昨日、今日と気持ちの良い秋晴れが続いています。仕事場の窓から見える
公園の木々も、いつのまにか、色が変わっていて秋らしさを伝えてくれています。
大好きなバーバラ・クーニーの絵本『にぐるまひいて』の記事を書いたことから
繋がった、ブログで知り合った方たち。その中のまた別の記事を読んでいたら、
村上春樹氏の作品が、高校の教科書に載っていることがわかりました。
なんの作品が載っているのか知りたい!!(そうなんです、私は20年来の村上ファン
なのです。)さっそく調べてお返事くれた、ほぼ是好日のくっちゃ寝さん、
ありがとうございました。
その作品は『鏡』とのこと。
題名を聞いただけでは、内容は思いさせず、いろいろ検索した結果、
それは『カンガルー日和』という短編集に入っていることがわかり、ほっとしました。
その本なら持ってるもんね。
と、喜んだあとに、でもまったく内容を覚えていない自分を思い出して、ちょっと
こわいような、困ったような気持ちにもなりましたが、まあ、その気持ちはちょっと
棚の上にのせておいて‥早速本を取り出しました。
目次を見ると、7番目に『鏡』は載っています。他には、「4月のある晴れた朝に
100パーセントの女の子に出会うことについて」とか「あしか祭り」とか、最近
『ふしぎな図書館』というタイトルでリライトされた「図書館奇譚」とか、表題作の
「カンガルー日和」とか‥。
どれもこれも、題名だけでは思い出せないなあと、ぱらぱらページを繰っていたら、
なんと映画の半券がしおり代わりに使ってあるのを発見!渋谷のシネセゾンのだということは
わかりましたが、ああ残念。【何の】映画を【いつ】みたのかは、記されていませんでした。
1983年9月17日~21日。(私がその本を読んでいた日付・)
後ろの見開きには、そう書いてあったので、かれこれ20年以上(正確には22年)も
そのしおり代わりの半券は、ページとページの間に静かにおさまっていたことになります。
もしも、教科書に載っていた作品のことを知らなければ、シネセゾンの半券が
しおりとなって残っていたことを、まだまだずっと知らないで過ごしていたかもしれません。
見つかったからといって、別にいいことがあったわけでも、得したわけでもないのだけれど、
なんだかふっと嬉しいのです。
佐々木マキさんの絵だったなあ、最初のほうの村上本の表紙、と思ってカチカチPCを
いじっていたら、こどものとも50周年記念ブログに『やっぱりおおかみ』を見つけました。
1973年10月号のこどものともだったのですね。全然知りませんでした。
作家インタビューの中で佐々木マキさんがおっしゃって(書いて)いることに、
うんうんと頷きました。ぜひ、行って読んでみてください。
シネセゾンの半券は‥またカンガルー日和に戻しました。
今またはじめから、初めて読む本のように読んでいるので、しおりとして使おうと
思っています。この本の読書タイムはピアノな時間です。
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やっぱり、rucaさんは村上春樹のファンなんですね。そう思っていました(笑)。
ぼくも彼の作品は新人賞を取った「群像」の掲載号から、翻訳物を含めてほとんどすべて読んでいます。自分ではファンだと思ったことは一度もないのですが...。
彼の作品が世に出る以前から、ヴォネガットらのアメリカ文学を愛読していたぼくの周囲では「こんなのありかよ!」というのが正直な当時の印象で、そのことがずっと尾を引いています。
でも、そのことを一番感じていたのは彼本人でしょう。そんな同世代の声をねじ伏せるだけの努力に対しては、ひたすら頭が下がります。自ら手の内も明かしているし、今では彼に言うべきことはありません。
あえて言うなら、ここ数年の諸作はつまらないということかな。ぼくの予想なんか覆すような作品の登場を心待ちにしています。
なんて、余計なことを書きましたが、「やっぱりおおかみ」をトラックバックさせていただきました。
きっと、まったく気づかずにそのままってこと、たくさんありそうだから。
なんか、これってどっかで聞いたことがあるような。
いま、思い出せません。
ステキな発見ができて、良かったですね。
村上春樹氏の作品。
私が高校生のとき初めて読んで、
そのとき、なんか受け入れられなくて、
それ以降、ご無沙汰しています。
いまなら、また違った感じを受けるのかも。
これを機会に読んでみたいです。
ピアノの付でと、いきたいところですが。
やっぱり! 見破られていましたかあ(笑)
Wむらかみがデビューした頃、10代の多感な時期を送っていた私たちは、まず、龍派か春樹派にわかれたものでした。私は、どっちも読んでいたのですが、龍氏の『トパーズ』から、だめになり、新刊が出るたび(出るのを待って)読むのは春樹氏だけになりました。今は新刊が出ても気付かないこともあるし、図書館で予約なしで借りられるようになってから読むこともしばしば。
最近、娘のピアノの先生が、ご夫婦そろって春樹好きだとわかり、せっせと自分の本を貸し出しています(笑)
そうなんですよ、なんだかうれしかったのです、色々「繋がって」いるのだということが。
最初は「繋がるってたのしい」っていうタイトルをつけようと思っていたんです。が、それも明快過ぎるなと思い、タイトルを変えて(本のほうを主体としたら)書いているうちに、なんだか「繋がっている楽しさ」がぼけてきているようで‥。でも、まあいいかってそのままエントリーしてしまったのですが。
村上春樹の本。高校生の時読んだ本はなんだったのでしょうね‥?今なら『ふわふわ』という絵本もありますよ、水丸さんの絵で。
リンク、ありがとうございます。
クーニーの絵本から村上春樹の世界へと、いろんなところへ繋がっていって驚いています。
「カンガルー日和」は確かうちにもあるはずで、ということは、私も読んでいるはずなのですが・・・。
長女が教科書の「鏡」を朗読してくれたとき、全く覚えていませんでした。
若い頃は手当たりしだい読んでいたようなところがあるので、あまり印象に残っていないのでしょうね。
長女が村上春樹の作品について尋ねてきても、私がしどろもどろなので、「お母さん、覚えてへんの!?」と非難されることもしばしば。
というわけで、もう一度読み直すこと!と「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」を手渡されてしまいました。
自分の感動を伝え合う相手が欲しいのでしょう。
もう一度読み直して、子どもと感想を言い合うのもいいかな、と思っています。
少し照れくさいかな・・・。
私も本の間から、何か忘れていたものを見つけることができるかもしれません。
コメントありがとうございます。
くっちゃ寝さんも、『カンガルー日和』お持ちなんですね。あの頃は、春樹氏の新刊が出るのを待って、すぐに書店に走ってましたよ、私は。(笑)
風の歌3部作の、今はどのあたりを読んでいらっしゃるのでしょう。うちにあるそのあたりの本を、いつかうちの娘にも読んでもらいたいような、もらいたくないような‥。複雑な気持ちが、今はしています。感想を言い合おうなんてことになったら、やっぱり照れくさい‥ですね。
シネセゾンで何の映画観たのか、ゆうべ突然思い出したです。たぶん『ガープの世界』です。たぶん‥