本日午後5時~、新小岩の専福寺さまで、お茶の水大学の頼住光子先生の講演会がありました。
昭和のはじめ、星野清藏師が若い方々に、碧巌録、維摩経、法華経、般若心経、金剛頂経、成唯識論、正法眼蔵、浄土論、浄土論註、選択集、教行信証etcをテキストとして、求道の実践を教えられていたそうです。
今年は、星野先生没後51年目になるそうです。
先生の教えを慕うお弟子さん・孫弟子さんが集まっての追悼の勉強会でありました。
頼住光子先生の講演の演題は、
「ただ念仏して」で本当にいいのか?
道元と親鸞の「仏性」観をめぐる比較思想研究をふまえて
講演の内容は、親鸞さまの『教行信証』と道元さまの『正法眼藏』、並びに『涅槃経』の中で述べられている(仏性)のお話を詳しくお聞きしました。
一般に、
親鸞さま…浄土真宗の開祖、他力、浄土思想etc
道元さま…曹洞宗の開祖、自力、禅思想etc
といった具合に、対比して異質の教えとして理解している方々が多いですが、
頼住先生は、
「親鸞と道元を、それぞれの宗派の開祖としてのみ見るのではなくて、インド、中国、日本と大きな展開を遂げた大乗仏教の思想家として見る視点があってもよいのだろうか」
とお話しされていました。
《くりのみ会》で、(親鸞とカウンセリングコース)と(道元とカウンセリングコース)を開催している私としては、力をいただいた言葉でした。