この夏は、ずっと新大草原の小さな家シリーズを読んでいます。今は、最終巻の6、『ロッキーリッジの新しい夜明け』です。新大草原の小さな家は、テレビドラマにもなっていた、大草原の小さな家シリーズを書いた、ローラの娘、ローズが主役の物語です。
お母さんになったローラをはじめ、懐かしい面々が登場しますが、ローラのシリーズとの大きなちがいは、主役となっている娘ローズが、自ら綴った文章ではないということです。
第6巻では、時代は20世紀に入り、ローズも15歳になりました。あるとき、教会で牧師が読んでくれた1篇の詩に感動し、ローズがこう思うところがあります。
その詩は、矢のようにローズの胸に飛んできて、
突きささり、どんなことばよりも美しく
鳴りひびいた。(中略)
ローズはほんのすこしのことばが生み出す力に
感動した。お話を語ったり、楽しんだり、
役にたつことを学んだりすることだけでなくて、
ことばは人を変えることができるのだ。
忘れたことを思いださせたり、それまで感じた
ことがないことを感じさせてくれるのだ。
ほんとにそうだよね、そうなんだよ、ローズ。と読みながらひとりで頷きました。私が新大草原のローズに会えたのも、元はと言えば、本棚の魔女の、魔法の本棚の、魔女さんの文章(言葉)のおかげなんです。
話は大草原から離れますが‥。
中学時代より、ずっと懇意にしてくれている友だちがいます。(仮にM子とします)M子には、小学5年生の女の子と、2年生の男の子の二人の子供がいて‥。その女の子(仮にミータン)が、M子と一緒に私のブログを読んでくれているとのこと。それだけでも、嬉しくて緊張することなんですが、今年の6月にM子は家族旅行でバリ島へ行き、日本とはかなり違う生活、文化、匂い、その他もろもろがとても気に入って帰ってきました。そして、M子以上にバリ島に魅せられたのがミータン。1冊のノートにバリ島の思い出を綴っていると、昨日M子が教えてくれました。
「それはね、rucaのブログを読んだことが、かなり影響してるみたいよ」と言って。
私の書いたことが、純真な11歳の少女にどんな影響を?と考えるとさらに緊張しますが、自分の思ったことを、ことばにして表わすということの楽しさが、少しでも伝わってくれればいいなあ、と思います。
また、コメントを寄せてくださる方々の、優しい気持ちも一緒に伝わってくれれば、さらに嬉しいです。
「ミータン、バリ島のノート、できあがったらぜひ読ませて下さいね。楽しみに待っています」
★掲載の写真は、M子さんから頂いたおみやげ「バリ島の粗塩」です。(びんはマスタードが入っていたものだけど)普通の野菜炒めも、この塩を使うと、なんだか野菜のおいしさが引き立つようです。どうもありがとう。