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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

帰省のとも(ものがたりってやっぱりたのしい)

2005-08-19 20:08:48 | 好きな絵本
 1週間の帰省旅行のおともは、 『おもちゃ屋のクィロー』 
ジェームズ・サーバー作 上條由美子訳 飯野和好絵 福音館書店

 


 なぜ、この本なのかというと‥。
 少し前に、海 五郎さんの「わくわく本」で、同じ作者の
たくさんのお月さま 徳間書店 
が紹介されていたので、それを近所の図書館に探しに行ったところ、「たくさんのお月さま」は
なかなか見つからず、かわりに、クィローが先に見つかったのです。
そのあと、お月さまも無事に見つかり(別ヴァージョンの方も)3冊借りて帰ってきました。

  「たくさんのお月さま」。
さて、中身のほうはというと、まずタイトルがすごくいいと思うのです。
英語では、MANY MOONS  お姫さまのわがままを、かなえてあげる話なのですが、
読む前に思っていたほど、レノア姫はわるくないんです。王様が甘やかし過ぎかなあとは
思うけど。

 大臣、魔法使い、数学の大先生。月をとってきてくれ、という超難問をクリアすることができません。
そして、登場するのが若く聡明そうな道化師。物腰がやわらかく、ものすごく謙虚なんです。
その謙虚で控えめなもの言いに、はっきり言って私惚れました(笑)。
お姫さまとのやり取りの場面、とてもいいです。(どうなふうにいいかは、本を読んで下さいね)
  どんなふうに、お姫さまが月を手に入れるのか。それともやはり月は届かぬ存在なのか。
タイトルの「たくさんのお月さま」とは、何を意味しているのか…。
あー、言ってしまいたいけど、内緒にしておきます。

  もう1冊のクィローの方は、ちょっと長い話だったので(絵本というよりは、物語)、
帰省かばんの中に入れました。
 こっちの方は、男100人、女100人、子供100人という村に一大事が起こり、みごと、
おもちゃ屋のクィローの働きで、村が助かるというお話です。飯野和好さんの挿し絵が
とても効果的に、お話のおもしろさを盛り上げていると、私は、思いました。  
海 五郎さんのわくわく本は、こちらから。
コメント (2)
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