
著者が定義するオビソゲンとは、
p.11 「内分泌かく乱物質」と呼ばれる有害物質のなかでも、
体の機能を損ねながら遺伝子レベルで「肥満体質」に
してしまう有害物質のこと。
肥満を表す「Obese」と物質を表す「-gen」を
組み合わせた造語。
もちろん日本人の安易な造語ではなく、アメリカ発の
肥満研究から注目されているものだそうです。
この本の発刊は2017年ですから、著者が研究や治療を始めて
経過や成果を見るまでに数年以上経っていると推察できます。
そして、、、案の定(?)、その内容はあまり広まっていません。
世の中には著者が軽傷を鳴らしている「有害物質」入り製品が
溢れかえり、人々は嬉々として(?)、それらを使い、食べています。
それは我が家でも同じで、
料理担当の夫は、テフロン加工のフライパンを愛用しているし、
得意料理はホイル焼き(アルミ箔で食材を包んでオーブンで焼く)。
普通に近所のスーパーで買ってくる食材はプラスチック・トレーに乗っていて
山行時に車の中で飲むコーヒーは紙コップを使います。
食材そのものに関しては、
素材の中味が見えない総菜類は買わないし、お菓子は殆ど手作りです。
それでも肉や魚はスーパーで買わざるを得ません。
それらの食材には農薬や抗生物質、成長ホルモンを含んだ飼料が
入り込んでいるので、ダメだそうです。
家ではスマホはもちろん、Wi-Fi、スマートスピーカー、
電子レンジ、IH圧力鍋などから電磁波が飛び交っています。
「そんな脅しばかりの本なんか気にしていたら、生きていけない!」
という声が家族や友人たちから逆襲されるのは分かり切っているので、
私は<あまり声をあげず、ヤバそうなおかずは、そっと避ける>
という方法で自衛しています。
美味しそうに食事をしている人、一生懸命料理してくれる人に
オビソゲンの話なんて、とても出来ません。(悲しいかな・・・・・)
オビソゲンとは、そういう物質なのです。