音楽の喜び フルートとともに

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謎の楽器

2021-10-21 22:52:07 | 音楽
mさん、Gさんと東寺の弘法市に行って来ました。
お久しぶりです。
いつもの70%位の出店率。お客さんもそれくらいです。


能面のラインナップ。

和菓子の型。

古いラジオがいい感じ。

黒い招き猫は、人気らしい。
夫が欲しいと言っていたので写メ撮って聴いてみましたが、値段が折り合わなくて次。

この黒い猫はどう?と聞いたら、隣の白い猫が欲しいと言い出した。値段を聴いて、
line待ちで、他を回って戻ってきたら売れてました。残念。
猫の代わりに

小さな盆景用の蟹を買いました。夫の苔、流木アート?に合うかと思って…。

私はいつものちりめん山椒、お古のスカーフ、たわし、手作り来年の干支飾り、塗りの手つき鉢、木のスプーン、次男の好きな干しいも。
古本楽譜と音楽本。


白いギター売ってました。
今日の音楽ネタはこれ!
弘法市で弾いておられましたが、見たことのない楽器でした。中東?あるいは東ヨーロッパ?




アルルの女のメヌエット

2021-10-20 22:33:18 | 名曲
うちの観葉植物。
小さな鉢で何年も…。

アルルの女のメヌエットというとビゼーの名作。
フルートを学ぶ人が一度は吹きたい曲です。

ジョルジュ ビゼー
(1838-1875年)フランス王国パリ生まれ、フランス共和国ブージヴァル没

アルルの女のメヌエットとして知られているこの曲は実は1866年に作曲された「美しきパースの娘」の中の一曲です。

ビゼーの死後にシャルル ギローによって「アルルの女の第二組曲」に組み入られました。

「美しきパースの女」はウォルター スコット原作。
14世紀のスコットランド パースに住む婚約中のキャサリンとヘンリーがちょっとした誤解から仲違い、周りの人々を巻き込み一大事になりますが、最後は誤解がとけて結ばれます。
スコットランド パース



この歌劇はあまり上演されませんでしたが、他にもセレナーデが知られています。

美しいメロディ、田舎町ののどかな光景を彷彿とする音楽は、劇付随音楽「アルルの女」の間奏曲としてもぴったりとあてはまりました。

アルルはゴッホが跳ね橋を描いて有名なところです。

今もあります。
似ているでしょうか?





ショスタコーヴィチの野いちご

2021-10-19 22:47:11 | 音楽
春に買った イチゴの苗が 秋になって また、花をつけました。

苺、早く食べたいな。
ドミートリイ・ドミートリイェヴィチ・シャスタコーヴィチ(1906-1975年)ロシア帝国サンクトペテルブルク生まれ、ソビエト連邦モスクワ没
彼の生きたソ連は難しい時代でした。
音楽は統制され、ショスタコーヴィチは何度か批判にさらされています。

時代に迎合したプロパガンダの音楽を書いた作曲家と思われていましたが、
死後に「ショスタコーヴィチの証言」と言う本が出て、曲の中にこっそり本当に言いたいことを忍ばせたりしていたことがわかっています。

ショスタコーヴィチと言えば、大きな交響曲、弦楽四重奏曲ですが、フィンランドの民謡を集めて、「7つのフィンランド民謡による組曲」を1939年に作曲しています。

凝った作りも無く、シンプルに民謡本来の良さを出しています。
フィンランドは1917年ロシア帝国の崩壊で独立して以来、地政学的に難しい立場であるにも関わらず、民主的国家として独立を守り続けています。

どういういきさつでショスタコーヴィチがこの曲を書いたのかわかりません。

自らの国にあって、本心を決して悟られてはいけないという中で、フィンランドがどう見えていたのか?
清らかで素直な曲を聴いていると、わかって来るような気がします。

この中の一曲が「野いちご」

マルチェロのオーボエ協奏曲

2021-10-18 22:41:50 | バロック
今夜の枚方市の気温は16度。
この秋初めて長袖の上着を着ました。

秋の音楽。
マルチェロのオーボエ協奏曲ニ短調の二楽章は映画「ヴェニスの愛」にも使われましたが秋の感じがする曲の1つです。

アレッサンドロ・マルチェロ
(1669-1747年)ヴェニス生まれ、パドゥバ没

数学者で、哲学者で作曲家。
才能溢れるイタリア貴族で、上院議員の息子で、音楽への興味を充分に享受しました。

エテリオ・スティンファリーコという名前でカンタータや、協奏曲を書いています。

バッハの14歳年上で、バッハはこのオーボエ協奏曲をチェンバロに編曲しています。
オーボエの音域はフルートとほぼ同じ下線一のシ♭から上線4のラの音です。
葦を口に挟んで音を出したのが始まりだそうです。

