上は昨日行われた<嶺のこだま>の歌集の一部。
このサークルは高齢者が気楽に歌える歌を集めているので、
殆どが「昔懐かしい童謡」とか「流行歌」で、最近は演歌も。
(私はこの中で10分強の体操指導をしています。)
昨日登場した、井上陽水の「夢の中へ」は1986年リリース。
インテリ漫才コンビの聰さんが相方のタカさんへの質問。
「いやぁ、僕も最近はこの歌詞の通り、いつもいつも探し物で、
まいっちゃうんですよね。絶対に何かを探して動き始めたのに
何を探していたかを忘れちゃうんんです。
陽水さんは一体何を探していたんでしょうね?」
相方タカさんの答えが何とも秀逸!
「そりゃあ、〖人生〗以外にあり得ないでしょう。」
おぅ、本当に上田紀行教授の「生きる意味」に通じるその答え!
当時はもとより、戦後ずっと当たり前だった「働き過ぎ企業戦士」に
あの若かりし陽水氏は伝えようとしたのでしょうか?
なんという洞察力!
休むことも許されず 笑うことは止められて
はいつくばって はいつくばって
いったい何を探しているのか
探すのを止めたとき 見つかることもよくある話で
踊りましょう 夢の中へ
行ってみたいと思いませんか
私と同い年の陽水氏の才能と洞察力に唸ると同時に、
この年になるまで、この内容の深さに気づかなかった私が情けない。
ま、気づかないで終わるよりは、昨日気づいてラッキーだったと
思うほかないのですが。