副題は、
筋トレよりも「骨呼吸」で 足腰が強くなる、若返る
著者のタイトルは、「身体哲学者」だそうです。
ちょっと古い本ですが、実は今年出逢った「骨ポコポコ叩き運動」の
監修者の方でした。
最近、ロコモやサルコペニア予防のため、筋トレ・コアトレが
推奨され、私が通うジムでも、多くの人がマシンに向かっています。
が、著者は「筋トレは、あまり良くない」というスタンスで、
P.29 骨のテコの原理の動きを最小限度で支える、
骨主導の省エネの筋肉こそが、現代人に求められている
私にとって目新しい理論は、
P.52 人間は立つことで、四足動物の、頭を前にして大地に平行に
進む現実的な背骨の新体軸のほかに、もう一つ天に向かう、
垂直方向の超現実的な、すなわち精神的な背骨の新体軸を
持つことになったのです。
人間が二本足で垂直に立った始まりは、
前に進むよりむしろ天に通じることで、自然に同化したい、
さらには自然を超えたいという衝動、超越性を目指す欲求に
よっている
だから、、顔を上げ、視線を天に向ければ、自然に息を吸い込み、
垂直な新体軸に生命エネルギーが流れていくのだそうです。
確かに、常に目線を落としている人からはエネルギーを感じません。
P.56 「呼吸身法」というエクササイズを続けていくと、
ふだんから体内の骨が意識できるようになり、
最終的にはもっとも大切な骨である背骨の、ひと節ひと節が
微妙にゆれている感覚が得られるようになります。