
p.39 イラストを使った説明は、
「腹圧とは外側に向けてかかる圧力のこと」
バレーボールの空気圧は空気を出し入れして調節しますが、
腹圧の調節は中味(臓器)をそのままにして
おなかの大きさ(容積)を変えることで行います。
このときおなかの容積を変えるのが腹筋群と横隔膜です。
臓器の大部分は細胞内外の水分という液体からなります。
(中略)液体は気体と違って、わずかな容積の変化で
大きく圧力が変化します。
注射器に空気を入れて先をふさぎピストンを押すと
ピストンはばねのような弾力で反発しながらもよく
動かせますが、注射器を水で満たして先をふさぎ
ピストンを力いっぱい押しても、びくともしません。
ところが見た目にはなんら変化もなくても、
ピストン内の水圧は著しく上下しているのです。
つまり、胴体という皮袋の中の水分(臓器)が締め付けられると
圧力(腹圧)は大きく上がり、硬い胴体(体幹)が形成されます。
なので、横隔膜トレーニングが体幹強化や「良い姿勢つくり」に
効果的なのだ、という結論です。