市内の大学に植えられているしだれ桜(シダレザクラ)が見頃を迎えている。キャンパスには、正門の先に小さな池と噴水がある。そして、池は樹齢40年以上のシダレザクラで囲まれている。
品種はヤエベニシダレである(八重紅枝垂、エドヒガンザクラ系の園芸種)。この桜は花王(株)の社長・会長を歴任された丸田氏(OB)らから寄贈されたものである。同氏らは京都の造園家である佐野籐右衛門氏にサクラの選定を依頼したと聞く。
ここでは、地面まで枝が垂れている。
シダレザクラはサクラの中でその容姿が最も優美であり、イトザクラとも呼ばれている(花の大歳時記、角川書店)。
許されている範囲で、幹の近くに立ち枝垂れの雰囲気を味わってみる。かつて、根元までの立ち入りなどのために樹勢が衰え、花がほとんど開かなかったことがある。
水面に浮かぶハス(蓮)の葉が花の姿にマッチしている。印象派を思い浮かべてシャッタボタンを押す。
花は順光と逆光で撮れる。
夕日を浴びる時間帯に(逆光)。
背景となっている建物は創立当時(100年前)のものである。この建物はテレビドラマや映画に登場している(例えば、NHKの連続テレビ小説「アンと花子」や「純情きらり」など)。建物は同窓記念会館となっているが、一昨年以来、建物は耐震改修工事のために建築幕や足場幕で覆われていた。改修された会館は今月15日に一般公開されるとのことである。
会館はかつて講堂として使われていた(国登録有形文化財)。
会館では木造建築物ならでのやわらかい音の響きを体験できる。余談ながら、私の見果てぬ夢は自分の骨董品的装置(タンノイ・スターリング、管球アンプ、デジタルビデオテープで録画した放送番組(演奏会))が出す音をこの会館で試聴してみることである。
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4月1日、(国立大学法人)群馬大学理工学部、桐生市にて、午後2-5時。
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