陽射しが「春」のものになってきました。ぐりとぐらでなくっても
「うれしくて、じっとしていられない」気持ちです。
『ぐりとぐらとくるりくら』
なかがわりえこ・文
やまわきゆりこ・絵
数ある、ぐりとぐらシリーズの中で、元祖『ぐりとぐら』をおさえて、私の中での堂々
第1位は、この『ぐりとぐらとくるりくら』なんです。
理由はいくつかありますが、「出会い」がとても印象に残っています。
まだ娘がベビーカーでしか外出できなかった頃、『こどものとも0.1.2』を愛読していました。
毎月の分に加え、図書館や書店でバックナンバーもまめに探したりもして。年月がたってみると、
何も正直に、「赤ちゃん絵本」ばかりでなく、3歳ぐらいからとなっている絵本だって、
読んであげてもよかったと思うのですが、何しろ当時は私も母親に成り立てで、0歳、1歳の
赤ちゃんだったら、それにふさわしい絵本でないと、と思っていましたし、『ぐりとぐら』ぐらいの
長さでも、普段0.1.2にばかり接していると、とても長いお話に思えました。
そんな頃に、書店で初めて『ぐりとぐらとくるりくら』を目にしました。『ぐりとぐら』に
続編があったなんて当時はまるで知らなかったので、とても驚き、そしてその題名にも
驚いたのを、とてもはっきりと覚えています。「くるりくらって、いったい、なんだろう?」
く る り く ら く・る・り・く・ら くーるーりーくーら
口に中で何度かころがしてみましたが、とても馴染めそうもなく、表紙を開くこともなしに、
その場を立ち去りました。
その後、いつ、どのようにして、この本を買ったのかは、ほとんど覚えがありません。
思い出そうとしてみても、初めての時の「くるりくらって何?」と思った気持ちが、鮮明に
よみがえってくるだけです。
絵本によっては、何度も何度も声に出しているうちに、じんわりとそのよさが染み込んでくるものと、
ある時突然に、「あ、いい!」と思うものがあるのですが。くるりくらは、間違いなく後者の方で・・。
ある晩、娘に読んであげているうちにとっても眠くなってしまい、「ぐりとぐらが~」と
読んでいるつもりでも、「ぐうとぐあがぁ~」となったり「ぐううぐああ~」となったり。そして、
娘に揺り起こされては、ハッとなり続きを読むという繰りかえしの中で、突然わかったのでした。
「くるりくら」っていう言葉は、元は「ぐりとぐら」から来ているに違いない、ということが。
(みなさんは、もしかしてもうお気づきでしたか?それとも、ちゃんとした由来をご存知とか・・・)
ぐりとぐら→ぐうとぐあ→ぐういぐあ→くういくあ→くるりくら
そうかそうか、くるりくらって、ぐりとぐらから来ているんだ、そう(勝手に)思ってから、
また読むと、なんか不思議。この絵本が今まで以上におもしろく思えます。
ぐりぐらシリーズの中でも、一番文章のリズムが自分に合ってるなと思って、
好きだったのですが、さらにさらに好きになりました。
きのしたを とおりかかったときです。
ふいに、だれかが ぐりと ぐらのぼうしを
ひっぱりました。
「あっ、なにするんだい、よせよ」と
おさえたときには、もう ありません。
「とりかな」
「かぜかな」
ぐりと ぐらが みあげると、
おや、きのうえに、ぼうしをふたつ あたまにのせた
うさぎがいて、
「あおいぼうし あかいぼうし くるりくら」と、
うでをくんで、すましています。
お話が始まって、3つ目の場面。くるりくらが登場してくるところです。
ここの「とりかな」「かぜかな」のぐりとぐらは、本当にかわいいです。このあと一緒に
朝ごはん食べて、一緒に木登りして、一緒に〇〇にも乗って(未読の方のために、
素敵な乗り物は伏字にしました)。最後はなわとびで、おうちに帰ります。
もちろん大事な籠も忘れません。
文章全体にリズムがあって、お話の運びもテンポがあって、全体に心地よい風が
吹き抜けていて。春本番前の、はやる気持ちをおさえきれない、今の時期にピッタリの
本だと思います。
「うれしくて、じっとしていられない」気持ちです。
