法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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岩倉使節団に学ぶ その2

2008年08月19日 23時59分37秒 | 日乗

今年の夏の読書は、我が国を代表する免疫学者である多田富雄の著作を中心にして進めてきた。
多田富雄の著作については、「落穂拾い」でも取り上げたところであるが、興味深い次の著書もある。
『免疫・「自己」と「非自己」の科学』 多田富雄著 NHKブック

で、道元禅師の「正法眼蔵・現成公案」の中にある有名な1節は、「仏道をならふといふは自己をなふなり」とあるが、道元禅師のいう自己と免疫学者のいう自己・非自己の相関について興味があったからである。

多田の著作を読み進めていたのだが、なかなか難しい。で、16日から一服、横道にそれた。
16日の読売新聞で、岩倉使節団の記事を見つけた。
泉三郎の著作が面白そうなのである。
昨日、次の三冊を図書館で借りてきた。

『岩倉使節団という冒険』泉三郎著 文藝春秋
『写真・絵図で甦る 堂々たる日本人』泉三郎著 祥伝社
『達人達の名言辞典』泉三郎編著 東京堂出版

廃藩置県をした後、明治のリーダー達が欧米見聞に出かけた「岩倉使節団」については、高校の日本史で言葉位を覚えた程度ある私であるが、読み進めてみるとなかなか面白い。
まだお読みでない方には、お勧めの作品である。

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対人関係:「キレる」構造を研究へ 文科省

2008年08月19日 20時07分19秒 | 日乗

先ず、古いニュースからの紹介。
2008.1.4の産経ニュースによると、三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台にもなった、三重県鳥羽市の神島 答志島 管島 坂手島で10年来続くお見合い事業「潮騒の集いin鳥羽」が成功して、60組のカップルが誕生した。
人口流出・過疎化・高齢化に直面したいただけに朗報だ。
子どもも増加して、管島では複式学級も解消したそうだ。

詳細は、下記でどうぞ。http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080104/trd0801040854003-n1.htm

実は、今年の夏は、野暮用で故郷・伊豆稲取に何度か出かけた。
私の小学生時代の校歌には、「その名も高き模範村・・・」といった一節がある。
海の幸・山の幸に恵まれ環境も素晴らしい町であった。
その後、伊豆急行の開通して、高度経済発展にも押されて、観光関連が急速に成長して、開発が進んだ。
ところが、最近は、商店街もシャッターが降り、若者も働く場所がないので都会に流出して、過疎化・高齢化が進んでいる。
町に活力が無くなった。

文科省は、引きこもりや「キレる若者」など対人関係の不適応が問題化していることを受け、来年度から、《人間の社会行動やコミュニケーションに関係する脳の機能や構造を特定する研究》に乗り出す方針を固めたそうだ。
脳のある部位の変化や個人的特徴が、行動などにどのような影響を与えるかを示す指標を作り、問題行動や社会性障害の予防や治療につなげることを目指すらしい。

本当に、がっかりするようなニュースである。
引きこもりにしろ キレる若者にしろ 不登校にしろ 年金にしろ 後期高齢者医療にしろ・・・・ 経済だけを優先してきた(私はそう思う)政治のミスリードだ。

具体的・根本的なところでは、日本各地の町や村を衰弱させ、家や家族を崩壊させたつけが日本中で噴出しているように思うのだ。

この文科省の取り組みは、今年度予算17億円を倍増するらしいいが、全くナンセンスで税金の無駄遣いである。止めてもらいたいなー。

文科省の《対人関係:「キレる」構造を研究》は、下記でどうぞ。http://mainichi.jp/select/science/news/20080819k0000m040147000c.html

 

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