こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

光芒(天使の梯子)によって創りだされた夕景

2021-03-02 | 夕景

もう一度出会いたい花や風景(1) 花や風景にレンズを向けると、その美しさや新奇性に魅せられて、冷静なアングルで撮影対象をカメラに収めることを、わたくしはしばしば忘れる。現像した画像をパソコンのディスプレイで眺めながら、そのことを痛感し反省してみる。しかし、覆水盆に返らずだ。そのようなものは、多くの場合、一期一会の撮影対象であった。

画像は、2016年に撮った、もう一度巡り会いたいと望んでいる夕景である。このときは、厚い雲の切れ間からの光芒(天使の梯子、薄明光線)によって現れた光景に、わたくしは唖然とした。

 

 

 

手前の市街地は、わたくしたちの街(桐生)である。

 

視点から100 kmまでの範囲が、光芒で浮き出ている。

 

荒船山(群馬西部)付近での光芒を意識して。

荒船山の手前において、市街地は高崎市(群馬)である。

 

夕日が沈む頃になると。

 

 

2016年11月1日午後5時頃、桐生市にて。このときは、光芒の凄さにとらわれて、数枚組でのパノラマ画像を撮ることを失念した。

 

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光芒は、天使の梯子、レンブラント光線、薄明光線とも言われている。このものは、大気がエアロゾルの状態になっているとき微細な水滴で光が散乱されるために、光の進路が見える現象として説明される(チンダル現象)。太陽の高さが低いときは、赤い光(波長の長い光)が光芒の主役になる。なお、エアロゾル(微細な水滴が浮遊している状態)はかつて耳慣れない用語であったが、今やテレビ放送ワイドショーでごく普通に使われている。

 

*タイトルを変更しました(3/3)。