『ぐりとぐらとくるりくら』
なかがわりえこ・文
やまわきゆりこ・絵
数ある、ぐりとぐらシリーズの中で、元祖『ぐりとぐら』をおさえて、私の中での堂々
第1位は、この『ぐりとぐらとくるりくら』なんです。
理由はいくつかありますが、「出会い」がとても印象に残っています。
まだ娘がベビーカーでしか外出できなかった頃、『こどものとも0.1.2』を愛読していました。
毎月の分に加え、図書館や書店でバックナンバーもまめに探したりもして。年月がたってみると、
何も正直に、「赤ちゃん絵本」ばかりでなく、3歳ぐらいからとなっている絵本だって、
読んであげてもよかったと思うのですが、何しろ当時は私も母親に成り立てで、0歳、1歳の
赤ちゃんだったら、それにふさわしい絵本でないと、と思っていましたし、『ぐりとぐら』ぐらいの
長さでも、普段0.1.2にばかり接していると、とても長いお話に思えました。
そんな頃に、書店で初めて『ぐりとぐらとくるりくら』を目にしました。『ぐりとぐら』に
続編があったなんて当時はまるで知らなかったので、とても驚き、そしてその題名にも
驚いたのを、とてもはっきりと覚えています。「くるりくらって、いったい、なんだろう?」
く る り く ら く・る・り・く・ら くーるーりーくーら
口に中で何度かころがしてみましたが、とても馴染めそうもなく、表紙を開くこともなしに、
その場を立ち去りました。
その後、いつ、どのようにして、この本を買ったのかは、ほとんど覚えがありません。
思い出そうとしてみても、初めての時の「くるりくらって何?」と思った気持ちが、鮮明に
よみがえってくるだけです。
絵本によっては、何度も何度も声に出しているうちに、じんわりとそのよさが染み込んでくるものと、
ある時突然に、「あ、いい!」と思うものがあるのですが。くるりくらは、間違いなく後者の方で・・。
ある晩、娘に読んであげているうちにとっても眠くなってしまい、「ぐりとぐらが~」と
読んでいるつもりでも、「ぐうとぐあがぁ~」となったり「ぐううぐああ~」となったり。そして、
娘に揺り起こされては、ハッとなり続きを読むという繰りかえしの中で、突然わかったのでした。
「くるりくら」っていう言葉は、元は「ぐりとぐら」から来ているに違いない、ということが。
(みなさんは、もしかしてもうお気づきでしたか?それとも、ちゃんとした由来をご存知とか・・・)
ぐりとぐら→ぐうとぐあ→ぐういぐあ→くういくあ→くるりくら
そうかそうか、くるりくらって、ぐりとぐらから来ているんだ、そう(勝手に)思ってから、
また読むと、なんか不思議。この絵本が今まで以上におもしろく思えます。
ぐりぐらシリーズの中でも、一番文章のリズムが自分に合ってるなと思って、
好きだったのですが、さらにさらに好きになりました。
きのしたを とおりかかったときです。
ふいに、だれかが ぐりと ぐらのぼうしを
ひっぱりました。
「あっ、なにするんだい、よせよ」と
おさえたときには、もう ありません。
「とりかな」
「かぜかな」
ぐりと ぐらが みあげると、
おや、きのうえに、ぼうしをふたつ あたまにのせた
うさぎがいて、
「あおいぼうし あかいぼうし くるりくら」と、
うでをくんで、すましています。
お話が始まって、3つ目の場面。くるりくらが登場してくるところです。
ここの「とりかな」「かぜかな」のぐりとぐらは、本当にかわいいです。このあと一緒に
朝ごはん食べて、一緒に木登りして、一緒に〇〇にも乗って(未読の方のために、
素敵な乗り物は伏字にしました)。最後はなわとびで、おうちに帰ります。
もちろん大事な籠も忘れません。
文章全体にリズムがあって、お話の運びもテンポがあって、全体に心地よい風が
吹き抜けていて。春本番前の、はやる気持ちをおさえきれない、今の時期にピッタリの
本だと思います。
早速のコメントありがとうございます。
息子さんが幼稚園に行っていると、ペーパーバック版が
購読できるなんて、いいこと満載ですね~。
これからどんな絵本が毎月届くのでしょう?
