また新しい言葉が登場。
p.151 コンパージョン:嫉妬の正反対の感情(ある団体の造語)
「愛する者が自分以外のパートナーを愛していることを感じた時に
生じるハッピーな感情」
具体的には、恋人が自分以外のパートナーについて嬉しそうに
語ったときや、夫が自分以外のパートナーと幸せそうにしているのを
目にしたとき、あるいは妻が自分以外のパートナーとセックスを
楽しんでいるのを目にしたときに生じる、といわれている。
うぅ~~~む。。。。
つまり、ポリアモリーの世界では、嫉妬は「克服するべき大きな課題」であり、
自分の成長のためとか、自分が参加している大切な関係のために活用する。
p.157では、人間存在の二つの様式として<持つこと>と<あること>を
取り上げ、二つの様式の違いを分析したことで知られるフロムの言葉が。
愛が持つ様式において経験される時、それは自分の<愛する>対象を
拘束し、閉じ込め、あるいは支配することの意味を含む。それは圧迫し、
弱め、窒息させ、殺すことであって、生命を与えることではない。
p.158 さらに、人は愛を持つことができるという誤解のために
愛することをやめてしまう、と付記している。
ポリアモリストは自己/他者への執着を否定し、
互いに所有することなく愛し合うことを理想とする。
だからといって、嫉妬は完全に排除すべきもの、というわけでもない。
そもそも愛は苦しみや悲しみを抱合しており、嫉妬が生じることも
仕方のないことという認識を持ち、そうした現実をも受け止めて
いこうというのがポリアモリーの基本姿勢である。