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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

風にそよぐ柳の木

2005-08-03 16:16:14 | 好きな絵本

 毎日、暑いですね。少しでもを感じていただけたらと、
この絵本を選びました。
ほたるホテル カズコ・G・ストーン作 福音館書店 



 
この本は、「やなぎむらのおはなしシリーズ」の2作目で、
やなぎむらは、大きな柳の木の下にある、小さな小さな村です。
 住んでいるのは、ばったの「トビハネ」さん、かたつむりの「キララ」さん、
くもの「セカセカ」さん、そしてありのパパ、ママ、ぼうやの「セッセかぞく」。

 のやなぎむらを描いた、1作目の『サラダとまほうのおみせ』では、
お隣にいもむしの「モナック」さんがいて、題名通りのお店をやっていましたが、
魔法を使った後に、「たちあおいむら」へと引越していきました。
 のやなぎむらでは、なにがあるのだろうと思っていると‥、トビハネさんたちは、
ほたるの「ピッカリ」さんたちと協力してホテルを開くというのです。   

 すごく素敵な話‥だと思います。 
(やなぎむらのおはなしは、この後にもと続き、そのどれもが好きなお話ですが、
4冊のうちでどうしても1冊を選ぶということになったら、私はこの
「ほたるホテル」を選びます。) 

 ストーリーは、ホテルに、
招いていないお客が突然現れ、めちゃめちゃに
されそうになりますが、みんなの知恵と力を合わせてそれを乗り切るというものです。
 掲載した写真は、最後のページ。ほたるホテルの夜が静かにふけていくところです。
柳の枝がさわさわとなって、ピッカリさんたちの明りが点いたり、消えたり‥。  
 
 涼しい風、感じることができたでしょうか? 

★色鉛筆で、丁寧に細かく描かれた、虫たちや、草花の絵は、何度見ても
見飽きることがありません。帽子をかぶったり、スカーフを巻いたり、
ゼッケンをつけたりと、どの虫もとてもおしゃれです。 
★やなぎむらの四季の後には、「しげみむら」の話があり、さらには、
「しのだけむら」「みずくさむら・みずべむら」へとお話は広がっていきます。
最近の2作は、2002年と2004年の「こどものとも」の7月号として出ています。
順番からいくと、来年の7月号で新作が期待できますが、どうでしょう??? 
楽しみです。


 

コメント (6)
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