フルートとちがって木のリードを使うので大きな音が出ました。
Hautboisと言うのは高い木というオーボエを指すフランス語で、大きな音が出る木でできた楽器という意味があったそうです。
マルチェロの頃は

こんな感じの楽器

今の楽器と違ってキーのメカニックな部分がありません。


今の楽器。



須山知行13回忌追善演奏会

2021-10-17 21:27:48 | コンサート
今日は国立文楽劇場で、「須山知行13回忌 追善演奏会」に次男と行って来ました。

宮城道雄先生の内弟子だった
須山先生が亡くなって12年あまり。

代表作の箏合奏協奏曲の演奏。

須山先生のパートナーで宮城道雄先生の直弟子96歳になられる中島警子先生の演奏も楽しみです。

須山先生が三味線をつけた大編成「六段の調べ」で華やかに開演。

ジュニアの有川さん、横川さん、井内さんの落ちついた演奏に拍手とともに、まりつき、祭りの太鼓という小品独奏曲の構成、箏の表現幅を広げた宮城道雄の創作力に改めて舌を巻きました。

近畿の宮城会の各社中による14曲の演奏。
それぞれの社中の特徴が出るプログラム。

母山口たきこ社中は宮城道雄作「飛鳥の夢」を合奏。
17弦一台と箏7人という小編成ながら、それぞれの手が揃っていて厚みを感じさせる演奏でした。

第二部は須山知行先生作曲、箏合奏協奏曲から始まりました。
華麗な箏独奏を村上洋子さん、小牧万寿美さんが演奏されていて美しかった。

母の練習していた「残月」三弦、三弦替え手、箏、尺八に詞がのっていて、思っていたより複雑な難曲でしたが、さすがでした。これが須山先生への追善曲でした。

最後は宮城道雄作曲「越天楽変奏曲」
今回は笙の林さんが宮廷装束で演奏されて雅やかでした。
打ち物の北野徹さんも健在で嬉しかった。

母も頑張っていましたが、中島先生の独奏がやっぱり凄かった。
門外漢の次男が「ようわからへんけど、別次元やった。」というほど。

中島先生の録画は見たことありませんでしたが、調べたら一曲だけ見つけました。
今日独奏された村上洋子さんとの「千鳥の曲」







原田の森ギャラリーミニコンサート

2021-10-16 21:55:20 | コンサート
今日は西宮ギター練習会ミニコンサートでした。
兵庫県立美術館原田の森ギャラリー
13:00~でしたが、朝部屋を借りて練習。

古橋さんと、メリーウィドウのワルツ、チャイコフスキーの舟歌。

サックス増川さんとフルート私とギター古橋さんと、三人で合わせるのですが、増川さんは都合がつかず、ぶっつけ本番。

古橋さんと、合わせました。
これはばっちり。

それから、普段は東京にいる渡邊さんと、チェロ渡瀬さんと、サックス 増川さんと フルート久米 の シューベルト 4重奏。

これは来月の本番ですが なかなか帰ってこられない渡辺さんの ために練習だけ。

そして直前に本庄さんと 私のダウランドとヴァイスの練習です。

30分刻みで 練習した後は お昼ご飯 コンビニで買ってきて 建物の 外で食べました。
食べているとスズメは近寄ってきて可愛かったです。

さて本番は ギターソロ やデュオ 皆さんなかなか熱演です。先月は中止になりましたからね。






ダウランドの「流れよ我が涙」録画の 途中で容量不足のため 切れてしまいました なぜ か Android の 録画デフォルトの SD カード に録画できなくて 容量のない本体の方に 録画。

こんな症状は初めてです。
SD カードを認識しないのです。
ヴァイスの方は全く録画できませんでした。
残念。

演奏が終わってから あれ これ触って 全然ダメで 思いついて 電源を落として再起動させたら やっと戻ってきました。

舟歌とメリーウィドウは 3人で 一回も合わせて いなかったにも関わらず ノーミスでした。当たり前か~。

後半本庄さんとの「トルコ行進曲」想定外にゆっくり初めてしまいましたが、持ち直して最後はアップテンポに。

やっぱり生は良いなぁ!


