
p.151 呼吸の「吸い」の最終的な目的は、(中略)
血液を通して細胞に酸素を供給すること
同じように「吐き」は細胞の活動で生まれた
二酸化炭素を、血液によって肺に集め、それを
体外に排出することです。
吸いと吐き、つまり呼吸の全体にとって肺は中継点で、
肺の呼吸は全身の呼吸の半分にすぎません。
(中略)酸素と栄養素を全身に運ぶ血液は、
骨の内部にある骨髄でつくられています。また、
骨がコントロールしている全身の細胞とのカルシウム
代謝も、ホルモンの調整も広い意味では
「気血のめぐり」に含まれるといえましょう。
p.152 人々がお堂や教会で心の平安を得るのは、
そこが宗教施設だからという精神的な意味だけでなく、
お経や讃美歌などの音がよくひびき、それが人々の
体と心を同時に解放する空間だからです。
(中略)音楽が人間をリラックスさせ、心を鎮めるのは、
演奏者もその音楽を聴く人も、耳の骨(耳小骨)を通して
入力した音を、全身の骨が構成する身体空間のン中で増幅し、
心地よいひびきとして聴いているのです。
つまり、骨がゆるんで体がよくひびく状態にしておくと、
音楽をより楽しむことができるということです