今日から2学期の「ひらきよみ」が始まりました。
5年生の3つのクラスからです。
私が小学校での図書ボランティアを始めたのは、娘が小2の時で、
1学期の間は図書整理だけを、2学期になってから読み聞かせデビューを
果たしたので、ちょうど丸3年が終わり、今日から4年目に入ったことになります。
選んだのは、マーガレット・ワイズ・ブラウン作のこの本です。
『ぼくのコブタは、いいこでわるいこ』
マーガレット・ワイズ・ブラウン 文
ダン・ヤッカリーノ 絵 灰島カリ 訳
鮮やかなピンク色は、ワイズ・ブラウンさんの本ぽくないけれど
むかしのアメリカの絵本みたいでいいかも、が私の第一印象でした。
主人公のピーターは、コブタが飼いたいとママに言い、農場の
おじさん宛てに手紙を書いてもらいます。ピーターがリクエストしたのは
こんなコブタです。
ちいさすぎなくて、でも
おおきすぎない コブタが いいな。
いいこすぎなくて、でも
わるいこすぎない コブタが いいな。
悪い子だと一緒に暮らすのが大変だし、でも良い子過ぎても
男の子の遊び相手としてはものたりない‥
ピーターはとても上手な頼み方をしたなあと思います。
どんな子も、いい子であると同時にわるい子でもあり、
わるい子のところがあるから、いい子のところがいとおしいものです。
大人である私たちにできるのは、勝手に決めつけないで、
いろんな角度から見つめ、いろんないいところを見つけることなのでしょう。
この作品は、マーガレット・ワイズ・ブラウンさんの未発表作品で、
日本では今年の7月に発売された新しい絵本です。(アメリカでは
2002年に本になったようですが…)
ワイズ・ブラウンさんにも未発表作品なんて、あるのですね~。
それを見つけてきて、1965年生まれのダン・ヤッカリーノさんに絵を
描いてもらうなんて、なかなか楽しい企画ですよね。