私まで楽しみです。
ところで、gooの絵文字に新作ができたんですね。
早速多用してみましたが、うまく使えているかな?
あと‥
芝川再生プロジェクトの第3弾。放送後に番組があった
ことを知りました。
毎週月曜日、いつか掃除をした場所を、橋から見下ろして
通るのですが‥橋の上から見る限りでは、あまり
きれいにはなっていない‥というか、あんまり水が
流れていないように見えますが。
TBありがとうございます。私もTBさせていただきました。
そういえば、rucaさんの記事を拝見し、昨年この記事を読んでいたことに今思い出しました。そう、この時から、気になっていた絵本の一つだったのに、すっかり忘れ去られていました(お恥ずかしい)
息子のおかげで、読むことがこのたびできました(笑)
「くるりくら」の名前の由来、rucaさんのお考えに賛成です。全く私は、由来を考えよういうところまで行き着きませんでした。ただただ、面白いな。何を表したのかな。止まり。
本当に春らしい良い絵本ですね。
全く話は変わりますが、昨日、またあのドブ川のプロジェクトの第3弾を放送していましたね。(第2弾を見逃していたことに昨日気づいたのですが)着実にきれいな川になっていて驚きました。勝手にrucaさんのことを思い出しながら。
mizoさんも、くるりくらファンだったのですね。
しかも諳んじてるなんて!!!すごいです。
とってもリズミカルな文章だから、次から次に
言葉が口に出て来ますよね。わかります。
サンドイッチとサラダのことも含め、
春にはかかせない1冊です。
ぐりとぐらシリーズでは一番、言葉にリズムがあるように思います。ぐりぐらサンドやぐりぐらサラダのおいしそうなところもいいですよね~
にんじん、ピーマン、ゆでたまご、チーズ、タマネギ、ほうれん草、パンにはさんでぐりぐらサンド、だったかな。あーたくさん具を挟んだサンドイッチ明日食べようか…
ぐりとぐらは出かけていくところから始まって、
はらっぱをとおって、かごを持って、いえにかえりましたと
ちゃんと帰ってくるところが破綻がなくて素晴らしいと思います。
ちょうど、中川さんの「本・子ども・絵本」を夫が借りてきてくれました。今から読むところです。
こももさんも、くるりくらファンだったのですね。
好きなものが似ていて、なんだかとっても嬉しいです。
春のざわついた気持ちを抑えるためには、なわとびが一番だなんて、さすが中川さんだなあと、読むたびに感心しています。
おなかがいっぱいで、動いていて、それで青い空にお日様だったら、大人だって言う事なしですよね。
あんな体操だけで、手長うさぎになってしまうなんて、その「安易さ」がたまらなく好きです。
それと、くるりくらのお母さん。すこし驚いてみるものの、手が元に戻ればそれでよし。せっせとなわとび作りに励んでくれます。子どもがはらっぱではっぱの朝ごはん食べても、何の文句も言わないし(笑)。あの母にして、あのくるりくらありって思ってしまいます。
眠い時の「絵本読み」ほどつらいことはありませんよね?もう勘弁してくれ~と何度思ったことか(笑)。
でも、くるりくらの由来の謎が解けた(勝手に自分ではそう思っています)ことは、大きな収穫でした!
くるりくらを読んでいると、声に出して読む喜びをすごく感じます。
何と言っても、くるりくらのキャラクターが好き。名前もいい。
ああ!思いだしていたら、読みたくなってきました!
外は、雨が降ってきて、ちょっと春から遠ざかったような気がするけれど、これを読んだら、心もぽかぽか春の陽気になれそうです。
くるりくらの手って、不思議ですよね。
あのながーい手。
ちょっと失礼と言いながらぶらさがったまま食べたり、
雲をかき集めてボートにしたりするところも
大好きです★
くるりくら=うさぎ
ということが判明して満足感を得ました(笑)
というのが私のこの絵本との思い出です…。
もう一度読みたい!と思いました^^
内容を覚えていないので、今日の記事で最も共感した箇所は
眠くなって舌がまわらなくなる、というところです。
すごい文章になってるんですよね。同じです。