文科省が学校基本調査(速報)を発表した。
不登校の児童・生徒が2年連続で増加。特に中学生は34人に1人にあたるそうだ。
このことに対して、
◆07年に全中学校にスクールカウンセラーを配置した山梨県教委のコメント
「急増した理由は見あたらない。不登校の原因は様々で特効薬はない」
◆NPO法人「フリースペースたまりば」西野理事長コメント
「減ったように見えたのは教育委員会から無言のプレシャーのためだろう」
◆心理カウンセラーの内田良子さんのコメント
「国の政策が“働きかけ”一重視にかじを切り、各地で学校に戻す対策が強まったことが逆効果になった」
◆東京シューレー葛飾中学校の奥地校長
「学校復帰を目指す国の姿勢を根本から見直す。学校一本ではなくフリースクール ホーム・エデュケーション(家庭を基盤とした教育)など多様な教育の場を増やす」
以上、朝日新聞朝刊から。
で、教育現場に関係した私のコメント
●一番気になるのは、文科省 教育委員会を中心とした教育行政の指揮命令系統が末端の学校現場・一人一人の教師に到るまで浸透し、「人間教師」が不在になったことが大きいように思う。(子ども共にいる時間、放課後子どもと遊ぶ時間も無い現状)
●大局的には、東京一極集中・地方(田舎)の壊滅に象徴されるような、施策のつけ。
●家庭・家族の崩壊
等々、考えられるが、簡潔に言うと、
行きすぎの能率主義(成果主義)
行きすぎた評価主義
によって、大人も子どもも“ゆとり”がもてなくなっているのではあるまいか!