今日の東京方面は、陽射しがたっぷりで、きれいに晴れていました。
こんな日の昼間は、なくっても大丈夫かもしれないけど、冬用のコートといつも一緒に
行動するのは、手袋です。
ちょっとそこまでの軽いスポーツタイプのコートには、自転車でも寒くないフリースの。
あまり寒くない日の、ちょっとお出かけ用の革のジャケットには、スエード皮の。
ダブルボタンがお気に入りの、白いダウンジャケットには、赤茶色の毛糸のを‥。
出かけるときに忘れないように、それぞれの手袋は、いつも上着とセットです。
(ポケットに入れたままってことなんですけど・笑)
グラヴとか、ミトンとかもかわいい言い方だけど、日本語の「てぶくろ」っていう呼び方も
なかなか好き♪です。
手にかぶせるから、てぶくろなんだろうけど、そんな直接的な呼び名なのに、結構いいですよね?
ところで。
この町の子供たちは、てぶくろといえば、赤色が定番のようなんです。
ふたごの兄弟のドニーが、ジェイニーのうちの庭に、てぶくろ片一方なくしてきたかも、と思い、
ネッドとともに探しに行くのですが、そのときにはてぶくろは見つからず、
でも、あとからそれは見つかって、ジェイニーが届けにきてくれました。
これでめでたしのはずなのに、なぜか翌日「ふたごちゃんが、あかい てぶくろを
さがしてるって きいたもので」とブラウンさんが、片方だけの手袋を届けて
くれて‥その後もゆうびんやさんや、ごみあつめのトムや、ぎゅうにゅうやさんも
赤い手袋を持ってきてくれて‥
そのあとも、どこかで だれかが あかい てぶくろを みつけるたびに、
ふたごの うちへ とどけにきました。
そして、
こんなに、赤ばっかりが集まってきちゃったのです。
『てぶくろがいっぱい』
フローレンス・スロボドキン 文 ルイス・スロボドキン 絵
三原 泉 訳
原書は、1958年に発行されていますが、日本では新刊です。
先日の「はじめましての絵本たち」で紹介され、とっても気に入ったのでした。
話も、絵の感じも好きだったからですが、決め手となったのは、
てぶくろがいっぱいの、「が」のテンテンが、よく見ると赤いてぶくろになっている
ところです。
(こういう細かい工夫に、胸がキュンとします♪)
手袋の思い出で、ひとつ忘れられないのは‥
その昔、ニューヨークシティマラソンを、セントラルパークで観ていたことがあり、
日本人が走ってくるたびに、懸命に手を叩いて応援していたのです。
11月の初めでしたが、ニューヨークの紅葉はすでに終わっていて、吐く息は白く
手袋なしではもう寒い季節でした。
その時は、表が黒で、内側が青色の、皮の手袋をしていたのですが、
気がついたら、指輪をしていた中指と薬指のところが破れていて‥
ものすごーいショックでした!
皮の手袋の皮が裂けるほどに、熱い声援をしていたんですか? わたし‥
(その手袋、今もタンスのどこかに眠っているはず)