移調問題

2021-10-15 21:42:48 | 音楽
京都今出川大宮のF先生のレッスンでした。
京阪準急が10分おきだったのが、20分に 一本になっています。
楠葉で特急に乗り換えましたが 結構混んでいます。
行きは出町柳で バスに乗り換え今出川大宮まで 行きます。
帰りは 来たバスで 帰るので 四条 経由で帰りました。 写真は四条大橋です。

バス停に乙女椿が咲いていました。


四条大橋のたもとの柳が綺麗

昨夜遅く、 サックスの増川さんから連絡。
シューベルトの 4重奏 ビオラの代わりにアルトサックスで 演奏します。

「2楽章以降の移調譜面 お願いします。」ときました。


「あら大変!」 カワイのスコアメーカーを立ち上げて、 楽譜の読み取り、 うまく読めていないところの修正。


3時間くらいかかってなんとかできました。

さて、移調ですが、 元々が ビオラ譜なのでハ音記号。

五線譜の真ん中 シの位置がドなので、まずト音記号に移動。

そこから、アルトサックスは実音がト音記号のドがミ♭。

9半音下げると、
ト長調のシューベルトの記譜は、変イ長調か?

今夜はこれで眠れないかも。


ツァラツストラはかく語りき

2021-10-14 23:06:41 | ロマン派
枚方もようやく秋桜が咲いてきました。


これは山城の里山ですが、枚方の秋桜の名所、穂谷も7.8割咲きの見頃だそうです。


コスモスと言えば、宇宙。
スタンリー キューブリックの2001年「宇宙への旅」の初めに使われているのはリヒャルト シュトラウス(1864~1949年)

の作曲した
交響詩
「ツァラツストラはかく語りき」(1896年)
人類がモノリスと出会い、道具を手にし、科学し、社会を形成し、宇宙へでていく壮大な物語に音楽。


哲学者フリードリヒ ウィルヘルム ニーチェ(1844-1900年)の著書と同じ名前の曲。

王権は瓦解し、産業革命、富国強兵でヨーロッパは、国境線は目まぐるしく変わる変化のなかにある時代。

ニーチェは「神は死んだ。」
と言い、自らの意志で考えよ。ツァラツストラというゾロアスター教の開祖の名前を持つ創造の人物を借りて寓話の中で語って行きます。

シュトラウスも俗世を離れ、山にこもりこの曲を書きました。
序説にはニーチェの言葉が添えられています。

ある朝、ツァラトゥストラはあかつきとともに起き、太陽を迎えて立ち、つぎのように太陽に語りかけた。

「偉大なる天体よ! もしあなたの光を浴びる者たちがいなかったら、あなたははたして幸福といえるだろうか!……しかし、わたしたちがいて、毎朝あなたを待ち、あなたかられこぼれるものを受けとり、感謝して、あなたを祝福してきた。」





ヴァイスのリュートとフルートの関係

2021-10-13 21:59:26 | バロック
うちの 庭で育てている オクラです 今年は何本もできましたが ことごとく筋だらけ がっかり。
育てすぎたのかと思って、 早めに 収穫したりしましたが ダメでした。
誰かオクラの育て方知らないかな?
ただし花は美しいので それだけでも 満足度が高いのですが…。

今日はギターの本庄定雄さんが神戸から来てくれました。

10月16日(土)13:00~
兵庫県立美術館分館 原田の森ギャラリーで一緒に演奏します。

曲はシルヴィウス・レオポルド・ヴァイス

( Silvius Leopold Weiss 1688 - 1750 年)ポーランド生れ、ドレスデン没


歴史上最も重要で多作なリュート奏者でリュート作曲家。


記録によると当時人気のフルート奏者クバンツと共演がありますが、楽譜はリュートのもの以外はほぼ失われています。


今度するシャコンヌも、リュート二重奏の楽譜からフルートパートを再構築されたものです。


シャコンヌは組曲の最終楽章なので他の楽章もする約束ですが、なかなか楽譜起こしができなくて実現しません。


バッハの二歳下でオルガンと即興演奏をしたりしています。

リュート奏者ヴァイスは引っ張りだこで高給をとっていて、バッハより売れていました。


現存するヴァイスのリュートとフルートのためのコンチェルト









仙人、魔法使い

2021-10-12 23:03:30 | 音楽
里山で見つけた不思議な植物。

ヒゲがおしゃれ。

仙人草の痩果と呼ばれるものだそうです。
種が果皮に包まれているそうですが、果実の中の乾燥した乾果という部類で、痩果は果皮と種子がくっついているものだそう。

クレマチスの一種で葉や茎は毒があって皮膚炎になるそう。

クラッシック音楽には仙人は出てきません。
近いものは魔法使い。

魔法使いは結構出てきます。
プロコフィエフの「シンデレラ」魔法使いがシンデレラに魔法をかけます。

チャイコフスキーの「眠りの森の美女」に眠りの魔法をかけた魔法使い。

そうそうリムスキー=コルサコフの「金鶏」では金鶏を献上して国を滅ぼします。


ヘンデル「オルランド」ではゾロアストロが魔法でみんなを正気に戻してハッピーエンドに導きます。

最も有名な魔法使いはやっぱりデュカスの「魔法使いの弟子」