法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
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主宰者の《日乗》

同じ内容の話を繰り返し聞くこと・・・

2009年05月18日 21時32分48秒 | 日乗

40年程前の忘れられない事例です。

カウンセリングを学び始めて出会った来談者のことです。
A夫人とします。
毎週一回、面談をしました。

A夫人は、座るとすぐに、いつも同じ話・同じ内容でした。
私も初心者であったので、一生懸命傾聴しようと努力したことを覚えています。

ところが、ケースが継続するに従い、「何で?」と思うようになり、新鮮な気持ちで聞くことができなくなりました。

カンファレンスの席で、精神科医や先輩のカウンセラーの方々は、「毎回新鮮な気持ちで聞きなさい」とのアドバイスでした。

いまの診断ですと、統合失調症ということだと思います。

 

話は飛びます。
『蓮如聖人御一代記聞書』に次の言葉があります。
「ひとつことを聞きて、いつも、めずらしく、初めたる様(ヨウ)に、信のうえには、有るべきなり。ただ、珍しき事を聴き度(タ)く思うなり。一事(ヒトツコト)を、幾度(イクタビ)聴聞(チョウモン)申すとも、めずらしく、はじめたるようにあるべきなり」

 

二つのことを併せ、〈聞者・くりのみ〉としては、「めずらしく、はじめたるようにあるべき」ということをしっかりと押さえて臨みたいと思います。

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