法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
ZOOM法音道場のご案内
主宰者の《日乗》

里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No49

2015年12月17日 23時38分41秒 | 里村専精師の言葉

里村専精先生の「浄土真宗にようこそ」No49をお届けします。

親鸞聖人には、七祖という善き人々が見えていました。
歴史を貫くサンガの人たちです。
善き人法然上人との出会いは、本願の行との出遇いでしたが…。
次第に善き人々が確認されてくると、七祖の姿を借りた如来の行の顕現が見えてきました。
七祖は、そのままに如来の行の代表者たちなのです。
法然上人との出遇いで、親鸞には生まれる世界が確定していました。
「たとえ人がどう言おうとも、御一緒に生まれる」という覚悟がそれを物語っています。
「上人のわたらせ給わんところには、人はいかにも申せ、
たとい悪道にわたらせ給うべしと申すとも」(恵信尼文書)
行くのだと仰せられたと、80才をこした恵信尼公は書き記しました。
善き人の行く世界は、親鸞も共にする世界です。
そして善き人々の行かれた世界も、実は同じ阿弥陀仏の世界だったのです。
七祖と言いますが、これらの七人は無量寿経の本願に生きた人たちでした。
それは言い換えれば、阿弥陀仏が七人の姿を借りてその如来の行を実践しておられるのです。
ですから親鸞聖人には、常に如来の大行との触れ合いがありました。
七祖を学ぶことは、如来の大行との新鮮な出遇いでもあったのですから。
そして親鸞には、自分の周辺に共に生きて生まれる世界を共有する人々もありました。
サンガの世界は、歴史を縫いながら、しかも現実に真実世界を展開するものだったのです。
善き人と善き人々の集う世界、浄土は生きて展開する具体的な世界なのです。
「大般涅槃を超証する」(信巻)と言われる世界は、七祖たちの生きられた世界です。
「無量の光明土」(化身土巻)は、釈尊以来のサンガたちが確認してきた世界なのです。

◆カウンセリング研究会[くりのみ]親鸞とカウンセリングコースのご案内
日 時:12月26日(土) 午前10時~12時
会 場:タワーホール船堀 (都営地下鉄船堀 徒歩1分)
内 容:『教行信証・総序』音読
    『嘆仏偈』『正信偈』読誦
    『教行信証』ご自釈 音読
    《井戸端》
  
皆さんのお越しをお待ちしています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする