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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

明快ってきもちいい

2009-01-21 19:28:44 | 思い出の絵本
図書館へ予約本を受けとりに行き、なにげなく絵本のコーナーに
立ち寄ったところ、新着図書の棚に、この絵本を見つけました。

すごーく、懐かしくって思わす手にとり、読みました・笑

ありのあちち
    つちはし としこ 作

図書館にあったのは、ハードカバー版ですが、家にあるのは
1996年に出た、こどのとも0.1.2の17号です。

発売月に買ったのではなくて、バックナンバーを扱っている書店で
見つけて買ったことや、最初に(当時赤ちゃんだった)娘に見せたのは、
スーパーマーケットの中で騒ぎはじめたから、大人しくしていてもらおうと
思って、ベビーカーの中でその手に持たせたことまで、よーく覚えています。


赤ちゃん絵本だから、話はとってもシンプル。

好奇心のかたまりのアリが、テーブルの上のバナナを見つけて滑り台にしたり、
おせんべいを舐めてみるのだけれど、お口にあわず、げーげーしたり。

クライマックスは、台所でしゅうしゅういっているものはなんだろう?と近づいていき、

あっちっちー   です。

それだけなんですけどね‥
危ないからさわらないでねーとか、触るとどうなるかなー
じゃないところと、ちゃんと裏表紙で、アリの行動をフォローしている
ところがとても新鮮でした。
(そのころの私は、こういう絵本もあるんだあ、と感心していたと思います)

とっても久しぶりに、今日この絵本を開いてみて‥
やっぱり、好きだなと思いました。


『ありのあわわ』っていうのも、2002年の0.1.2であったみたいですが、
土橋さんのほかの絵本で、うちにあるのは、年少版1997年7月号の
『めちゃくちゃるすばん』です。
この絵本も、お出かけに一緒に連れていってもらえなかった寂しさが
やがて腹立たしさに変わり、
留守番の間に、いろいろいたずらするのが楽しくなってきたときに、
ツッチーさん(飼い主であり、お母さんみたいな存在)が帰宅して
めちゃくちゃ叱られるっていう、「明快」な話です。

おるすばんは さびしくて たのしくて
そして こわいです。

留守番の心理を、みごとに言い表している名文だと思います。


コメント (6)
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