標記「~~~」は「老け声がいや」なら、となります。
著者は国際医療福祉大学医学部教授。専門は音声言語医学、音声外科、
音声治療など。この本上梓の目的は、下記を世に知らしめるため。
p.5 健康や長寿のカギは「声」と「声筋」が握っている
その根拠は、
p.8 「声筋」は気道の入り口にあり、声を出すことに限らず、
姿勢の安定や、呼吸・嚥下などにも関係しているため
「声」が老ける(老化する)メカニズム
p.65 声帯のケアを怠ると、声帯が
・やせる(横幅が狭くなる)
・むくむ(分厚くなる)
・萎縮する(硬くなる)
で、やるべきケアとは、
p.76 「三つのNG」から声を守って、加齢ダメージを加速させない。
①「ドライのど」を防ぐこと(口呼吸に気をつけ、常に水分補給)
②「急激なダイエット」を避けること(声の筋肉が落ちてしまう)
③胃酸の逆流で起こる「のど焼け」をブロック
(咽喉頭酸逆流症により、声筋が過緊張し、咳や声かすれに)
予防法1.食事のときの姿勢を正す。
2.胃酸が多く出るものをたくさん食べない
「声筋」を鍛える3つのトレーニング
p.95 声筋全体をバランスよく鍛える「の↑の↓発声法」
①「のー」を低音から高音まで、鼻に抜けるように発声する
②「のー」を高音から徐々に低くしていく
10回を1セットとし、一日3セットを2~3時間以上間隔をあけて行う。
途中で音声が途切れないように注意。特に地声と裏声の変換点で。
口は小さくすぼめ、声が共鳴する部分を開くことをイメージ
余談ですが、
私は60前に退職して、健康運動に身を投じようと思ったとき、真っ先に
取り組んだのが、ボイス・トレーニングを受けて、声を大きくすることでした。
自力整体や体操の指導者の声が聞き取りにくくて、意図が伝わらないのは最悪。
そういう意味で、「ソフトだけど、ちゃんと伝わる声」を目指しました。
在職中にも職場コーラスや、学芸会のようなミュージカルを楽しみ
人並の声を出していたつもりですが、いざ専門家について習ってみると
私の発声法が無茶苦茶だったことがよく分かりました。
その詳細は、明日お伝えしましょう。