今週は、近くの尾根(300 m)から昇る月が美しい。一作日の夕刻、尾根で目立つ落葉広葉樹の背後から、満月に近い月(正午月齢12.7)が昇った。この時季、広葉樹はすべての葉を落とした冬木(ふゆき)の状態になっている。
日が暮れていない時間帯に、月が冬木の背後で昇りはじめた。
地球から三十万キロメートルほど遠方にある天体が、
視点から僅か数百メートルしか離れていない冬木(十数メートル)とほぼ同じ大きさで見える。
このことにある種の感慨を覚えて、シャッターボタンを押した。
月の影響(たとえば、引力)を受けながら、私たちは好むと好まないとに関わらず日常生活を送っている。
ときには、そのような天体が間近にあると錯視することも面白い。今年もこの遊び心を持ちつづけたいと思う。
ところで、冬木は山頂を覆う人工林の切れ目を示しているかのように一際目立つ存在である。
季節変化を感じながら、孤高の大木を当方は麓で毎日のように眺めている。
2022年11月下旬にて。
同じような構図で、緑葉や黄葉の時季に月が昇る場面を撮りたいが、今回のようなタイミングで満月やそれに近い月が昇るチャンスに出会っていない。まことに、自然は気難しい。
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今夜は、満月が尾根から昇る。その時間帯での空模様は晴れとの予報が出されている。
ちなみに、昨夜は明るい朧月が尾根から昇った。
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1月5日(午後4時過ぎ)、6日(午後5時過ぎ)、桐生市にて。
身近な対象と織りなす風景として月の出を眺めますと、自然のスケールの大きさを感じながら、仰るような心境になります。
「あそび心」そして「好奇心」は、わたくしたちにとりまして日々の生活を送ります上で大きな活力となります。
今夜もそのような心持ちで、当方は上空で輝く「今年初めての満月」を眺めています。
コメントありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。
日々を豊かにしてくれる「あそび心」私も持ちたいです