昨年から、月に一回、唯識の勉強会に出かけています。
テキストは、世親『唯識三十頌』と、玄奘訳の『成唯識論』です。
唯識は、「唯、八種類の識によって成り立つ」とする大乗仏教の一派ですが、カウンセリングや人間学とも近くて、難解ではありますが大変おもしろいです。
但し、仏教の素人である私にはなかなか歯が立ちません。
そこで、先日次の一冊を手に入れて、赤ペンを入れながら読み進めています。
横山紘一著『やさしい唯識 ーこころの秘密を解くー』NHKライブラリー
本書からの抜き書き。
いま真理に裏付けられた言葉を聞くことの大切さを述べましたが、その前にそのような言葉を語る人に出会うことが必要です。唯識思想は、真理に至るには次の四つの段階を経なければならないと強調します。
①正しい師にであう、②師の教えを正しく聞く、③聞いたことを理に則して思考する、④真理に至る、です。
学問であれ、スポーツであれ、あるいは仏道修行であれ、まず自分と気質の合った師と巡り会うことが大切です。
さて、明日、ボクシングWVCバンタム級戦でチャンピオン長谷川穂積(真正)と、WBO王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)が対戦するそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100429-00000002-gbr-fight
長谷川選手の所属する「真正ボクシングジム」会長山下正人氏は、兵庫県警の暴力団t対策の刑事で、ボクシングは素人だったそうだ。
それが、ベストの師匠と選手(弟子)の関係で、明日11回目の防衛戦を戦うそうだ。
健闘を祈りたい。