石川県にある粟津温泉の「法師」に泊まってきた。ここは一時「世界で一番歴史ある宿」としてギネスブックに登録されていた。何しろ718年に開かれたというから、1300年続く宿である。宿の前には「創業一千三百年」と書かれた大きく書かれた垂れ幕が掛かっている。そういう宿だから料金も高いのだが、割引クーポンがあったので行ってみたのである。北陸の温泉に行くのは実は初めて。飛行機で行くには近すぎ、車で行くにはちょっと遠い。関東からだと行きにくい地域である。(ちなみに今は世界最古の宿は705年創業とうたう山梨県西山温泉の「慶雲館」になっている。)
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初めての方面だし、有名な旅館だから楽しみ。寒い時期だけど、出来たら金沢で少し観光したいなと思っていた。9月に日光に行ったときは、翌日に台風が関東を直撃するというので、ハイキングを諦めて帰って来た。ところが今度も寒波襲来にぶつかって、北陸は昨日から雨で夜からは雪が降っていた。帰って来てテレビを見たら石川県に大雪警報と伝えていた。風も寒いし、今度もさっさと帰ってくることにした。年末は閑散としていて、昔からよく旅行に行ってるけど、暖かい地方の方が良かったか。
北陸新幹線で金沢まで行き、特急に乗り換えて加賀温泉駅で降りた。そこから送迎車で宿まで20分程度。初日は寄り道せずに宿に直行。まずよく整備された庭を見ながら、抹茶と和菓子を頂く。こういう「おもてなし」もいいんだけど、コロナ後は先に手洗いしたい気もしてくる。さて、大浴場へ行く前に、雨が弱くなってので宿そばの「総湯」に行ってみた。温泉街の中心にある共同湯を北陸では総湯と呼んでいる。一人470円。地元の人もいっぱい来てたけど、塩素臭がする循環でガッカリ感が強い。
(総湯)
帰ってから、いよいよ大浴場へ。この宿はどうも大きくし過ぎたようで、風呂も食事会場も大回りしないと行けない。昔よくあった迷子になりそうな宿である。お風呂はとても大きく、ぬる湯、あつ湯に分かれている。ナトリウム硫酸塩泉の無色透明のお湯がいっぱい。露天風呂とサウナもあるが今回はパスした。風呂が広くて嬉しいけど、これも循環だった。その割に塩素臭はないし、よく温まるお湯である。人が少なくて伸び伸び出来て良かった。ホームページを見ると、露天風呂付き部屋は源泉掛け流しらしい。朝は客がいなかったので、ちょっと撮ってみたけど、下の1枚目は検索して見つけた写真。
(男湯前)
夕食はとても良かったけど、食べきれないほど多い。久しぶりにお酒をちょっと。宿のある小松市の米(蛍米)を使った純米酒「蛍舞」というもので、大体その地域のお酒をちょっと飲んでみたいのである。なかなか美味しかった。それよりメインは蟹で、ズワイガニ一人一杯付きである。いや、面倒くさいから蟹は苦手でもあるが、久しぶりで嬉しい。他に「和牛しゃぶ」「目鯛朴葉焼き」と二つも温めるものが出た。でももっと美味しかったのは「のど黒温寿司」と「黄門粟餅」。デザートの抹茶プリンも良い。減塩をお願いしていたら、うどんの出汁がほぼ「だし」だけだった感じ。ありがたいような、物足りないような…。
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朝食もとても良い。ノドグロと笹カレイをその場で焼く。イカ刺しやワタリガニの味噌汁。納豆は出ない地域なんだろうが、代わりにワサビ海苔やフキ、明太子なんかがちょっとずつある。蛍米コシヒカリ。絵で料理を紹介するというのは新味だった。
(絵を取ると)
ということで、総合してみればなるほど良い宿だった。しかし、76室もあるというほど大きくして、バーやカラオケも作ったけど、今じゃ誰も利用しない。飲泉出来ると出てたけど、飲泉所は廃止されていた。大浴場が循環になったからだと思う。大きくて迷路みたいで、運動になるかもしれないけど、高齢者には大変だろう。夕食の配膳は外国出身の若者で、一生懸命やっていた。人件費も大変なんだろうな。これからの温泉宿を考える意味で、なかなか興味深いところだ。頑張って欲しい。素晴らしいお庭があって、散歩できるけど雨と雪だから行けなかったのが残念。
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金沢駅で途中下車して、お土産でも見て食べて来ようかと思ってたんだけど、どんどん天気も悪くなりそうだから早めに帰ってくることにした。社内販売がなく、上野に着いてから軽く食べることになった。実は行く時に見てなんだろうと思った「セルフ駅そば」に行った。常磐線ホームの端にあったのである。交通系ICカードで支払うと、誰もいない店内でロボットが温めるというやり方らしい。まあ、駅そばとしてそこそこ美味しいレベルだろう。片付けもセルフである。七味唐辛子ぐらい欲しかったけど。
