今年の夏の読書は、我が国を代表する免疫学者である多田富雄の著作を中心にして進めてきた。
多田富雄の著作については、「落穂拾い」でも取り上げたところであるが、興味深い次の著書もある。
『免疫・「自己」と「非自己」の科学』 多田富雄著 NHKブック
で、道元禅師の「正法眼蔵・現成公案」の中にある有名な1節は、「仏道をならふといふは自己をなふなり」とあるが、道元禅師のいう自己と免疫学者のいう自己・非自己の相関について興味があったからである。
多田の著作を読み進めていたのだが、なかなか難しい。で、16日から一服、横道にそれた。
16日の読売新聞で、岩倉使節団の記事を見つけた。
泉三郎の著作が面白そうなのである。
昨日、次の三冊を図書館で借りてきた。
『岩倉使節団という冒険』泉三郎著 文藝春秋
『写真・絵図で甦る 堂々たる日本人』泉三郎著 祥伝社
『達人達の名言辞典』泉三郎編著 東京堂出版
廃藩置県をした後、明治のリーダー達が欧米見聞に出かけた「岩倉使節団」については、高校の日本史で言葉位を覚えた程度ある私であるが、読み進めてみるとなかなか面白い。
まだお読みでない方には、お勧めの作品である。