こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

2014年の花から、セキヤノアキチョウジ

2014-12-23 | 

シソ科には面白い名と形の花がある。セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁子)はその一例であろう。長野県のある道の駅売店で買った小さな株が庭で順調に育ち、10月に細長い花柄の先に舌形花を開いた。



花の色は周囲の明るさによって変化する。このものでは萼が尖っている。アキチョウジのそれはあまり尖っていない。

 

雨で濡れると、花弁に透明感が出てくる。面白い形と下向きに咲くことのために、花は雨が降っても傷まない。



この花の蜜は甘いのだろうか。

 

蜂に吸蜜されるとき、細い枝と花柄は釣り竿のようにしなる。

 

多数の舌形状の花が開く(花期は約1ヶ月)。花や枝は、風を受け流すので台風による強風にも耐えた。

 

セキヤノアキチョウジは関東地方と中部地方に分布するシソ科ヤマハッカ属の多年草である。山地の木陰に生えるとされているので、この株は半日陰のところで育てた。冬は葉や茎が枯れる。山では高さが30-90 cmになると言われている。早い時期に切り戻しをすると、茎があまり高くならない(株は広がる)。今年は切り戻しをしなかったので、この株は夏になってから茎高が1.3 m程度までになってしまった。