こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

節分草の自生地を訪ねて、佐野市柿平町、2013年2月下旬

2013-02-25 | 

晴れていても、依然として風は冷たい。春の強い息吹きが待ち遠しい。さて、栃木県佐野市柿平町の自生地で、センツブンソウ(節分草)の花が咲き始めた。

開花の程度は、最盛期の場合にくらべて10-20%であったろうか、咲き誇るとの形容にほど遠い状況であった。それでも、積もっている枯れ落ち葉の間に、このスプリング・エフェメラルの姿を見つけたとき、再び逢うことができたかとの安堵感を、私達は持った。2月24日12-14時頃。

 

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植物名はカタカナで書くことが通例となっているが、このものには漢字名が相応しいと、私は思う。 

節分草:キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草、関東以西に分布し、山地の木陰などの石灰岩質の土地を好む。花(萼)が白いものは日本固有種であると言われている。黄色のものはヨーロッパ産だ。

 

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白い花(萼)、黄色の丸い花弁、多数の雄しべ、数個の雌しべ、ユニークな形状の葉(包葉)などの組み合わせには、実に妙なるものがある。節分草には、どのような進化の過程があっただろうか。

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昨日も、地元の方から、「かつて、柿平では節分草が身近な雑草のようであった。」と聞いた。身近な雑草が貴重なものになっていく。その原因を想像すると、複雑な思いに駆られる。


*****

自生地のそばには「菜蟲館(さいちゅうかん)」と呼ばれる公的施設(地元産食品の販売、食堂(そば)、開店日:土曜・日曜・祝日)がある。この施設はカーナビに登録されている。また、この地形(自生地からやや遠方)も目印となるだろう。ところで、今年は杉林が如何にも悩ましい色を帯びている。

 

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昨年の記事でも書いたが、自生地では午後1時頃になると陽射しがなくなる(山陰)。

:*****

EOS 6D、EOS EF 100 mm F2.8L (Macro) IS USM、ISO感度200-800、シャッター速度 1/200-1/1000 秒、絞り F3,5-6.0、絞り優先、手持ち。



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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (写師    セン)
2013-02-25 15:46:25
見事な色合いですね。
花の少ない時、自然の花は素晴らしいと思います。
お出かけの時、お誘い願ます。

セン
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Unknown (でん)
2013-02-25 19:00:29
咲き始めましたか~
「春ですね~」と言いたいところですが
相変わらずバカみたいに風が吹き荒れていて
最後の画を見ても手前の木々が風で揺れているのがわかります。
寒い日が続いているのにこつなぎさんは元気ですね(^^)
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Unknown (たかchan )
2013-02-25 21:48:52
節分草の写真は初めて見ましたが、
花と葉のバランスが微妙な花ですね。
この花にこの葉? という感じです。
花は結構、華やかな感じですね。
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Unknown (こつなぎ)
2013-02-25 22:00:56
センさん、こんばんは。
画像についてのコメント、ありがとうございます。
確かに、自然の花には惹かれるものがあります。
遅れていますが、春もあと一歩となってきました。

ありがとうございます。声をかけさせていただきますので、
よろしくお願いします。
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Unknown (熊鷹)
2013-02-25 22:02:28
こつなぎさん こんばんは

セツブンソウが開花しましたか
開花情報ありがとうございます
こつなぎさんの写真を見ると、またマクロレンズがほしくなってしまいます
まだ望遠レンズを買ったばかりなので、かみさんの許可がもらえないでしょうし…

では、ぼくは今週末にでもいってみます

自分の地元の花の開花情報を群馬の方から得ることに恐縮です
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Unknown (こつなぎ)
2013-02-25 22:27:12
でんさん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
どうしようかと躊躇していましたが、花を見たい一心で
自生地に向かいました。強い風で、節分草は細かく振動
していましたが、強引に撮ってみました。
自生地が日陰に入ってからは寒かったですね。
寒さには強いつもりでいましたが、このときは閉口しました(笑)。

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Unknown (こつなぎ)
2013-02-25 23:02:39
たかchanさん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
節分草の分布は、関東でも石灰岩質の土地に限定されているようです。
私の地元には自生地がありません。
確かに、微妙な組み合わせ、可憐さ、そして華やかさがありますので、
このものは実に魅力的です。
そのためでしょうか。花が盛りのときには、マスコミが取材にきます。





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Unknown (こつなぎ)
2013-02-25 23:19:49
熊鷹さん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
熊鷹さんの地元では、実に良い花が咲きますね。
そんなわけで、山越えの県道を利用して(約1時間)、
ついつい、そちらの自生地に向かってしまいます。
マクロか望遠かの選択は悩ましいですね。
当方、望遠についてはかみさんから待ったがかかっています。
今週の中頃は温かくなると予報が出ていますので、
この場所も群生地らしくなるかと思います。
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Unknown (写師    セン)
2013-02-26 16:48:35
今日(26日)。
「菜蟲館(さいちゅうかん) 近くのセツブンソウを見に行ってきましたよ。
自宅を8時半に出て1時間9時20分に着きました。

帰りはアチコチに寄り道して自宅に12時50分に戻りました。

数が少なく、かなり厳しい撮影でした。

こつなぎ様の様な見事なブルーは撮影出来ませんでした。
やはり技術・・・・・・腕の違いでしょか?

カメラの違い・・・・・・・恐れいりました。
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Unknown (こつなぎ)
2013-02-26 23:32:14
センさん、こんばんは。
再度のコメント、ありがとうございます。
柿平に行かれたとのこと、軽快なフットワークは流石です。
花が咲き始めたばかりにて、厳しい撮影を強いられましたか。

記事の画像は、自分なりの強いこだわりで撮ったものです。
仮に、コメントをいただいたような結果でしたら、
たまたま運が良かったのかもしれません。
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