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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

よろこび

2009-08-28 14:46:23 | 好きな絵本
おとなになってから、こどものときに読んだ本を見つけ出して
読むのもいいし、未読だったものを読むのもおもしろい。
逆に、まだこどもだと思われているけれど、背伸びして、おとなの本を
読むのだって、わるいことじゃない。
わからない言葉が並んでいたら、わからない「音」のまま記憶しておけばいい。

食べ物には旬があるけれど、本には、「ふさわしい年齢」なんてないのでは、
と思うときがあって。
けれど、出会うべくして出会った本、としか思えないような本があったり。
今、読んだからこそ心底共感できるような、そんなこともたまにはおきるなあと、
この絵本を前にして、思っています。


わたしは生きてるさくらんぼ
 デルモア・シュワルツ 作 バーバラ・クーニー 絵 しらいしともこ 訳


クーニーの描く絵はとても好きなので、何年も前から、この絵本のことも知っていました。
図書館で借りて読んでもみたけど、そのときは、何もひっかからず響いて来ず。

けれど、rの13歳の誕生日プレゼントの本は何にしよう、と考えていたときに、
ふとこの絵本のことを思い出しました。
(そういう意味ではちゃんと「ひっかかって」いたのですね)


  わたしは あかよ

  わたしは 金

  わたしは みどりよ

  わたしは 青なの

これらのページの絵の素晴らしいこと!

そして、最後の文章は … (クロッカスの絵が横に)

  わたしは いつも
       あたらしくなるのよ



私は、娘が12歳になったときも「特別な年齢」と思い、また13歳でも
同じように思ってしまって(来年も思うかも・笑)。

r自身は、私がこの絵本にこめた気持ちは、ほぼ絶対わからないだろうし、
手紙に書いてみたとしても、ふーんって感じなのはよくわかっているのですが。
でも、いつの日か、月の満ち欠けのように、一定の周期で、「あたらしいわたし」が
生まれていることを、素晴らしいことだと思うかもしれないので…。


娘の誕生日に贈っておきながら、実は、この本は私自身への
贈り物だったのだなあと、こっそり思っています。


    *         *         *


(前にも書いたことがありますが)8月28日は、生まれたてのrと一緒に
私が退院して、家に戻ってきた日なのです。

ほんとの誕生日も今日なのですが、それよりも、13年前のこの日から
3人で暮しはじめた日、と思ってしまうこの頃です。








コメント (2)
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