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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

荒井良二ミニトーク&サイン会@青山ブックセンター

2008-12-17 12:00:26 | 好きなもの・おでかけ
13日の土曜日は、青山ブックセンターに行ってきました。
青山方面は、出かけるまではちょっと遠いかも、と思って面倒な気がしますが
着いてみれば、やっぱりいい感じかな、と毎回思います。
(人が多かったですけどね‥)



今回の荒井良二さんのトーク&サイン会は、新刊の『えほんのこども』を
記念してのもの。全部ではないけれど、ギャラリーでは、その原画展も
開催されていました。

ミニトークって書いてあるから、サイン会の前の20分~30分くらいかな、と
思っていたら、1時間を超えるサービスぶり。
その場にいなければ、聞けないような(あたりまえだけど・笑)、おもしろい話でした。

そもそも、『
えほんのこども』は、1年前の、テレビ番組の取材中に描かれていた
絵が元になっているとか。
でも、荒井氏いわく、「そのあと、ほとんど全部描き直ししちゃったから
あの時のとは別の作品」だそうです。
テキストも書き直したのは、ボローニャのブックフェスティバルのために
英訳されたものを、自分で読んだり、現地の人の反応を見たりしているうちに
今度は、その英訳を、自分でまた日本語に「翻訳」したからだそう。

その作業を、荒井氏は、なんという言葉で表していたか、忘れてしまったのですが、
たぶん、すごく新鮮で、面白いと思ったはず。(だからこそ、全文書き直したわけですから)

私も、そのくだりを聞いていて、とても興味を持ちました。
できることなら、最初の文章と、英訳された文章と、最後に本になった文章の
3つを合わせて読んでみたいです。

たしか、春樹氏の短編「レーダーホーゼン」も、英訳されたものを、また自分で翻訳した
新ヴァージョンが
あったはず、というのを思い出していました。
自分で書いた文なのに、いったん別の言葉に置き換えられることで、
また自分自身がインスパイアされていくのでしょうね‥なんかおもしろい‥



何にも考えてないみたいに見えるでしょ? 
ほんとは、いろんなこと考えてるんだけどね、
何にも考えてないように見られていて、それでいいんだよ。
すごーく頑張ったところが、見えちゃだめだよね。
「荒井さん、力作ですねー」とか、言われちゃったら、もうおしまいだよ。

‥なんて、おっしゃっっていました。
努力してますっていうのが、おもてに出ちゃったら、見る側はひいちゃうものね。
絵に限らず、なんでもどんなことでも、そうだなと思いました。

私も、大変だったでしょう? って問われても、
「ぜんぜん」と涼しい顔で答えたいです・笑。


そうそう、来年の2月14日~世田谷文学館で「荒井良二展」が開かれるそうです。
おもしろいこと、色々企画されてましたよー
たとえば、入場チケットは、後からでも使えるように「紙の袋」形式にしたい、とか。
展示室の中に「キヨスク」みたいなのがあったらおもしろいよね、とか。
『えほんのこども』の原画は、全ページが見られるそうです。

すごく楽しみですね♪


コメント (6)
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