枚残っていますが、相手にはウェリントンがいるのでそのクロスは致命傷になる恐れがあります。

また、リードを守るのも横浜FMより厳しい相手です。ウェリントンと長沢の2トップにして攻めてきた場合、もちろん相手も槙野より狙いやすい岩波のサイドを狙ってくるでしょう。横浜FM戦のように、クリアでしのぐばかりになってしまうと、相当苦しい戦いになるのは間違いありません。

狙えそうなポイントは、カタール人CBのヤセルです。ガンバ大阪戦の映像を見る限りではスピード不足のように見えます。もっとも、横浜FM戦のように興梠がMFに下がってしまうと、そこを狙えなくなってしまいますが。
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西武ライオンズ、優勝マジック11点灯

2018-09-17 20:04:35 | 他スポーツ
パリーグの天王山になった、西武ドームでのソフトバンク3連戦は、西武の3連勝に終わりました。ヤフオクドームで3連敗した悔しさを晴らしたいと選手たちはまとまっていたようで、売り物の打線が早い回に点を取って先発投手を楽にする戦いが、この3連戦ではできていました。その中では、今日の試合で先制の満塁ホームランを放ったベテラン、栗山巧選手を取り上げます。

栗山は兵庫県の出身で、2002年のドラフト4巡目で育英高校から西武に入団してきました。彼の売り物は1,2番も打てれば下位に置いても勝負強い打撃を見せてくれることです。プロで最初に頭角を現したときは、1番片岡の進塁を助ける2番での役割が多かった印象です。左打者の栗山ですが、左投手が来ても代打を出されない信頼感は早いうちから確保していました。

毎年、レフトの定位置は彼のものだった時期は長く、守備範囲という意味では今一つですが、その分打ってくれれば良いという起用をされていました。そのため、試合終盤には代走や守備固めを出されることの多い選手です。そんな選手が、1500本安打をマークするほど長い間信頼感を確保してきた理由に、進塁打が打てることがあったと思います。

2番で起用されてもそれほどバントのサインは出されず、1,2塁間へゴロを転がして進塁打を打つことで役目を果たしており、下位に置けばその安打を打てる技術で打点も稼げる選手です。記憶にある限りでは、4番以外すべての打順を打った経験があるように思います。また、FAで選手が流出しがちな西武で、いち早く「生涯ライオンズ」を宣言してくれた貴重な存在です。

しかし、昨年あたりからレフトのポジションを金子侑司に脅かされるようになり、不動のレギュラーという扱いではなくなってきました。それでも、代打に置いても結果を出せるので、DHや代打の出番が多くなってきています。2008年以来の優勝を狙う西武において、前回の優勝を知る数少ない選手として、心構えなどを若い選手たちに伝えていって欲しいです。

今の西武の若手である、山川穂高や外崎修汰、森友哉といった選手たちが、日本シリーズという舞台を経験すればきっともっと伸びていくと思います。そのために、栗山のようなベテランには、是非ともチームを盛り上げていって欲しいです。
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内容は悪かった試合(9/16横浜FM対浦和)

2018-09-16 22:43:55 | 浦和レッズ
今日の横浜FMとのアウェイ戦、結果は2-1で浦和の勝利に終わりました。もっとも、内容は決していい試合ではなく、横浜FMのポステゴグル監督が見せる、強気の高い最終ラインの裏をたまたま利用できただけです。そう感じるのは、特に前半のボールの回りの悪さが理由です。解説の柱谷幸一氏によれば、「横浜FMがキープして浦和はカウンターを狙う」と試合前に予想していましたが、本当にそういう試合になりました。

それでも、そのカウンターを機能させてシュートで終わっていれば決して内容が悪いとは思いません。この日の浦和の内容の悪さを感じたのは、前半にどういう攻撃をするか意図が全然見えなかったからです。シャドーのマルティノスのスピードを使いたい様子は見えましたが、右SBのイッペイ・シノズカに勝てておらず、チャンスでもトラップミスで潰しました。後半頭から荻原をマルティノスに変えて投入した、大槻コーチの采配も当然と言えます。

その前半は、相手右ウイングの仲川に宇賀神の裏を狙われ、何度もあったシュートチャンスが一度でも決まっていれば負けでした。GK西川の好守と、この日は好調だったCBの槙野とマウリシオで辛くもクリアして逃れるのが手いっぱいでした。そんな、完敗ペースの試合が変わったのは、前半41分の直接FKです。武藤の蹴ったボールはクリアされたものの、フォローに来ていた宇賀神がバイタルエリアから思い切ってシュートを狙い、これが相手DFでブラインドになったようでGK飯倉は反応できず、試合は1-0と浦和リードで折り返すことになります。

後半、荻原が入ったことで浦和の攻撃は変わりました。マルティノスのスピードはなくなるものの、荻原が見せるドリブルからのシュートで終われるなど、ボールを収める箇所がようやくシャドーにできます。それでも、柏木の不在は痛く、ボールが回らないのを見た興梠がMF的にプレーする時間が増えます。ビハインドを負った横浜FMがFWのウーゴ・ヴィエイラを投入して2トップに変え、狙われ始めていた右サイドの途中出場、平川のところからのプレーでウーゴ・ヴィエイラはDFマウリシオを振り切って同点ゴールを決めます。

今の浦和はかなり選手層が薄くなっており、橋岡の控え一番手の森脇が離脱しているための平川投入でしたが、相手も平川のところは狙うと徹底的にボールを集めてきました。今の平川には、昔のスピードはなくなっており、相手がスピードあるユン・イルロクを入れてくると劣勢は明らかでした。もう仕方ない、勝ち点1でも拾ってくれと祈り始めた頃、青木のロングボールから武藤がDFライン裏へ抜け出して決勝点を入れて、浦和が2-1で勝利を収めることができました。

相手DFライン裏を狙えたのは結果であり、決してそれがゲームプランではなかったでしょう。それでも、残留争いに巻き込まれる恐れがあったこの試合を勝利しておいたのは大きく、またも大槻コーチが浦和をギリギリのところで救うのは再現した格好です。何か持っているのかもしれませんね。
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