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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

お散歩日和

2008-04-15 15:10:15 | 好きな絵本

今日は、ぽかぽかで、いいお天気です。

午前中の仕事と用事を済ませ、鉢植えをのぞきこんだり、
水遣りをしていたら、急に、この本のことを思い出しました。


 みちくさ劇場
        『みちくさ劇場』
          荒井良二 作 


12のおはなしが、絵とともに、見開き4ページで語られています。
出てくるのは、小犬やねこやお花やカラスやことりやリスやぼうし(?)です。
みんなのんびりしたかたたちばかり。



たとえば、ねこのポチは、配達中なのに自転車を道端に停めて、
藪の中をじーっと見ています。
小さな花をつけた草に、「なにをしているのですか」と聞かれ、
「宇宙をみているような気になってくるんですよ」とこたえます。

小さな やぶの中の
とおくの とおくの むこうから、
こちらを のぞいている だれかが
いるみたいな 気がします。

「はいけい とおい だれかさん」




たとえば、バスの運転手をしている、花のミミちゃんは、
お客さんが誰も乗っていないし、のども渇いたので、ちょっとひとやすみ。
水を飲んでいたら、アリがけんかをしています。
どちらのアリの言い分も、ミミちゃんは同じように聞いてあげます。

「ふんふん、なるほど」
ミミちゃんは そういって、きいているだけです。
アリも はなしつかれたので、
むこうへ いきました。
しばらくして ミミちゃんは、また、
「ふんふん、なるほど」
と いってから、バスを はしらせます。
のんびり 花の おはなしです。



はじめの方に載っている2つのお話を、すこし紹介しましたが、
あとの10篇も、こんな感じです。
どの話にも、空が(紙面のわりには)広く描かれていて、
雲が動いたり、風が流れているのがよくわかります。

『森の絵本』や『バスにのって』の、荒井良二さんの絵が好きな方
だったら、きっとこの本も、好きになると思います。
縦19cmの、小振りなサイズも、話の内容とぴったりです。


今日みたいな日は、帽子をかぶって、
この本と簡単な飲み物を持って、
「あー散歩にいかれたらなあ」


コメント (8)
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