(セルフ駅そば店)
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初めての方面だし、有名な旅館だから楽しみ。寒い時期だけど、出来たら金沢で少し観光したいなと思っていた。9月に日光に行ったときは、翌日に台風が関東を直撃するというので、ハイキングを諦めて帰って来た。ところが今度も寒波襲来にぶつかって、北陸は昨日から雨で夜からは雪が降っていた。帰って来てテレビを見たら石川県に大雪警報と伝えていた。風も寒いし、今度もさっさと帰ってくることにした。年末は閑散としていて、昔からよく旅行に行ってるけど、暖かい地方の方が良かったか。
北陸新幹線で金沢まで行き、特急に乗り換えて加賀温泉駅で降りた。そこから送迎車で宿まで20分程度。初日は寄り道せずに宿に直行。まずよく整備された庭を見ながら、抹茶と和菓子を頂く。こういう「おもてなし」もいいんだけど、コロナ後は先に手洗いしたい気もしてくる。さて、大浴場へ行く前に、雨が弱くなってので宿そばの「総湯」に行ってみた。温泉街の中心にある共同湯を北陸では総湯と呼んでいる。一人470円。地元の人もいっぱい来てたけど、塩素臭がする循環でガッカリ感が強い。
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帰ってから、いよいよ大浴場へ。この宿はどうも大きくし過ぎたようで、風呂も食事会場も大回りしないと行けない。昔よくあった迷子になりそうな宿である。お風呂はとても大きく、ぬる湯、あつ湯に分かれている。ナトリウム硫酸塩泉の無色透明のお湯がいっぱい。露天風呂とサウナもあるが今回はパスした。風呂が広くて嬉しいけど、これも循環だった。その割に塩素臭はないし、よく温まるお湯である。人が少なくて伸び伸び出来て良かった。ホームページを見ると、露天風呂付き部屋は源泉掛け流しらしい。朝は客がいなかったので、ちょっと撮ってみたけど、下の1枚目は検索して見つけた写真。
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夕食はとても良かったけど、食べきれないほど多い。久しぶりにお酒をちょっと。宿のある小松市の米(蛍米)を使った純米酒「蛍舞」というもので、大体その地域のお酒をちょっと飲んでみたいのである。なかなか美味しかった。それよりメインは蟹で、ズワイガニ一人一杯付きである。いや、面倒くさいから蟹は苦手でもあるが、久しぶりで嬉しい。他に「和牛しゃぶ」「目鯛朴葉焼き」と二つも温めるものが出た。でももっと美味しかったのは「のど黒温寿司」と「黄門粟餅」。デザートの抹茶プリンも良い。減塩をお願いしていたら、うどんの出汁がほぼ「だし」だけだった感じ。ありがたいような、物足りないような…。
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朝食もとても良い。ノドグロと笹カレイをその場で焼く。イカ刺しやワタリガニの味噌汁。納豆は出ない地域なんだろうが、代わりにワサビ海苔やフキ、明太子なんかがちょっとずつある。蛍米コシヒカリ。絵で料理を紹介するというのは新味だった。
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ということで、総合してみればなるほど良い宿だった。しかし、76室もあるというほど大きくして、バーやカラオケも作ったけど、今じゃ誰も利用しない。飲泉出来ると出てたけど、飲泉所は廃止されていた。大浴場が循環になったからだと思う。大きくて迷路みたいで、運動になるかもしれないけど、高齢者には大変だろう。夕食の配膳は外国出身の若者で、一生懸命やっていた。人件費も大変なんだろうな。これからの温泉宿を考える意味で、なかなか興味深いところだ。頑張って欲しい。素晴らしいお庭があって、散歩できるけど雨と雪だから行けなかったのが残念。
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金沢駅で途中下車して、お土産でも見て食べて来ようかと思ってたんだけど、どんどん天気も悪くなりそうだから早めに帰ってくることにした。社内販売がなく、上野に着いてから軽く食べることになった。実は行く時に見てなんだろうと思った「セルフ駅そば」に行った。常磐線ホームの端にあったのである。交通系ICカードで支払うと、誰もいない店内でロボットが温めるというやり方らしい。まあ、駅そばとしてそこそこ美味しいレベルだろう。片付けもセルフである。七味唐辛子ぐらい欲しかったけど。
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