こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

沈丁花、2015年3月

2015-03-17 | 

沈丁花の花が開き芳香が漂うと、庭の春が始まる。ところで、沈丁花は謎解きが面白そうな花木である。花弁と見えるものは萼片であり、花弁はない。雌雄異株であるにもかかわらず、国内で育てられているものはほとんど雄株である。


昨年夏から育ち始めた花芽が蕾へと進化して、花が開く。そのため、翌年に花が咲くかどうかは前年の夏までに決まる。

 

 朝日を浴びる花には独特の質感がある。

 


 

蕾の塊では、中心部のものに先がけて周辺のものが開花する。

 



白花種は遅れて開花する。

 

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余談。庭の沈丁花は、数年前にワンコイン(百円玉)で買った小さな苗(15 cm程度)を花を開くまでに育てたものである。今年も苦労が報われたと言いたいが、相手が自らの力で育つ過程において、私は僅かばかりサポートしただけに過ぎない(苦笑)。